【最終回前話】NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第21話あらすじと見どころ:三国統一の夢!韓国未放送エピソードも|全22話

2022年03月26日09時50分ドラマ
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弟、嬰陽(ヨンヤン)王の嫉妬心からピョンガン王女が反逆の罪で処刑されることに…NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」2022年3月27日(日)放送、韓国未放送エピソードも放送された第21話のネタバレあり/なしあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]

※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。

全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。

■キャスト相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
 ほか

■第21話あらすじ
タルは再びピョンガンのために戦うと決心。逆賊として処刑される寸前のピョンガンを救い出し、新羅(シルラ)に占領された阿旦(アダン)山城を取り戻すと嬰陽(ヨンヤン)王に約束する。タルに再び剣を握らせたくないピョンガンは、疲弊した民を戦乱に巻き込まぬためにも、王をその座から引きずり下ろそうと挙兵を画策する。それを知ったタルは…。一方、新羅ではコンが高句麗(コグリョ)への出陣の準備を進めていた。

■以下、第21話ネタバレ
埋めた父の宝剣を掘り起こしタルは剣を磨き上げ、養母サシ夫人の墓に挨拶をする。久々に現れた幻のサ氏夫人は、タルを「坊ちゃま」と呼んで「王女様の元に戻って幸せになって下さい」と最後の挨拶をする。大粒の涙を流し「誰が坊ちゃまだ。俺は生涯母さんの息子だ」と“最愛の母”サ氏夫人を抱きしめる。

その頃都城では、ついにピョンガン王女処刑の時を迎える。「タル、来世で逢いましょう」と王女が心で愛する夫に呼びかけたとその時、鎧を着けたタルが現れる。「王女様の元に戻りました」とピョンガンの縄を解いたタルは「阿旦山城(アダンサンソン)を取り戻します!」と嬰陽(ヨンヤン)王に宣言する。

便殿。5千の軍で桂林城と西部の土地奪還までするというタルだが、高麗軍は百済と戦った直後で疲弊しており、わずか5千では無理だと王以下、大臣たちも大口をたたくなと言うが、「妻を守るため、大口など叩かない」とタル。すると王は「3千の軍で阿旦山城奪還せよ」を命じ、タルはピョンガン釈放を条件に王命に従うことに。
※阿旦山城(アダンサンソン):ドラマでは亡きオン・ヒョプ将軍が守った城としている。現在の中国広西地域の南部に位置する、世界で最も美しいカルスト地形を持っているとされている観光スポット(詳細)。

獄中のピョンガンは迎えに来たタルに「なぜ戻ってきたの!」と涙で訴え、「山に隠れる場所を探したがお前のそば以外になかった」と妻を抱き締めるタル。その後、嬰陽王を挟んでどちらが戦争に行くかで言い合いをするピョンガンとタル。すると2人一緒に出征するよう命じた王は、初めて父王から託された“三国統一”の夢を語り、「夢の実現にはオン・タル将軍が絶対必要で阿旦山城はその始まりに過ぎない」と打ち明ける。木蓮堂に戻ったタルは王が変わったと言い、ピョンガンもまた何を目指しているのかわからなくなったと口にする。タルは自分に任せろとピョンガンを抱きしめる。その頃、ピョンガンの評判がこれ以上あがり、タルへの信頼が深まれば息子コンム王子の出る幕はないと、焦るチン大王妃は…。

タルを止められないと思ったピョンガンは、タルの出兵を防ぐために王を引きずり降ろそうと考え、順奴(スンノ)部のサ・ウナムやプンゲたちに協力を求めるが、ヨン・チョンギに王の意に反すると止められる。ピョンガンは、先代王は「まず民を労わり、兵たちの士気は高まったのちに領土を広げた。嬰陽王は順序を間違っている」と訴える。ピョンガンは王座に就きたいわけではなかった。高句麗の民を戦乱に巻き込みたくないだけだった。タラ・ジンにもタルが出陣の準備をさせないように協力を頼むが、タルにバレてしまう。

タルは気づかないふりをしてピョンガンを誘って市場に出かけ、かつてそうしたように鏡を選ぶ。そして気もそぞろのピョンガンに、「挙兵などやめろ」と説得しようとする。そして戦争をしてはいけないと理由を並べるピョンガンを見て「まるで王になったような口ぶりだ」というタルは、「俺はいつもお前のためを思っている。王になりたいための挙兵なら俺が先陣を切る。違うなら待っていてくれ。城を取り戻して戻ってきたら2人だけの場所に行こう。そしてずっと阿旦山城は父が守っていた。だから父の遺産を取り戻すと。そして決断をピョンガンに任せた。悩んだピョンガンはタルと一緒に出陣し阿旦山城を取り戻すための高句麗最後の戦いをすることを選ぶ。


新羅では、コンが高句麗との戦いに向けて武器庫の武官を斬り殺し、気合の足りない兵たちを叱咤する。常に臨戦態勢の高句麗軍に比べて、怠惰極まりないと新羅軍を侮るコンを叱責する真興王だが、これこそが出征準備を急がせる王の狡猾な作戦だった。一方、モヨンはチン大王妃からの密書で「オン・ダル将軍が戻り、ピョンガンと共に数日以内に阿旦山城を討つ」と知るが、コンには「高句麗の王が都城の警備を強化した」と誤魔化し王女のことは内密にする。

出征の日。勝利を誓ってタルとピョンガンが3千の兵を率いて阿旦山城に向かう。その頃、大王妃はモヨンから「新羅軍が阿旦山城を守るので、王女とオン将軍は生きて帰れない」と密書を受け取っていた。そこにかすり傷を負ったコンム王子がやってきたため、とっさに傍の本に挟んで怪我の手当て。母違いではあるが、嬰陽王は今もコンム王子を寵愛しており、王子が兄王に本を読んでもらおうとしたとき、本の間にモヨンから大王妃に宛てた密書を見つけ、国母でありながら新羅と内通していたことを嬰陽王が知る。

その頃、高麗軍は明日の決戦のために束の間の休息。ピョンガンは兵士たちの目もはばからず夫タルに甘え、阿旦山城を取り戻したら2人で王宮を出ようと、未来の子供たちのことなど話す。タルもまた父の剣を使うのは明日限りと意気込む。

新羅。どうしてもコンを死なせたくないモヨンは、養父ヘ・ジウォルを通してコンがピョンガン王女を恋慕しており、高句麗を討つ理由も王女を手に入れるためだと伝えていた。真興王から「王女への恋心は一切ないのか」と問い質されたコンは「幼い頃、王女の武芸の師匠となったが、敵対する関係」と答える。「国婚が破談になり、王女がオン・ダルを選んだ。男なら恋敵は許せない」と一応の理解を示す真興王だが、コンの指揮権をはく奪し、王自ら出陣すると告げる。そして目的地が阿旦山城に変わったと聞いたコンは、ここで初めてピョンガンがタルと共に阿旦山城に向かっていることを知る。

ピョンガンを手に入れる最後の作戦に失敗し自棄になるコンは、指揮権はく奪の裏にモヨンが関わっていたことを知り、「私を憎み、恨んで呪えばいい」と告げてピョンガンを助けるために新羅軍の後を追う。だが真興王は密かにヘ・ジウォルとモヨン、そしてコンの殺害を命じていた。

高句麗では王女とタルを助けるために嬰陽王自ら大軍を率いて戦地へを向かう。一方、祖国を裏切ったチン大王大妃は、王の温情で処刑は免れ王宮追放となる。自分のせいで母を窮地に追いやった罪悪感で泣きはらすコンム王子と涙の別れをし、王子が王位につく時にまた会えると約束する。

戦地。高句麗軍の先発隊が城門を破り、タル率いる本軍が阿旦山城奪還に成功する。しかし大軍を率いた新羅軍がすぐ近くまで迫っていた。山城付近に陣営を張った真興王はピョンガン宛に「明日の日の出までに城門を開け。抵抗すれば一人残らず殺す」と降参をもとめる書信を送る。最後の一人まで戦う覚悟のタルは、共に戦うというピョンガンを説得し、タラ・ジンと共に負傷兵を連れて王宮に戻るように将軍として命じるが…。

■見どころ
冒頭、タルと養母サ氏夫人の別れが泣けてくる。サ氏夫人は目も見えるようになっており、病も癒えた様でちょっぴり若返ったようだ。思い残すこともなく、天国に召されるのだろう。そんな養母に見送られたタルが、処刑の時、ピョンガンの手首の夫婦の証をお見逃しなく。

上のあらすじで太文字にしている部分は、韓国では放送されなかった新しいエピソード。阿旦山城を取り戻したい理由や、タルとピョンガンが一緒に出陣する理由づけもが明確になった素敵なエピソードになっている。

宮中ロマンスでは見られない規模の大きな戦いもまた本作の見どころ。馬を駆って阿旦山城に斬り込むタルとピョンガンが勇ましい。

異母弟のコンム王子とは今も仲が良い嬰陽王。コンム王子の、姉夫婦への絶大なる信頼と、忠誠心を誉める言葉を聞いて一瞬、嬰陽王の表情が変わる。そして今話でやっと嬰陽王のいいところが見られる。それにはコンム王子の言葉も背中を押したはず。嬰陽王の姉ピョンガンへの信頼は戻るのか?
ちなみにコンムは後の栄留(ヨルリュ)王。最終回放送後に詳しく紹介するが、気になる方は【高句麗王系図】で。

それにしてもコンは本来の性格の優しさのせいか、いつも詰めが甘い。そんな男を命がけで恋したモヨン。2番手カップルのロマンスが最終回悲劇に終わらないことを願わずにいられない。

NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】