櫻井孝宏、ファイルーズあい、石田彰がヒーロー映画の枠を超えた『ザ・バットマンー』の魅力を熱弁!大ヒット御礼舞台挨拶レポート

2022年03月20日07時00分映画

とんでもない作品に関わってしまった!大ヒット上映中の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』大ヒット御礼舞台挨拶が3月19日(土)に行われ、吹き替えを担当した櫻井孝宏、ファイルーズあい、石田彰登壇!映画予告動画を公式サイトで公開中だ。



先週末、北米他全世界75の国と地域で公開され、あの社会現象を巻き起こした衝撃作『ジョーカー』のオープニング興行成績をはるかに凌ぐ驚異の興行成績をたたきだした『THE BATMAN-ザ・バットマン-』。遂に3⽉11⽇(⾦)⽇本で公開を迎えた。初⽇から3⽇間の興⾏収⼊は3億7,000万円(動員:23万⼈)を突破し、洋画NO.1の好スタート。バットマン単独映画では、2008年公開の「ダークナイト」の興⾏収⼊を超える成績となる。また、2022年公開の洋画中『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に次ぐ好成績をたたきだし、本格的な春休みシーズンを前に今後の展開に期待が⾼まる。

【イベント実施概要】
『THE BATMANーザ・バットマンー』⼤ヒット御礼舞台挨拶
◆⽇程:3⽉19⽇(⼟)
◆場所:新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3-15-15)
◆登壇ゲスト(敬称略):櫻井孝宏、ファイルーズあい、⽯⽥彰

映画で⾃⾝が演じた役柄にあわせ、櫻井は⿊い⾐装、ファイルーズは猫⽿ヘアとコウモリの⽻がついたブーツで、そして⽯⽥はリドラーをイメージしたメガネをかけて登場し「若⼲コスプレしてみました」とやや照れながら登場。本作は全世界で興⾏収⼊600億円を突破し⼤ブームを巻き起こし、⽇本でも絶賛の声が相次いでいるが、櫻井は「改めてとんでもない作品に関わらせていただいたなと実感しています」と感慨深げに語った。
最初に吹替声優のオファーを受けた時について櫻井は「プレッシャーが⼤きかったです。世界中で愛され、ファンの⽅が多い作品ですし、どこから⼿をつければいいのか迷いました。でも実は収録が⼀番最後だったので、声優のみなさんが⼊れた声を聞きながら演じることができました。皆さんのおかげで、満⾜のいく仕上がりになったと思っています」と振り返る。

バットマン

オーディションでセリーナ/キャットウーマン役を射⽌めたファイルーズは「セリーナ役に決まったときは、⾔葉では形容できないほど嬉しかったんですが、同時に⼤きなプレッシャーも感じました。歴史の⻑い作品なので、これまで多くの⽅々がキャット―ウーマンを演じてきた中で、⾃分らしいセリーナ、そしてゾーイ・クラヴィッツさんに寄り添った演技をすることがとても難しかったです。でもラッキーなことに、この映画で描かれるセリーナはまだまだ未熟な頃なので、声優歴の浅い⾃分だからこそ演じることができるセリーナができたのではないかと思っています。櫻井さんとは逆で、私がトップバッターの収録だったので、どうなるか不安でしたが、完成版を⾒たら先輩⽅が皆さんがあわせてくださり、とても素敵な作品に仕上がっていて嬉しかったです」と、バットマンシリーズに参加した喜びを語る。最狂の敵、リドラーを不気味な声⾊で演じきった⽯⽥は「リドラーを演じたポール・ダノさんが、独特な役作りのすごいお芝居をされていて。本当に頭のネジが⾶んでいるような様⼦だったので、その演技の脚を引っ張らないように、負けないように頑張りました。ただ最初にオファーをもらった時は、リドラーがあまりにクレイジーなキャラクターなので、『僕ってこう⾒られているのか︕』とちょっと⼼配になりました(笑)」と笑いを交えて回想する。それに対し、櫻井とファイルーズは「⾹盤表を⾒たとき、リドラー役のところに⽯⽥さんの名前があって『ああ〜〜〜〜』と納得しました」と声をあわせて話し、会場のファンを笑わせた。

SNSで「ヒーロー映画の枠を超えた傑作」と話題となり、バットマンファン以外からも熱い⽀持を集めているが、そこまで⼈々を惹きつける映画の魅⼒について櫻井は「これだけ多くのファンがいて、歴史があって、たくさん考察&研究されている作品なのに、本作は新しさを感じます。完成されたヒーローではない、新しいヒーローの姿が⼤きな魅⼒だと思います」と新たなバットマンの姿を絶賛。さらに「物語の中に衝撃がいくつもあるのも本作が盛り上がっている要素の⼀つですよね。未熟なバットマンだからこそ描かれるこれまでにない展開、そして最後の最後にやっていくる⼀番の衝撃︕」と話しだすと、ファイルーズは「ラストにはびっくりした︕でもここでは⾔えない(笑)」と笑い、⽯⽥も「台本を読んだ時、本当にあれはあの⼈なの︖︖︖︖︖︖と頭に『︖』が浮かんだ。みなさん最後まで悩んでください」と物語最⼤の謎を観客に投げかけた。

映画の魅⼒についてファイルーズは、「ヒーロー映画なのに、勧善懲悪でないところが魅⼒だと感じました。主⼈公バットマンの視点に⽴って映画を⾒るか、それとも敵のリドラーの視点に⽴って⾒るかで感じ⽅が全く違う作品になる。上映前なので詳しくは語れませんが、リドラーの抱えているものを知ったら、きっとみんな共感してしまうのではと思います。そしてキャットウーマンの描かれ⽅も新しい。

ヒーローに守ってもらう、か弱いヒロインではなく、芯を持って、⾃⽴して闘っている。セクシーさももちろんあるけれど、いやらしいものではなく⼥性が憧れるセクシーさで、本当にかっこいいし憧れます」と熱く語った。⽯⽥は「⾔葉にしてしまうとリアリティというありきたりな表現になってしまうのですが…。フィクションであるのは当たり前なのにリアルなんです。現実世界に⽣きる私たちが知っている現実を描いていて、フィクションとうまくリンクさせているように感じる練られた脚本が素晴らしい。そして今⽇登壇している、バットマン、キャットウーマン、リドラーの3⼈はみんな同じ問題を抱えていて、三者三葉の闘いが⾒れるのも魅⼒のひとつ。⼀粒で三度美味しい映画です」と、それぞれ映画の魅⼒を分析した。

バットマン

その後はキャスト同⼠で⾃由なクロストークが⾏われ、各々の質問に答えた3⼈。ファイルーズが櫻井に、「⼥性に不慣れなブルースを演じるのはどうだった︖」と質問すると櫻井は「⼈と関わらずに⽣きてきたブルースにとってセリーナは眩いくらいの光だと思う。まぶしさ、憧れというかそういう⽬で⾒ていました。いやらしい感情ではないですよ︕」念を押す。その反撃に「ブルースを翻弄したキャットウーマン役を演じてどうだった︖」とファイルーズへ逆質問すると、「年下の男の⼦をからかうようなイメージで、吐息交じりにやってみました︕」と余裕の笑みで答えた。それには櫻井も「確かにそんな感じがした︕なんかそわそわしながらやりました」と盛り上がっていると横から⽯⽥が「2⼈にはそういうシーンあっていいな〜。リドラーにはロマンスないもん」といじけた。

映画の上映前イベントとあり、ネタバレに⼗分気を付けながら時間いっぱい映画を語った3⼈だが、最後にはそれぞれ「今回の『THE BATMAN―ザ・バットマン―』は本当に⾒ごたえのある映画。これまでのバットマン像に新たにプラスされる要素が描かれていて、バットマンを語るうえでは必ず⾒ておかなければならない作品になっていると思う」(⽯⽥)、「この作品で初めてバットマンシリーズに触れた、私みたいなバットマンビギナーでも胸に刺さる衝撃の数々が描かれていました。未熟なキャラクターたちの成⻑を本作で感じていただければ嬉しい」(ファイルーズ)、「ヒーローという⾔葉は今では記号のようになっていて、誰もが同じようなヒーロー像を持っていると思います。だけどこの映画で、誰も想像したことのない新しいヒーロー像が⽣まれました。叫びのような産声を感じながら映画を味わっていただきたいです」(櫻井)と、再度溢れんばかりの熱気で映画の魅⼒を語り、上映を楽しみにする観客たちにメッセージを送った。

■タイトル:『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
■全国公開中
■配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

■映画概要
監督:マット・リーヴス 脚本:マット・リーヴス マットソン・トムリン
キャスト:ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、ジェフリー・ライト
ほか

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公式 Twitter #ザバットマン
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