Netflix韓国ドラマ「明日」第15−16話(最終回)あらすじ:ロウンがこの世に戻る前の涙の別れ

2022年05月23日00時39分ドラマ
Netflixシリーズ『明日』独占配信中

SF9のロウンとキム・ヒソンが死神に扮するファンタジー「明日」(全16話)がMBC金土ドラマとして放送されNetflixでもから配信、5月21日最終回を迎えた。気になる第15−16話(最終回)のあらすじと見どころを見てみよう。
Netflixオリジナル韓国ドラマ一覧2022年韓流作品一覧



「明日」(全16話)はあの世のエリート企業「走馬灯」危機管理チームのミスで死者でも生者でもない半人半魂になってしまった主人公ジュヌン(ロウン)が昏睡状態に陥っている間、6ヶ月限定で死神としてチーム長のク・リョン(キム・ヒソン)らと共に「人を救う死神」として自殺者を救っていくファンタジードラマだ。
【「明日」を2倍楽しむ】では、各話の詳しいあらすじや見どころ、キャストの魅力などまとめて紹介している。

■第15話「サーカス」
リョン(キム・ヒソン)とジュンギル(イ・スヒョク)の前世の記憶を見せられたジュヌン(ロウン)はこれまでのリョンの言葉ひとつひとつの重みを感じていた。

いつか現れる「助けるべき人」を待ち続けていたリョンのもとに新たな自殺予定者リュ・チョヒ(キム・シウン)の情報が舞い込む。人気絶頂のアイドルである彼女は、前世でリョンの下女であり心許せる友として、町の人から石を投げられてリョンを庇って命を落としたコプタンの生まれ変わりだった。彼女こそ何百年も待っていた「助けるべき人」だと感じたリョンはチョヒのもとに向かう。

チョヒは絶大な人気を誇る反面、多数のアンチも抱えていた。彼女の警備として雇われた3人は彼女をそばで見守るが、彼女がホテルで偶然会った知り合いの社長と不倫しているという根も葉もないデマや金を無心してくる父親に悩まされ、後輩アイドルからも攻撃的な態度を取られているのを目の当たりにする。過労と精神的ストレスでリハーサルのステージ上で倒れたチョヒを抱えて運び出すジュヌンに何かを感じたリョンはそのままジュヌンに監視を任せる。

その頃、「走馬灯」では地獄に出張に行ったチーム長が発端でリョンが前世で自ら命を絶っていた事が噂になり、それを聞いたジュンギルは会長(キム・ヘスク)にリョンが登場する悪夢の正体を問いただすが、記憶を消して過去を絶対に見せないようにと約束したのはジュンギル本人だった。自分で確かめると言って会長の制止を振り切ってリョンのもとに向かうジュンギル。

倒れてまでも仕事に熱心なチョヒを気遣うジュヌン。しかしチョヒに冷たくあしらわれた歌手のイヌ(シン・ウォノ)とチョヒにメンバーいじめを咎められたガールズグループのソンイ(イ・ヘウォン)か彼女がステージで倒れる動画を観てあざ笑い、彼女を没落させる計画を立てる。

不倫疑惑の記事が世間に広まり、潔白を訴えるも事務所社長に信じてもらえず、家の前にまで記者が押しかける中、家を飛び出したチョヒ。ジュヌンも彼女を車に乗せて匿うが、チョヒは隙をついて車から降り、夜の街に消えてしまう。

自ら車道に飛び出したチョヒを見つけたリョンは特殊能力で時を止めるが、ジュンギルが現れかつて交わした「死神の責任保証」の能力を使ってリョンの能力を弱めてしまう。目の前でチョヒが車に轢かれるのを見て泣き崩れたリョンをジュヌンが抱きしめる。

チョヒは病院に搬送され、感情をコントロールできなくなったリョンは彼女を追いやったソンイやイヌらのほか、悪質なコメントで誹謗中傷をしていた人物達を襲撃し始める。死神が鉄槌を下せるのは自殺を防いだ後、原因となった人物だけという掟を破って、自殺を防ぐ前に人間を攻撃し始めたリョンの行動が問題視され会長のもとには地獄からハ・デス(特別出演/パク・フン)がやって来た…。

■第15話見どころ
第15〜16話で実質的に最後のトピックとなったのは「芸能界の闇」と「ネット上の言葉の暴力」だ。ある事ない事好き勝手なコメントを書くネットユーザーによる誹謗中傷や芸能人の自殺は韓国だけでなく日本でも起きている社会問題であり、視聴者にとって最もピンとくるトピックかも知れない。

前回まるまる1話分を使って描かれたリョンの前世に登場したコプタンがチョヒに生まれ変わる形で今回のエピソードに繋がり、彼女の事故を防げなかったリョンが初めて涙を見せる様子からはコプタンがリョンにとってどのような存在だったのか、コプタンの死に責任を感じている事が窺え、怒りと悲しみに我を失ったリョンの暴走で「走馬灯」はこの先どうなってしまうのか?最終回も見逃せない。

■第16話「運命の糸」
掟を破って現世でチョヒを傷つけた人物を次々と襲撃するリョン。「走馬灯」でも彼女の行動は問題視され、地獄からやってきたハ・デスはリョンを逮捕して地獄に連行すると言い始める。

呼び出されたジュヌンとリュング(ユン・ジオン)は危機管理チームの解散を言い渡され、ジュヌンはリョンを助けて欲しいと懇願するが会長にもなすすべがなかった。会長の命令を断ろうとするジュヌンだが、従えばもうじき昏睡から目が覚め家族に会えると言われると何も言う事が出来なかった。

荷物を整理するジュヌンはある事をひらめき、リュングに相談する。ジュンギルを訪れたジュヌンはリョンの夢の中に入れば全ての謎が解けると告げ、ジュンギルにリョンを助けて欲しいと協力を求める。夢の世界に入り全ての事実を知って涙を流すジュンギル。

ジュヌンらが予測した通り、動画配信者を襲いに来たリョンを止める二人。チョヒの為にはこうするしかないというリョンを説得して涙を流すジュヌン。不幸な人が人助けをしても何の意味もないという言葉にリョンの心が動かされるがそこにハ・デスらが現れリョンを連れ去ろうとする。窮地を救ったのはジュンギルだった。

再びチョヒの自殺の危険性が高まり急行した三人。リョンは事故で怪我をした顔を見て絶望するチョヒを説得し、ジュヌンに世話を任せる。チョヒがステージで倒れた時リョンはチョヒとジュヌンが赤い糸で結ばれている事に気づいていた。

会長のもとを訪れたリョンはいかなる処分も受ける覚悟だと告げるが、代わりにジュンギルが罰を受けていると聞いて驚く。ハ・デスに拘束され罰を受けるジュンギルのもとを訪れた会長らはリョンの行動はジュンギルが危機管理チームを潰す為に「死神の責任保証」を使ってさせた事だと言って口裏を合わせ、リョンとジュンギル共にハ・デスによる刑罰を免れた。

数週間が経ち、笑顔が戻ったチョヒ。ジュヌンの手料理で初めて食卓を囲む危機管理チームとチョヒ。まずいと評判だったジュヌンの料理の腕も上がり、幸せな時間を過ごした4人。チョヒの事件は既にあの世にいるファンの助けもあって解決に向かおうとしていた。

罰を受けていたジュンギルのもとを訪れたリョンは全てを知りながらも助けてくれたジュンギルに感謝し、ジュンギルもこれまで何も知らずに危機管理チームを敵対視していた事を謝罪した。

何百年も待っていた「助けるべき人」はチョヒだと思っていたが、本当に救わなければいけなかったのは自分自身だった、自分を救えるのは自分自身だと語るリョンに望みを叶えてあげるという会長。リョンは危機管理チームを正式チームにして最新設備を整えて欲しいと今後も危機管理チームとして働き続ける意志を示した。そして会長はジュヌンの努力を認めて異例ながら早く昏睡から解く事を告げる。こうしてジュヌンが「走馬灯」を去る日は突然訪れ、すっかり一丸となった危機管理チームは涙で別れを迎える事になるのだが…。

■第16話見どころ
ネット社会の闇と芸能人の抱えるストレスについてフォーカスされた前回の展開の延長線上で、最終回となる今回は「走馬灯」の主要人物の結末が描かれた。怒りと悲しみで自分をコントロール出来なくなって悪質な人物を攻撃し始めたリョンが地獄に連れ戻される窮地に立たされ、危機管理チームも解散に追い込まれるなど絶体絶命の状況下で遂にジュンギルがリョンとの因縁を知り、これまでの敵対関係から一転してリョンを助ける為に大活躍する。

ジュヌンとチョヒが赤い糸で結ばれているという未来のラブラインを匂わせるセリフも登場させながら事件が無事に解決した後、ジュヌンが「走馬灯」を去るシーンでは、リュングがハイタッチをしたり、リョンがジュヌンを激励するなど、1話から比べてかなりチームの結束が強まっている事が感じられ、視聴者も名残惜しさを感じたに違いない。

記憶を消されて現世に戻って、「走馬灯」で働いた褒美として貰ったスーパーパスの効果で就職にも成功し、チョヒのコンサートのチケットにも当選したジュヌンが、仕事のストレスで自殺しようとする同僚を止めるシーンでは、同じく自殺を防ごうとして駆けつけたリョンとリュングがジュヌンの元気そうな姿を見て微笑む様子が印象的だった。

全16話を振り返るといじめや受験、朝鮮戦争やペット、パワハラや容姿へのコンプレックス、交通事故、慰安婦問題、そして今回のネットの悪質コメントなど独特な切り口から様々な社会問題にメスを入れた今作はヒーロー物や単純な勧善懲悪ではない深みのある作品だった。自殺を考えるきっかけは人によってそれぞれだが、本作ではその中でも多くの例と共に乗り越えていく為のマインドセットを提示して、最終的に「自分を救ってあげられるのは自分自身だ」というメッセージで締め括られ、視聴した誰かを救済した可能性があると思うと意義深い作品でもある。

これまでは古典的かつ抽象的に描かれてきた「あの世」を企業として描いた設定もユニークだったので、是非設定を更に広げて続編を作って欲しいと思える作品だ。

「明日」は2022年4月1日から金土ドラマとしてMBCで21時50分から放送され、Netflixで独占配信中だ。

■スタッフ
演出:キム・テユン、ソン・チウク
脚本:パク・ラン、パク・ジャギョン、キム・ユジン
原題:내일

■キャスト
ク・リョン役:キム・ヒソン
チェ・ジュヌン役:ロウン(SF9)
パク・ジュンギル役:イ・スヒョク
イム・リュング役:ユン・ジオン
オクファン役:キム・ヘスク
チャン・ジェヒ役:キム・ヌリ
チョン・スイン役:ムン・ソユン
ほか

■配信予定
配信開始:2022年4月1日
エピソード数:全16話

予告動画(Youtube)
MBC番組公式ページ
Netflix作品ページ

kandoratop【作品詳細】【「明日」を2倍楽しむ】