ソ・ジソブ主演の韓国メディカルサスペンス法廷ドラマ「ドクター弁護士」（全16話）が6月3日（金）よりディズニー公式動画配信サービスDisney+ (ディズニープラス)「スター」にて独占配信開始し、これに合わせて日本版予告動画も公開された。

「ドクター弁護士」は、仕組まれた手術によりすべてを奪われ、弁護士になった天才外科医と医療犯罪専門検事のメディカルサスペンスドラマだ。

ソ・ジゾブは、インタビューで「実際に撮影してみると、違うようで同じような部分が多くありました。医師は手術室で人の命を救って、弁護士は法廷で人々の人生を救う。出演を決めてよかったと思いました」と語っていたが、人気ジャンルである医療ドラマと法廷ドラマの結合で緊張感と没入感を与える。



第1話配信と同時に公開された予告動画は、「僕は死人を生き返らせる」というハン・イハン（ソ・ジソブ）のセリフとともにイハンが医師だったころから始まる。順調に見えた手術はテーブルデスとなり、イハンは懲役2年を言い渡され2年間の執行猶予となる。クム・ソギョン（イム・スヒャン）の「人を殺しても償わない医師たちと私の手で罰したやる」という言葉とともにイハンに向けられる憎しみの眼差し。序盤でイハンに手術を依頼する病院長ク・ジンギ（イ・ギョンヨン）の台詞も気になる。予告の最後は黒縁眼鏡のソ・ジソブが「なぜ驚く？一生現れないと？」といいながら法廷に入ってくる。約1分弱の予告だけでもハラハラドキドキ！



第1話本編では、ソ・ジソブ扮する医師ハン・イハンの人となりや関連人物などが丁寧に描かれた。イハンは優れた手術の実力でエースカルジャビ（刀の使い方がうまい医師）だが、同時にもしものための代打で手術する幽霊医師という呼び名もあった。プライベートでは検事のキム・ソギョン（イム・スヒャン）という恋人がいて、彼女には心臓病のソクチョという弟がいた。勤務するバンソク大学病院の病院長のク・ジンギ（イ・ギョンヨン）は有能なイハンを特別目をかけていた。そのク院長は経営方針をめぐり理事たちから追い詰められていた。

では、さっそく第1話のあらすじを紹介しよう。（ネタバレ注意）

■第1話あらすじ
マスコミでは「横紋筋融解症の7歳の少年の手術における医師の医療放棄」裁判について大きく取り上げていた。容疑を否認していた被告人の医師パク・ギテ（キム・ヒョンムク）が罪を認め、法廷では判決が言い渡されようとしていた。裁判長は被告人の過失致死を認め検察の求刑通り懲役2年を言い渡そうとしたが、突然被告人が心臓を押さえて悶絶し倒れる。心停止となり裁判は中断、すぐに心肺蘇生を試みるが呼吸は戻らない。その時、ハン・イハン（ソ・ジソブ）が法廷に入ってきて、処置をしようとする。クム・ソギョン検事（イム・スヒャン）が「もう医師でもないのに」とイハンを止めようとするが、被告人を放っておくことができず、イハンに任せる。アナフィラキシーショックと診たてたイハンは、法廷の真ん中で喉の切開手術を始める。

5年前。イハンはバンソク大学病院のエース外科医。5年後被告人となるパク・ギテはイハンの同僚医師だった。イハンの患者ソクチュは心臓病をかかえ、病室で大学修学能力試験（大学共通の入学試験）を受ける。

そんな中、ソクチュの姉でイハンの恋人クム・ソギョン検事から、胸をナイフで刺された患者を診てほしいと、救急車内から連絡してくる。病院に搬送されイハンが緊急手術を担当。患者は瀕死の状態だったが手術は成功しあとは縫合だけ。ところが、術中にイハンのスマホが鳴る。イハンは後を第一助手のパク医師に任せて飛び出していく。

イハンが向かったのは大学病院とは別のVIP専門のバンソク病院。手術室では病院長の息子ク・ヒョンソン（イ・ドンハ）が手術のミスで気が動転し続行不可となっていた。イハンがバトンタッチして患者は救われた。患者は国会保健福祉委員長の義父。表向きの執刀医はク・ヒョンソク。イハンは秘密の手術室ではもしものための幽霊医師なのだった。

ソクチュは途中、体調の急変で苦しみながらも最後まで受験し、その後の自己採点では満点。病室は姉弟の歓喜に沸いた。イハンはソギョンを呼び出し、ソクチュの心臓移植のドナーが見つかったことを報告し、喜ぶソギョンに指輪を渡してプロポーズ。二人はキスを交わし、幸せを感じる。

イハンを高く評価してくれるク院長は病院の財団の勤労学生奨学金で医師になった苦学生だった。見込まれて前病院長の娘と結婚し病院長に。ク院長が財界人の手術をしたおかげでバンソク大学病院がビッグ5になれた。ところが前病院長である舅が他界するや、義兄たちが手のひら返し、経営不振を理由にク院長夫婦の解任を狙っていた。

その夜ク院長がイハンを自宅に呼び、息子の幽霊医師を務めてくれたことへねぎらいと礼を言う。ソクチョの手術をVIP用のバンソク院で行うことや費用も面倒見るという申し出に恐縮するイハン。さらには次の人事異動でイハンを胸部外科長に任命すると言いだす。その人事を聞いた息子のヒョンソクは、自分が就くはずだと文句を言うが、実力が違うというク院長の言葉に黙るしかない。

帰り際にはチョン室長を通して院長からの土産の品までもらう。だが腹の虫がおさまらないヒョンソク、胸部外科長の座を欲しさのあまりに無理な手術で患者を殺し、収賄がバレて自殺したと、イハンの亡き父を愚弄する。イハンはヒョンソもまた患者を死なせるところだったと、言い返し彼の劣等感を突く。

帰宅したイハンは母（キム・ナエ）にソクチョの手術のことと昇進のことを報告し、母を喜ばす。自室で改めて土産の箱を開くと、そこにはぎっしり紙幣が積み込まれていた。驚き、これは受取れないと返そうと決める。

ついにソクチョの手術の日。イハンが執刀し、ドナーの心臓が到着する。移植手術は一時は危険な状態になったが、イハンの機転で成功し、ソギョンに喜びの報告をする。深夜、仮眠するイハンはク病院長からの呼び出し電話で手術室へ。そこに待っていたのは手術服姿の院長とスタッフたち。驚くイハンにク院長は交通事故の患者の心臓手移植を頼む。だがドナーの心臓はないはず。ところが…。


初回からいろいろ詰め込まれた本作。ク院長を名優イ・ギョンヨンが怪しく演じており、イハンの父の生前の罪とその死についてもどこかきな臭さを感じさせる。今話最後の心臓移植用のドナーは？弟の手術移植をしてくれラブラブのはずのイハンを、5年後のソギョンはなぜ憎しみに満ちた目でにらんだのか？

また、VIP用手術室へ向かうときのエレベータの秘密のボタンがスパイチックで面白い。イハンが幽霊医師にならざるを得なかった理由は何なのだろうか。どうやら次の回で仰天の展開が待っているようで、第2話の配信が待ち遠しい。

■キャスト
ハン・イハン役：ソ・ジソブ
ジェイドン・リー役：シン・ソンロク
クム・ソギョン役：イム・スヒャン
ク・ジンギ役：イ・ギョンヨン
イム・ユナ役：イ・ジュボン
ク・ヒョンソン役：イ・ドンハ
ピョ・ウンシル役：ウ・ヒョンジュ
　ほか

■スタッフ
監督：イ・ヨンソク 「ヘチ 王座への道」「大風水」「イルジメ〔一枝梅〕」
脚本：チャン・ホンチョル 「潜入弁護人〜Class of Lies〜」

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