「最愛の敵~王たる宿命~(原題:赤い丹心)」第3−4話ネタバレあらすじと見どころ、視聴率は?

2022年06月09日23時19分ドラマ
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イ・ジュン×カン・ハンナ×チャン・ヒョク主演の韓国ドラマ「最愛の敵~王たる宿命~」(全16話)の第3・4話のあらすじと見どころを紹介しよう。本作は「赤い丹心」というタイトルで韓国KBS(月・火曜夜9時30分)にて2022年5月2日(月)~6月21日放送(予定)、日本ではディズニープラス「スター」で独占配信している。

「最愛の敵~王たる宿命~」は、生き残るために愛する女性を排除しなくてはならない王のイ・テ(イ・ジュン)と、生き残るために皇太子妃にならなければならないユ・ジョン(カン・ハンナ)が、お互いの首に刀を突きつけながら繰り広げる政治ロマンスドラマだ。
【「最愛の敵」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじや未公開映像、韓国での評判、イ・ジュン×カン・ハンナ×チャン・ヒョクのインタビューなどまとめて紹介している。
※タイトルの“丹心”とは“真心”という意味。以下、ネタバレあらすじ。



■キャスト
イ・テ役:イ・ジュン
ユ・ジョン役:カン・ハンナ
パク・ゲウォン役:チャン・ヒョク
チェ・ガヨン役:パク・ジヨン
チョ・ウォンピョ役:ホ・ソンテ
チョ・ヨニ役:チェ・リ
 ほか

■第3話
刺客に襲われ軽傷を負ったイ・テに気持ちを伝えるも断られてショックを受けるユ・ジョン。イ・テは計画の為に結婚を決めた女性が居る事を明かし、ユ・ジョンを遠ざけようとする。

イ・テは尚伝チョン・ウィギュン(ハ・ドグォン)にユ・ジョンの安全を確保するよう命じる。いっそ側室に迎えてそばで守ればいいのではと提案されるが、過去に世子嬪に迎えたせいで彼女の家族を奪ってしまったイ・テは同じ決断を下す事が出来ない。その頃、パク・ゲウォン(チャン・ヒョク)はユ・ジョンを狙い、イ・テを襲った両班を捕らえてユ・ジョンの素性を調べ始める。一方、大妃(パク・ジヨン)は禁婚礼を出し、イ・テの結婚相手を早く見つけ出すよう揀択(王妃選びの公募)を命じる。

傷つきながらも仲間の為に商売に明け暮れるユ・ジョンは、年齢も住んでいるところも知らないイ・テへの気持ちを整理しようとするが、村にはパク・ゲウォンが送った刺客がやってきて村人を捕らえていく。

兵曹判書チョ・ウォンピョ(ホ・ソンテ)の娘ヨニ(チェ・リ)は、自分を王妃の候補に入れるよう頼む。だが、チョ・ウォンピョは宮廷で起こった王妃の毒殺事件について明かし、娘を思いとどまらせようとする。パク・ゲウォンに対抗出来るほどの勢力を持つチョ・ウォンピョ。彼の力を引き込む為にヨニを王妃にしようと企むイ・テ。二人の密会を嗅ぎつけたパク・ゲウォンはチョ・ウォンピョに警告し、チョ・ウォンピョは自分の身を守る為にイ・テと協力するべきか悩み始める。

パク・ゲウォンに勧められ、昼の街に出て行くイ・テ。同じくパク・ゲウォンが送った男に連れられて市場に来たユ・ジョン。2人は鉢合わせして見つめ合う。覚悟を決めてイ・テに近づくユ・ジョンだが、目の前で一瞥してイ・テの横を通り過ぎる。街での騒動に乗じて護衛をまいたイ・テはユ・ジョンに会いに行く。「なぜあんな乱暴な者を連れて歩いているのか」と問い詰めるユ・ジョンに「後で説明する、関わるな」というが、ユ・ジョンにとってイ・テは代わりに泣いて生きる希望を与えてくれた存在だった。関わり続けると言い張るユ・ジョンをどうにか諦めさせようとするイ・テ。そこに護衛兵士がやってきて咄嗟にイ・テはユ・ジョンを抱きかかえる。涙を浮かべながら次の満月の日に全て話すと約束したイ・テは、裏口からユ・ジョンを逃す。

ユ・ジョンとの逢瀬はパク・ゲウォンにも筒抜けになっていた。「誰だったのか」という護衛兵士に「兵曹判書の娘だ」と嘘をつくイ・テ。そして、なかなか決断を下さないチョ・ウォンピョに揺さぶりをかけ、ヨニを王妃に迎える約束を取り付ける。

大きな商談を成功させて取引に向かったユ・ジョンら一行だが、向かった先がパク・ゲウォンの屋敷だと気づく。中には仲間のヒャンイが盗みの容疑で逆さ吊りにされていた。罠にはまり、閉じ込められたユ・ジョンの前に現れるパク・ゲウォン。仲間の命を助ける為にユ・ジョンは力になると取引に応じる。

パク・ゲウォンが王妃候補を追加したとの知らせが入り、イ・テは敵対心を燃やす。その候補がパク・ゲウォンの姪の名を与えられたユ・ジョンであるとは知らずに…。

■第3話見どころ
左議政パク・ゲウォンの策略で逆賊の娘に仕立て上げられたユ・ジョンとその原因を作ったイ・テ。素性を明かせないまま二人が満月の夜に逢瀬を重ねるシーンがこれまで美しく描かれてきたが、第3話ではユ・ジョンの求婚をイ・テが断るシーンから始まり、二人の関係がすれ違い始める。

二人の恋の行方だけでなく、左議政パク・ゲウォンと兵曹判書チョ・ウォンピョの対立も徐々に深まり政治的な戦略も楽しめるドラマだ。左議政というのは現代の副首相に該当し、対する兵曹判書は国の軍事を治めるいわば防衛大臣の立場だ。作中ではこの二つの勢力が対立し、左議政パク・ゲウォンは宮中を掌握する為に先王に嫁がせた大妃チェ・ガヨンの権力を使いイ・テの王妃も自らの勢力で固めようとする。これに対してイ・テは兵曹判書チョ・ウォンピョの娘に接近して二大勢力を分裂させようと策を練るのだが、今回はパク・ゲウォンが一枚上手だったようだ。イ・テを操る為に選んだ王妃候補はユ・ジョンだ。この状況を知ったイ・テはパク・ゲウォンの勢力に対抗する為にヨニを選ぶのか、それとも「最愛の敵」となるユ・ジョンを選ぶのか。

第3話は政治的な戦略が絡み合っていく様子が描かれ、少し難解であった為か視聴率は5.3%(全国)となったが、上記左議政と兵曹判書の関係性や、先王の妃でイ・テも頭が上がらない大妃の存在など詳しく読み解いた上で先の展開を予想する楽しみもあるドラマだ。



■第4話
パク・ゲウォンから王妃になれと命じられたユ・ジョンは理由を尋ね、王を欺く事は出来ないと告げる。だが、周辺の仲間を皆殺しにすると脅されて従うほかなかった。こうして再び王妃になる道を歩む事になったユ・ジョンは、屋敷で暮らすはずの本物の姪が見えない事に疑問を抱く。幽閉されたユ・ジョンは正義感の強いパク・ゲウォンの息子ナムサン(イ・テリ)を利用して仲間を屋敷から逃し、王妃選びには参加しないと言い放つ。しかし、パク・ゲウォンは逃げた仲間たちの居場所や計画を知っていた。更に満月の夜に大廣通橋でイ・テと会っていた事までも知っていた。言葉を失うユ・ジョンは、大事なものを守る為に頭を下げる。その頃、全てを打ち明ける為に大廣通橋に向かったイ・テは、ユ・ジョンの暮らす屋敷から貴重な米を残したまま人だけ消えている事を不審に思い、ユ・ジョンの身に何かあったのだと悟る。

そんな中、遂に王宮に連れられたユ・ジョンは、かつて世子嬪として門をくぐった日の事を思い出していた。一部始終を見ていたユ・ジョンの仲間トングムは、仕えている兵曹判書の屋敷で騒ぎを起こし、同じく王妃候補のヨニの使用人として王宮に入る計画を立てる。彼女はかつてユ・ジョンに命を救われた日の事を思い出し、彼女を救うと心に誓う。

ユ・ジョンの身を案じていたイ・テは、集められた王妃候補の中にユ・ジョンを見つけ追いかけるが、大妃に止められ、王妃選びへの参加を認められず、「彼女がここに来るはずがない」と自らに言い聞かせて立ち去る。

大妃による王妃選びが始まる。パク・ゲウォンの計画通りユ・ジョンを推薦する大妃と、兵曹判書の娘ヨニを王妃にして王権を強化したいイ・テ。対立が深まる左議政パク・ゲウォンと兵曹判書チョ・ウォンピョ。宮廷では王妃を誰にするべきなのかが議論される中、助言を任されたのは偏屈者で有名な大提学だ。彼は亡き王妃の三回忌が明けていない事、高貴な身分のみで選ばれ、王妃の一族に権力が集中する事から王妃選びを取りやめるよう提言する。これに怒る大妃。結論の出ないまま4日間が過ぎ、イ・テは全ての問題を解決して世継ぎを得る妙案があると持ちかける。

王妃として選ばれたのはヨニだった。喜ぶヨニだったが、その横には正装をしたユ・ジョンの姿も。イ・テは二人を同時に淑儀として迎え入れ、前王妃の三回忌が終わった後にどちらかを王妃、どちらかを側室にすると提案していたのだった。

これも計画通りだというチョ・ウォンピョに王に騙されているだけだと諭すパク・ゲウォン。そのそばをイ・テが威風堂々通り過ぎる。ユ・ジョンが先にイ・テとの初夜を迎える事になると聞いて焦りを見せるヨニだが、父ウォンピョはパク・ゲウォンが選んだ淑儀を慕うはずはないと諭す。一方のパク・ゲウォンは、ユ・ジョンに何としてもイ・テに顔を見せろと命じる。

パク・ゲウォンの命令で竹林県の人々が捕まったと知ったイ・テは、パク・ゲウォンがユ・ジョンの素性を調べ上げたのではないかと不安になる。そこに観象監からの通達が伝わり、ユ・ジョンとの初夜を迎えるべきだと伝えられる。イ・テは掟を破ってヨニもとに向かおうとするが、それを知ったユ・ジョンは掟を守って会いに来るよう伝言を託し、会えないならヨニのもとまで押しかけると横柄な態度で振る舞う。しかし、これは廃位されて王宮から脱出すようとするユ・ジョンの策だった。これを機会にパク・ゲウォンの姪を王宮から追い出そうとしたイ・テとユ・ジョンは、お互い顔を見て言葉を失う。

■第4話見どころ
第3話でイ・テが考えた兵曹判書の娘ヨニを王妃にして権力を得る戦略。そして裏をかくようにユ・ジョンを王妃として王宮に引き込もうとするパク・ゲウォンの策略が平行し現実に描かれた第4話は全国視聴率を5.6%とわずかに伸ばし、開始以来安定して平均6%をキープしている。

ここでも物語をより楽しむ為の歴史的な背景をいくつか紹介しよう。まずはパク・ジヨンが演じる大妃の立ち位置だ。夫である王が崩御、もしくは譲位した際、王妃は大妃となるのだが、宮中の女官をまとめる存在とされ、たとえ血縁が無い次王にとっても頭の上がらない存在となる。パク・ゲウォンは自分の勢力が及ぶようにチェ・ガヨンを先王の王妃にして先王の死後、大妃として実権を握らせたというわけだ。揀択と呼ばれる王妃の公募を経て選ばれたユ・ジョンとヨニは淑儀(スグィ)として同時に入宮するのだが、この淑儀というのは宮中の女官の中でも4番目に高い身分である。ちなみに一番高い身分は嬪(ピン)と呼ばれ、その多くは世子(次の王位後継者)を産んだ女性に与えられる。

また観象監(クァンサンガム)というのは風水や易学に基づいて宮中の催事の日取りを提案していた部署である。今回パク・ゲウォンはこの観象監をも操って兵曹判書の娘ヨニより先にパク淑儀(ユ・ジョン)との初夜を先に迎えるよう仕向けた。ヨニよりも先に世継ぎを授かればパク淑儀の位が上がり、より宮中を掌握しやすくなる為だ。この狙いにも気づいていたイ・テはどうにかパク淑儀を宮中から追い出そうとして、彼女の強気な態度をその名分にしようとしたのだが、踏み込んだ先でパク淑儀がユ・ジョンだと気づいてしまったというところで第4話は幕を閉じた。

注目したいのはパク・ゲウォンがまだユ・ジョンの過去に気づいていない事だ。かつて自分が仕組んで逆賊の娘にしたユ・ジョンを姪と偽って王妃候補に入れたという事は、イ・テにとっては彼を排斥する絶好の名分になるはずだが、そうすればユ・ジョンの素性も明らかになりただではすまされない。最大の切り札であり最大の弱点であるユ・ジョンをイ・テがどう利用し守っていくのか先を読むと期待は膨らむ一方だ。

■スタッフ
監督:ユ・ヨンウン「契約友情」「ただひとつの愛」
脚本:パク・ピルジュ「一緒に暮らしませんか?」「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」

■ディズニープラスとは:
Disney+ (ディズニープラス)は、ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービス。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックの名作・話題作に加え、スターブランドとして大人が楽しめるドラマや映画も。ここでしか見られないオリジナル作品も見放題。

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