「最愛の敵~王たる宿命~(原題:赤い丹心)」第13−14話ネタバレあらすじと見どころ、視聴率は?

2022年06月19日13時30分ドラマ
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イ・ジュン×カン・ハンナ×チャン・ヒョク主演の韓国ドラマ「最愛の敵~王たる宿命~」(全16話)の第13・14話のあらすじと見どころを紹介しよう。本作は「赤い丹心」というタイトルで韓国KBS(月・火曜夜9時30分)にて2022年5月2日(月)~6月21日放送(予定)、日本ではディズニープラス「スター」で独占配信している。

「最愛の敵~王たる宿命~」は、生き残るために愛する女性を排除しなくてはならない王のイ・テ(イ・ジュン)と、生き残るために皇太子妃にならなければならないユ・ジョン(カン・ハンナ)が、お互いの首に刀を突きつけながら繰り広げる政治ロマンスドラマだ。
【「最愛の敵」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじや未公開映像、韓国での評判、イ・ジュン×カン・ハンナ×チャン・ヒョクのインタビューなどまとめて紹介している。
※タイトルの“丹心”とは“真心”という意味。以下、ネタバレあらすじ。



■キャスト
イ・テ役:イ・ジュン
ユ・ジョン役:カン・ハンナ
パク・ゲウォン役:チャン・ヒョク
チェ・ガヨン役:パク・ジヨン
チョ・ウォンピョ役:ホ・ソンテ
チョ・ヨニ役:チェ・リ
 ほか

■第13話
意識を取り戻したイ・テは幼い頃の母との思い出を振り返る。自ら毒を飲んで息子を守った母・イニョン王后は、イ・テが幼い頃から少しずつ毒を飲ませて耐性をつけさせていた。王后として世子を守りながらも、母としての良心の呵責から涙を流しながら見守るしかなかったイニョン王后。

僧侶ヘガンを通じて大妃を操っていたのがイ・テだと気づいたパク・ゲウォンはチョン・ウィギュンを調べさせるが、その頃、全羅道の監察司ハム・チャンイクは王の計画に助力する為に移動を始めていた。

予言を的中させて大妃を操ってきた僧侶ヘガン。その正体は幼い頃にチョン・ウィギュンに救われて育てられたシウォル、イ・テが別試(臨時の科挙試験)で王宮に入れようとしていた人物だった。イ・テの体調を気遣ったシウォルはユ・ジョンは自らの意思で王宮に残ったと嘘をつく。しかし、ユ・ジョン襲撃の黒幕が大妃だったと聞いたチョン・ウィギュンは大妃との接近を繰り返す息子シウォルの身を案じる。

チェ尚宮はユ・ジョンを王宮から逃がすべく説得するが、脱出に失敗して以来、消息が途絶えたトングムを心配するユ・ジョンは、彼女を見捨てて逃げる事は出来なかった。一方、激しい拷問を受けてもユ・ジョンを陥れる為の取引に乗じないトングム。兵曹判書チョ・ウォンピョは娘ヨニが加担している事を知り、軽率な行動を取った娘に助ける事は出来ないと言い放つが、そこに大妃が現れる。親子で反逆罪に問われるか、ユ・ジョンとパク・ゲウォンを討つか迫られたチョ・ウォンピョ。大妃の狙いは初めからヨニを使ってユ・ジョンを始末する事ではなく、チョ・ウォンピョが握る兵力だった。

大妃と接触したシウォルは女官を通じて秘密裏にユ・ジョンへの伝言を渡すが、パク・ゲウォンを罷免させる事には失敗。王権を強化する為に、パク・ゲウォンと敵対していた士林派のもとを訪れたイ・テは、逆賊を討伐し、士林派を王宮に迎える事を約束。かつてイニョン王后毒殺の濡れ衣を着せられて処刑されたユ・ハクスの無実を証明すれば人々の心を集められると聞き、ユ・ジョンの父でもあるユ・ハクスの名誉回復も約束する。

パク・ゲウォンの一人息子ナムサンは功臣達が大妃の脅迫に屈服した事に失望し、訴えを続けるべきだと主張するが、大妃に弱みを握られた功臣達は大妃の言いなりになろうとしていた。

脱出に失敗して以来、消息が途絶えたトングムを心配するユ・ジョンはヨニに頼み込むが、ヨニにもどうする事も出来なかった。その頃、ホ尚膳の命令で竹林県の人々が捕まりそうなるが、これを予期していたイ・テの兵が食い止める。内命婦が立ち入りを禁じられている便殿に向かったユ・ジョンは大妃への謁見を願い出て、義禁府ではなく、内侍府がトングムを尋問している事に異議を唱える。大妃に懐妊を告げ、イ・テのいる別宮に向かう許しを求める。これを聞いて驚いた大妃は不敵に微笑む。

部下である五衛将がパク・ゲウォン側についている、という大妃の言葉に不安を募らせるチョ・ウォンピョ。一方のパク・ゲウォンも王が黒幕ならなぜ大妃に発兵符を入手させようとしたのか疑問を抱く。チョ・ウォンピョは発兵符を確認しに来たパク・ゲウォンと対立するが、そこにユ・ジョンの懐妊の知らせが入る。

懐妊が確認されると、祝いの代わりにトングムの解放を求め、大妃もこれに応じる。パク・ゲウォンは隠し通すべきだったと苦言を呈しながらも、護衛をつける事を約束した。トングムのもとに急いだユ・ジョンの前に現れたホ尚膳。不安に駆られたユ・ジョンは激しい拷問を受けて変わり果てたトングムを発見し言葉を失う。涙ながらに縄をほどいて声をかけたユ・ジョンを見たトングムは安心したように息を引き取る。生まれ変わったらユ・ジョンの子供になりたいと笑っていた、幸せだったある夏の日を思い出して泣き崩れるユ・ジョン。

トングムの死とユ・ジョンの懐妊を知ったヨニは自分の命が危ぶまれるのではと不安を抱く。懐妊を知った功臣達は、大妃にただちに摂政を辞め、出産を待って後継者を決めるべきだと請願する。素直に聞き入れたように見えた大妃だが、ホ尚膳に都のならず者を呼ばせ、その夜に功臣とユ・ジョンを殺すよう命じる。

チェ尚宮の前に現れたホ尚膳は、ユ・ジョンの懐妊が偽りで、発覚を恐れて自害したと証言すれば助けると取引を持ちかけ、これに乗じたチェ尚宮は計画がその日の夜だと知り言葉を失う。その夜、トングムの遺体が埋葬もされずに捨てられる事に心を痛めていたユ・ジョンは運ばれてきた茶を飲み、意識を失う。

兵曹判書を操って宮中の警備を解いたホ尚膳は、大妃の前で粛清する人物を選定する殺生簿の作成を始める。パク・ゲウォンの名を記載するかどうか尋ねられた大妃はしばし言葉に詰まる。その頃、僧侶ヘガンが腕利きの彫刻家に何かを作らせていたと聞いたパク・ゲウォンはイ・テのもとに馬を走らせる。意識が戻っていない事になっているイ・テとの謁見を認めないチョン・ウィギュン。パク・ゲウォンがシウォルについて調べていると聞いたイ・テは、パク・ゲウォンの前に姿を現す。聖君を生み出す為に家族が犠牲になったと知ったイ・テは激怒するが、パク・ゲウォンも譲らず、王宮に戻るようイ・テを説得する。

そしてその夜、王宮で何かが起こるという情報を聞きつけたイ・テはユ・ジョンの身を案じる。王宮は大妃に雇われた私兵に包囲され、ユ・ジョンの寝殿にも刺客が送り込まれるが、ユ・ジョンの代わりに布団に安置されていたのはトングムの遺体だった。このままでは大妃に殺されると考えたチェ尚宮の手によって、毒の代わりに睡眠薬を飲まされたユ・ジョン。トングムの遺体とすり替えられ、王宮から運び出される。これに気づいた大妃の勢力が刺客を追わせるが、イ・テが先に彼女を見つけて保護。

大妃が殺生簿を作り、彼女に反対する功臣達を殺そうとしている事を知ったパク・ゲウォンは、夜更けに馬を走らせるが、王宮では既に数多くの功臣が殺されていた。かつての暴君の治世と同じように、同志達の遺体が晒された西門を通って登庁するパク・ゲウォン。暴君と化した大妃の首筋に刀を突きつける。

■第13話見どころ
大妃の暴走がエスカレートし、遂には王宮の官僚の大粛清が行われるなど、新たな暴君の誕生が生々しく描かれた第13話では、前回に引き続き、これまでで最高となる全国視聴率8.0%を記録。僧侶ヘガンの正体、ユ・ジョンの懐妊、トングムの非業の死など物語が一気に進んだ回だった。ホ尚膳にそそのかされたチェ尚宮がユ・ジョンに毒を盛ったと視聴者にミスリードさせながらも、実はユ・ジョンを生きて王宮に逃がす為の命懸けの配慮だったというどんでん返しも秀逸だった。

ユ・ジョンにとっては愛すべき妹分だったトングムが拷問の末に非業の死を遂げ、続く回想シーンでは視聴者の涙を誘ったが、前回に引き続き、変わり果てた姿でユ・ジョンと再会したトングムを演じたユン・ソアの、弱冠21歳(2000年生まれ)とは思えない迫真の演技に改めて驚かされた。ユン・ソアは「未成年裁判」のコ・へリム役や「わかっていても」ソ・ジワン役で出演している。

また、これまで左議政、兵曹判書、大妃ら権力者に媚びへつらい、狡猾に立ち振る舞ってきたホ尚膳(チャ・スンべ扮)の不敵な微笑みが、功臣が次々の殺されていくシーンで重ねて映し出され、見事な「悪代官」っぷりを発揮した。

僧侶ヘガンの正体が、これまでセリフに登場するだけだった謎の人物「シウォル」だと明らかになった。つまり、大妃を裏で操る僧侶は、イ・テ側の人間だったという事だ。王宮で起こる全てはイ・テが仕組んだ事なのか?真相は大妃による大粛清の陰に隠れて濁されてしまった印象だが、もしそうであれば、大妃を止めるという名分が一致して共闘しつつあったパク・ゲウォンと再び袖を分かつ事になりそうだ。

大妃との接触を続けるシウォルを心配するチョン・ウィギュン。かつて、パク・ゲウォンの夫人が一人息子のナムサンに、大妃に関わらないようにと息子の身を案じるシーンが登場したが、もしかするとトングムと同様に悲しい別れが待ち受けているのかもしれない。そもそもチェ尚宮やナムサンは大妃の大粛清を生き延びる事が出来たのだろうか?パク・ゲウォンが大妃に刀を突きつけ、包囲される場面で幕を閉じたのが印象的だが、大妃に刀を向けるという行為自体、その場で殺されてもおかしくない大罪のはずだ。果たしてパク・ゲウォンの運命は?続きも見逃す事が出来ない。



■第14話
人生を縣けて築き上げてきた朝鮮が再び荒廃する事を危惧したパク・ゲウォンは大妃の首元に刀を向けるが、とどめを刺せないまま捕らえられ、義禁府に送致を言い渡される。しかし、動揺した大妃は彼を内司獄に入れて直接罪を問うと言い、パク・ゲウォンを庇う。

大妃による功臣の粛清と、パク・ゲウォンが捕らえられた事を知ったイ・テは暴政を止めない内官達に苛立ちを覚えるが、すぐには動き出せず、ただひたすら機が熟すのを待つしかなかった。そんな彼にユ・ジョンの懐妊が告げられる。喜ぶイ・テにトングムの死や、大妃の暴政の現実と廃位を訴える。

王宮では大妃にとって不都合な功臣が尋問も無しに突然殺された事が話題になり、残った功臣達は大妃の暴政を黙認するしかなかった。パク・ゲウォンの夫人は捕らえられた夫の許しを乞うが、大妃はかつて愛した男の夫人に冷たく当たる。夫人は一部始終を見ていた息子ナムサンに父パク・ゲウォンに会って、何をするつもりなのか調べるよう命じる。

西門に吊るされた遺体を見たチョ・ウォンピョも、「この状況で誰の味方もしないという事は大妃の味方になるという事だ」というパク・ゲウォンの言葉を思い出し、王宮を襲った無頼漢の非道を傍観した自分を責めた。そして、近くに落ちていたという地方軍の発兵符の片割れを見つけて、何が起きようとしているのか疑問を抱く。

王宮に残してきた女官を心配するユ・ジョンを安心させようとするイ・テ。しかし、大妃を背後で操り、イ・テを毒殺しようとした者を必ず見つけ出すと言うユ・ジョンに、真実を告げる事が出来ない。守るべきものが増えて弱気になったというイ・テ。ユ・ジョンの懐妊は喜びでもあり、不安の種でもあった。二度も相手が分からないまま揀択で選ばれたユ・ジョンは「特別な縁がある」と言ってイ・テを安心させた。

その頃、内司獄に捕らえられているパク・ゲウォンを訪ねた大妃は、本当に殺すつもりだったのかと尋ねる。政変を一度起こせば功臣だが、二度も起こせばただの逆賊だ、という大妃の警告にも応じず、処罰される前に必ず大妃を廃位させると宣告するパク・ゲウォン。

シウォルを呼び出した大妃は、イ・テの安否もユ・ジョンの行方も予言が降りて来ないと答えたシウォルに、ホ尚膳を使って別宮に偵察を忍び込ませた事を明かす。偵察に気づいたイ・テはシウォルを危険な目に遭わせない為に、王宮への出入りをやめるべきだとチョン・ウィギュンを説得。ウィギュンはシウォルに都から離れるよう命じる。その頃、捕らえられていた偵察が自ら拘束を脱して逃げ出す。これを傍観していたイ・テ達は、大妃がじきにイ・テが健在である事を知ると予想を立てる。ひとつ予想外だったのはシウォルから届いた手紙だった。父親同然のチョン・ウィギュンに宛てた手紙には、やり残した事を終える為に大妃のもとに向かうと書かれていた。

チョ・ウォンピョが拾った発兵符から、ユ・ジョンを王宮から保護したのは地方軍だった可能性があると知り、イ・テが目を覚ましたのではないかと疑い始め、これまでの出来事が全てイ・テが仕組んだ事だと勘付いた大妃。現れたシウォルはイ・テはじきに息を引き取ると嘘を続けるが、そこに偵察がやって来て、イ・テが目を覚ましている事を告げる。怒りに叫ぶ大妃の命令で、シウォルを拷問するホ尚膳。シウォルはイ・テが発兵符なしに書簡だけで地方軍を動かしたと告白、これを聞いて激怒した大妃はチョ・ウォンピョが管理する正当な発兵符を使って朝鮮八道の軍を総動員してイ・テのいる別宮を燃やすよう命じる。

大妃の命令で発兵符を移管するというホ尚膳に反抗する事なく様子を見るチョ・ウォンピョ。大妃は自らが仕組んだ王宮の大粛清を逆賊の仕業に仕立て上げ、ただちに朝鮮八道から軍を召集する。しかし、イ・テは予め各地方の軍に対して偽の発兵符を送っていた。改めて本物の発兵符と教旨を伝えて地方軍を召集するよう命じるイ・テ。大妃とイ・テからそれぞれ送られたふたつの発兵符を照らし合わせて悩む地方の監察使。

パク・ゲウォンのもとを訪れたチョ・ウォンピョ。彼はパク・ゲウォンに言われた通り、偽の発兵符を大妃に渡していた。イ・テが目を覚ましたと聞いて、王宮を守れなかった責任を感じるチョ・ウォンピョに、「功(手柄)を上げればいい」と次の一手を投じるパク・ゲウォン。

その頃、大妃の暴政や父の投獄に耐えられなくなったナムサンは上疏文をしたため、死を覚悟で大妃に直接訴えようとし、師匠も彼を止める事が出来なかった。大妃は上疏文を投げ捨て、父の解放を乞うべきではと問うが、ナムサンにとっては父の問題よりも国の問題の方が重要だと言い、上疏文を読み上げる。激怒してナムサンを引きずり出すよう命じる大妃。

王宮前に地方軍が集結する。そして現れたイ・テに驚くチョ・ウォンピョ。抵抗して大妃の罪を訴えるナムサンに動揺する大妃。そこにイ・テが京畿道の監察使を従えて帰還の知らせが入り、チョ・ウォンピョに全ての門を閉めさせるよう命令を下す。しかし、同じ頃、チョ・ウォンピョは自ら門を開けるよう命じ、大妃の護衛にも剣を捨てるよう命じる。

臣下を率いて大妃と対立したイ・テ。不敵に微笑みながらも心配していたようなふりをする大妃に「御道(王だけが歩く事が許される道の中央部分)を踏んでいる」と警告するイ・テ。大妃もまた「どかせるものならどかせてみなさい、私が母親である事に変わりはない」と、強い態度でイ・テを牽制する。

王宮に戻ったユ・ジョンは女官達の安否を気遣い、自分を逃した為に投獄されていた彼女たちを見ると「生きていてくれてありがとう」と涙を流した。

パク・ゲウォンにイ・テの帰還を告げ、どうなって欲しいのか尋ねる大妃。廃位されたかつての暴君の末路を告げ、イ・テの策略も知っていたというパク・ゲウォンに「あなたを信じていたら結果は変わっていたか」と尋ねるも、「何も変わらなかっただろう」と言われて力なく去っていく大妃。

王の帰還にヨニはこれまでの行いを反省し始め、チョ・ウォンピョも淑儀にするべきではなかったと告げる。パク・ゲウォンも解放され、夫人に不器用ながら感謝の気持ちを伝える。捕らわれていたシウォルのもとに急いだチョン・ウィギュンは、冷たくなった我が子の遺体を抱きかかえて嗚咽する。王宮内の森にトングムを葬ったというチェ尚宮に感謝するユ・ジョン。

ホ尚膳は王宮外での非道な行為も明らかになり、追われる身となった。ユ・ジョンから「トングムは書庫から通じる秘密通路でホ尚膳に捕まった」と聞き、ホ尚膳が秘密通路に潜んでいると知ったイ・テは「シウォルを殺した敵をたやすく殺すわけにはいかない」というチョン・ウィギュンに意見に従い、秘密通路を封鎖。ホ尚膳を暗く湿った秘密通路に生きたまま閉じ込めた。

イ・テは偽の発兵符を使って謀反を起こした大妃に同調した功臣を罰すると宣言、逆に鎮圧に貢献した者には官職を与えると約束した。こうして王宮には虐げられてきた士林派の人材が入り込み、裏ではパク・ゲウォンの勢力がこれに反発するが、イ・テが功臣を処罰する名分を作ったいま、静観すべきだと冷静に諭すパク・ゲウォン。

パク・ゲウォンを罰しないイ・テの意図を尋ねたユ・ジョン。大妃を殺そうとした証拠が揃っているのでいつでも処罰出来るとして、猟犬として使うと発言。

功臣達に大妃を陰で操っていた黒幕を告白するよう命じたイ・テ。そんな彼こそが大妃を操っていた黒幕だと知っているパク・ゲウォンは二人だけでの会話を求める。大妃殺害未遂の弱みを握られたパク・ゲウォンは、親不孝を口実に直接大妃に手出しを出来ないイ・テに代わって、大妃を廃位させるよう命じられ、命令に従うと宣言する。

ユ・ジョンのもとを訪れたヨニはこれまでの横柄な態度とは一変し、深々と頭を下げる。王妃となった後は、トングムを死なせたヨニを臣下として扱うというユ・ジョンに「身分を偽っているのは事実だ」と言い、王が大妃の手から竹林県を守っている事を明かす。

なぜ竹林県の人々に危険が迫っているとイ・テが知っていたのか?疑問に思ったユ・ジョンはイ・テの寝殿を訪れ、碁盤を見た瞬間、大妃が摂政になるように仕向け、全てを仕組んだのはイ・テだったと気づく。そして、寝殿に戻ってきたイ・テにこの事を追及する。

■第14話見どころ
第14話は、全国視聴率8.9%と放送開始以来最高の視聴率を記録、11話以降は右肩上がりに視聴率を伸ばしている。そんな第14話ではイ・テが遂に王宮に戻り、大妃に反撃を繰り広げる様子が描かれた。イ・テと大妃がお互いを牽制する為に戦略を進めて行くのだが、間に立たされたパク・ゲウォンやチョ・ウォンピョがどちらの味方なのかが分からなかった為、並行する二人の戦略のどちらが一枚上手なのかは、意図的にぼやかされていたように感じる。

トングムに続き、チョン・ウィギュンが息子のように育ててきたシウォルが拷問の末に死を迎える様子が描かれ、王宮に戻ったウィギュンとの無言の対面のシーンではもらい泣き必至だ。しかし、シウォルはなぜウィギュンの忠告に逆らってまで王宮に戻ったのか?彼が口にした「最後にやるべき事」とは何だったのか?この辺りが分かりづらかったのが少し残念だが、「イ・テが軍を動かし始めた」と自白し、大妃に軍を動かさせる事が狙いだったと考える事も出来る。刺激された大妃がイ・テが仕込んだ偽の発兵符を使えば、廃位を求める大きな名分になるからだ。

11話でユ・ジョンが気にかけた碁盤がここに来て見事に伏線回収。全てはイ・テが描いたシナリオ通りだったと知って発狂する大妃。イ・テこそが本当に黒幕だったとすると、このドラマはなかなかのダークヒーロードラマだ。遡ると、親族を地方の官職につけて大妃を孤立させた事も、パク・ゲウォンと対立させた事も、暴政を行った事も、王権強化の妨げになる大妃を廃位に追い込み、パク・ゲウォンを弱体化する為のイ・テの策略だったと考えると、その途方も無い戦略にため息が出る。。

イ・テが王宮に戻り、ホ尚膳が生きたまま秘密通路に閉じ込められたり、ユ・ジョンに仕える女官との心温まる場面が描かれた事から、着実にクライマックスに向かっている事を感じさせてくれた今回のエピソード。しかし、平和を取り戻しつつあるように見せながらも、イ・テの作戦は多くの犠牲を生み出した。これに気づいたユ・ジョンがイ・テを問い詰める不穏なシーンで幕を閉じ、ラスト2話への期待が高まる。

大妃を廃位させるよう命じられ、目を潤ませながらも命令を受諾するパク・ゲウォン。廃位となり、大妃の肩書という盾を失ってしまえば彼女は謀反の罪で死罪になる可能性もある。愛する人の盾を奪わなければいけないパク・ゲウォンがどのような行動に出るのかにも注目だ。

■スタッフ
監督:ユ・ヨンウン「契約友情」「ただひとつの愛」
脚本:パク・ピルジュ「一緒に暮らしませんか?」「青い鳥の輪舞〈ロンド〉」

■ディズニープラスとは:
Disney+ (ディズニープラス)は、ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービス。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックの名作・話題作に加え、スターブランドとして大人が楽しめるドラマや映画も。ここでしか見られないオリジナル作品も見放題。

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KBS「붉은 단심」番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「最愛の敵~(原題:赤い丹心)」を2倍楽しむ】