NHK「七日の王妃」第16話あらすじと見どころ:固い友情と壊れていく王ユン

2022年07月23日11時30分ドラマ
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韓国ドラマ「七日の王妃」(全20話)はパク・ミニョン×ヨン・ウジン×イ・ドンゴンの切ないラブ史劇!NHKBSプレミアムにて7日24日(日曜午後9時から)放送の第16話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトに予告動画とヨン・ウジンのコメント動画が公開している。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]

※8月28日からは中国ドラマ「上陽賦 運命の王妃」を放送⇒放送情報(6/18)



「七日の王妃」は、2人の王に愛されながら、わずか七日でその座を追われた王妃の愛と涙の物語。【「七日の王妃」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、ドラマの見どころ、インタビューなどをまとめて紹介しているので視聴の参考にどうぞ。

■キャスト
チェギョン役:パク・ミニョン/声:ブリドカット セーラ 恵美
 子役:パク・シウン
イ・ヨク/普城大君(チンソンテグン)役:ヨン・ウジン/声:西健亮
 子役:ペク・スンファン
イ・ユン/燕山君(ヨンサングン)役:イ・ドンゴン/声:高橋英則
 子役:アン・ドンギュ
ソノ役:チャンソン[2PM]/声:岩中睦樹
 子役:チェ・ミニョン
 他

■第16話「固い友情」
左議政シン・スグンを連行した都承旨イム・サホンが、王に差し出した文書には「王になるべきお方は、晋城大君だ」とあった。信頼していたシン・スグンがウロンガクシの根拠地を知りながら報告しなかったことで裏切られたと激怒するユンは、シン・スグンとその妻、チェギョンまで処刑すると息巻く。ウロンガクシの根拠地が何か所もあり、状況把握に時間がかかって報告が遅れたと必死に弁明するシン・スグン。何としても自分を陥れようとしている者を警戒しなかったのは不注意だったと、イム・サホンを睨みつけ、都城の各所に点在している根拠地を地図に記す。そこから大量の証拠品と噂の大臣たちの不正の証拠も見つかる。ところが根拠地の一つがイム・サホンの別邸だった。罠だと喚くイム・サホンの言葉尻を捕え、自身も罠にハメられたというシン・スグンは、文書にウロンガクシの烙印がないのが証拠だと訴える。彼らは自分たちの存在を知らせるために必ず、烙印か貝殻を残すのだと説明。今度こそウロンガクシの首長を捕らえろとシン・スグンに命じる王ユン。

パク・ウォンジョン邸に駆け付けたヨクは、仲間を見捨てようとしたやり口を非難し、そこまでして王になりたくないと怒りをぶつける。それが政で王座だというパク・ウォンジョンの言葉を聞き捨て、ウロンガクシを解散させて全員が無事に元の生活に戻れるよう措置を取れと、指示して立ち去るヨク。部屋に戻ったパク・ウォンジョンはヨクの甘さを愚痴るが、2人の会話を聞いていた重臣たちは、ヨクの正義感と強い信念に、先王の目は確かだったと、ヨクへの信頼をさらに深める。

家に戻ったシン・スグンはチェギョンにヨクのおかげで命拾いしたと話し、今後は王のそばで国政を正せるように全力を尽くすと決意する。そしてチェギョンには今後ヨクの妻としてだけ生き、必要なら親との縁を切るのも運命だと諭して、一刻も早く逃げるように説得する。

その頃ソノは、昨夜の手入れがミョンヘの手引きだと気づき心を痛める。かつて質店を訪ねてきた人々がウロンガクシだとして逮捕されていき、シン・スグンはウロンガクシ掃討令を出し都城の全ての門を統制させる。

一方、王ユンはひどい幻聴や被害妄想に悩まされ、全ては生母ユン氏が廃位されたせいだと考える。そして復位に反対する臣下を次々に処刑し、かつて廃妃に賛成した者についてはすでに死んだ者まで剖棺斬屍を命じ、その子孫も処刑させる。大妃にも復位への協力を頼むが大妃は先王の遺志に逆らうことはできないと断る。
※この廃妃に絡んだ2度目の粛清が「甲子士禍(カプチャサファ)」、1503年(燕山君9年)~翌1504年(燕山君10年)7か月も続いた。詳細は【韓ドラコラム】で。 ※剖棺斬屍(ブグァンチャムシ):死後に罪が暴かれたものに下された極刑。墓を掘り起こして改めて処刑する。

街では「首長が現れるまでウロンガクシを殺せ」という王命により、罪のない人々が次々と殺されていく。この状況に耐えかねてソノは自らが長だと名乗り王を殺害する決心をする。

一方、父の言葉通り都を離れたヨクとチェギョンは居昌への道中、幸せなひと時を過ごすが、酒幕(宿)でウロンガクシの仲間が毎日ひとりずつ処刑されると聞く。それが自分をおびき出す王ユンの作戦と気づくヨクだが、妻チェギョンのためにも素知らぬふりをしようとする。だが、荷物の中に仲間たちからの結婚祝いや手紙を見つけ耐え切れなくなり嗚咽を漏らす。その声を部屋の外で聞いたチェギョンは、「何があっても都に戻るな」という父の言いつけを破って都に戻る決心をする。

その夜、自首したソノは拷問を受けて瀕死状態で王ユンと対面する。ヨクが首長だと言えと王が迫ったその瞬間、傍にあった拷問器具で王を殺害しようとするが、失敗。王はソノを公開処刑にして手足を引き裂き四大門と四小門に晒して、ヨクに見せしめるよう命じる。刑場に引きずり出されたソノは、囚われた人たちの釈放を傍らのシン・スグンを睨みつけて訴え、人々は釈放される。全ての罪を自分一人で負ってウロンガクシの首長としてソノは処刑される。想いを告げることのできなかったミョンヘやソッキ、グァンオら仲間たちの中に、ヨクとチェギョンの姿を見つけながらソノは息絶えた。チェギョンは処刑執行を告げた父を涙で見つめ、ヨクは泣き崩れる。

その頃王ユンはイム・サホンと女たちを侍らせ酒を呑みながらヨクが現れるのを待っていた。そこに義憤に駆られたヨクがやってくる。護衛たちの刀を奪ったヨクを見た王ユンは、「そなたに王座を渡す」と言い出し、ヨクの刀を素手で握って自分の腹に押し付け、イム・サホンは「謀反だ!」と叫び…。



■見どころ
王ユンの憤怒から始まった16話では史実にも残る燕山君の2度目の粛清である甲子士禍やソノの処刑などが生々しく描かれた。食事をしながら処刑を命じる王ユンはもはや狂っている。そして忠義の人、シン・スグンもまた娘夫婦を守るために王を騙したという罪悪感からウロンガクシ掃討に必死になるしかない。そんなシン・スグンの心情を利用して、罪なき人々を処刑させるようしむけるイム・サホンの卑劣なやり口があまりにも残酷。

暴君を倒すというスローガンで立ち上がったはずのパク・ウォンジョンがソノをしっぽ切りにしようとした暴挙も許せない。しかもそのために動いたのがソノが想いを寄せるミョンヘと言うのが辛い。「いっそ怒ればいい」というミョンヘに「笑顔でいてほしい」と労わり、ヨクとチェギョンの幸せを祈り自首したソノの言動が視聴者の涙を誘う。演じたチャンソン(2PM)のファンは拷問を受けたソノの顔を静止できないかも。

一方、もう一度信じたいと、王ユンの善政を信じて都を離れたヨクとチェギョン。まさに新婚旅行気分の幸せが酒幕で吹き飛ぶ。妻のために平気を装う夫。夫の心中が穏やかにないのを痛いほど知りながらも素知らぬふりをしようとする妻。深夜の縫い物の場面で「弱気を助けるヨクとチェギョン」に戻らせる演出が絶品。しかもチェギョン主導で…これこそがソノが憧れた親友たちの生き方だ。

ヨクの謀反が仕組まれたラスト。残り4話でどんな展開になるのか?

NHK「七日の王妃」番組公式サイト
 2022年4月10日スタート 日21:00~22:00

kandoratop【作品詳細】【「七日の王妃」を2倍楽しむ】