金ロー『竜とそばかすの姫』地上波初放送記念で7/1『時をかける少女』を本編ノーカット放送!

2022年06月30日17時26分映画
©「時をかける少⼥」製作委員会 2006

金曜ロードショー(日本テレビ、金曜夜9時~)では細田守監督作品『竜とそばかすの姫』(2021)7月8日に地上波初放送するのを記念して、7月1日は青春ファンタジー『時をかける少女』(2006)を本編ノーカット放送する。番組サイトで予告動画が公開中だ。



80年代を謳歌した世代には『時をかける少女』といえば大林宣彦監督、尾道三部作の1つ、1983年公開、原田知世版を思い浮かべるだろう。明日放送の『時をかける少女』は細田監督が2005年東映アニメーションを退社し、フリーになって初の長編アニメに取り組んだ作品。原作は筒井康隆の少年・少女に向けた名作で、再構築してアニメ化された。

時間を超える“タイムリープ”という特殊能力を身につけた少女・真琴の淡い恋の行方と友情をみずみずしく描く。

公開当初はミニシアター並で全国21館のみだったが、ネット等のクチコミで連日立ち見が出るほどの大盛況。配給元の角川ヘラルド映画は急遽、上映館を増やし最終的には100館以上での上映となった。2007年DVD発売まで9カ月に渡る超ロングランヒットとなり、最終入場者数は18万8092名、興収2億6000万円を突破。国内外問わず、映画・アニメ賞など23冠を受賞。

細田版『時かけ』は、筒井康隆原作、大林宣彦版とは異なり原作の出来事から20年後の舞台、つまりあの物語の次世代の物語となっており、ある意味原作の続編に位置づけられる作品である。細田監督独特の、躍動感ある演出は実写に引けを取らない高い評価を得ている。細田守は『時かけ』(2006)、『サマーウォーズ』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)と次々とヒット作を生み出し、手塚治虫、宮崎駿、高畑勲、庵野秀明、押井守、大友克洋、富野由悠季と並ぶほど、国内外で人気の高いアニメーター(監督)となった。

ヒロイン真琴の声を担当するのは仲里依紗。仲は本作での演技が好評で、2010年公開された実写版『時をかける少女』の主演にも抜擢された。女優・仲里依紗の知名度を一気に高めた作品がアニメ『時かけ』と言える。

■あらすじ
ごく普通の高校生だった紺野真琴(声:仲里依紗)はある日、自転車を漕いでいたらブレーキが効かなくなり踏切に猛スピードで突っ込んでしまった…のだが、気が付いたら事故直前に戻っていた。真琴は、この事故をきっかけに時間を飛び越える能力を身につけてしまった。真琴は深く考えもせず、この能力を使って好き放題やるのだが、時間を好き勝手にいじったせいでとんでもないことに…。

■来週(7/8)地上波初放送「竜とそばかすの姫」について
「時をかける少女」(2006)、「サマーウォーズ」(2009)、「おおかみこどもの雨と雪」(2012)、「バケモノの子」(2015)、「未来のミライ」(2018)と、独立後の監督作品がすべて日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、日本のみならず世界中の観客を魅了し続けてきたアニメーション映画監督、細田守による作品。 “スタジオ地図”創立 10 周年を迎える2021年、7月に公開予定の新作では世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を、細田監督ならではのリアル×ファンタジーを通じ描き出す。

【時をかける少女(アニメ)】(2006)
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
製作:渡邊隆史、齋藤優一郎
製作総指揮:角川歴彦
出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、垣内彩未、関戸優希ほか
『時をかける少女』DVD&Blu-rayは角川エンタテインメントより絶賛発売中。

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