韓国ドラマ「緑豆の花」第3話あらすじと見どころ:ユン・シユンの縁談、チョ・ジョンソクは吏房に

2022年07月27日21時00分ドラマ
©SBS / 画像:SBS番組サイトより

19世紀後半、世界の歴史をも揺るがした朝鮮で起きた農民たちによる反乱の渦中で、運命が変わってしまった異母兄弟(チョ・ジョンソク×ユン・シユン)の過酷な運命を描く本格時代劇「緑豆の花」(全24話)の第3話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。日本版予告動画はYoutubeにて視聴できる。

「緑豆の花」は1894年、東学農民革命(甲午農民戦争)の歴史の中で農民軍と討伐隊に分かれて戦わなければならなかった異母兄弟の波乱万丈なヒューマンストーリー。【「緑豆の花」を2倍楽しむ】では時代背景や各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介していく。



■キャスト抑えておくべき13人
ペク・イガン役:チョ・ジョンソク
ペク・イヒョン役:ユン・シユン
ソン・ジャイン役:ハン・イェリ
チョン・ボンジュン役:チェ・ムソン
ペク・カ(マンドゥク)役:パク・ヒョックォン
ファン進士(ソクジュ):チェ・ウォニョン)
ファン・ミョンシム役:パク・ギュヨン
ボドゥリ役:ノ・ヘンハ

■第3話:はめられた婚姻 ※豆知識
イヒョンのおかげで一命をとりとめて家に戻ってきたペク・カ。妻チェ氏(ファン・ヨンヒ)はイガンのせいでイヒョンが科挙を受けられなかったとなじる。ペク・カはジャインを連れてこさせる。任房から逃げる時に東学党の通文を手に入れたペク・カは、それを口実にジャインを脅し、米を相場の半値で売ると約束した覚書を返してもらおうとする。イヒョンが、ジャインは命の恩人だというが、呆れたジャインは覚書を渡し、その場でお互いに文書をやぶって別れる。腹を立てて帰ろうとするジャインを呼び止めたイガンは、ジャインの首にかかっている十字架を目にする。そして2度と目の前に現れるなと伝えてジャインを見送る。

按覈御使イ・ヨンテによってチョン・ボンジュンや東匪に協力した民が次々と連行され、民乱に賛同した両班のファン・ソクジュ進士も投獄される。民に善政を約束したパク郡守は、せめて両班のまとめ役のファン進士だけでも釈放してくれと頼むが、イ・ヨンテは極刑に処すという。実はこれもペク・カの策略。イヒョンをファン進士の妹と結婚させて、家門の格を上げようと目論んでいた。ペク・カは釈放と引き換えに婚姻話を持ち出すが、ファン進士は渡されたイヒョンの四柱単子を投げ捨てる。
※東匪(トンビ):東学教徒を蔑んだ言葉。 ※進士(シンサ) ※四柱単子(サジュタンジャ):新郎の世年月日が書かれた文書。

右手の指が不自由になったイガン。母ユウォルは、右手の障害はチョン・ボンジュンがくれた新しい人生の証だというが、イガンは自棄になる。一方、民乱で自由に歩くことも厳しくなったペク・カは自分の代わりにイガンを吏房することに。

緑豆の花©SBS / ペク・カ(パク・ヒョックォン)ファン進士の逮捕が自分とミョンシムを結婚させるためだと知ったイヒョンは、父ペク・カに何とかファン進士を助けてほしいと頼むが聞き入れられず、父を助けるべきではなかったと後悔を口にする。獄中のファン進士の元へ出向いたペク・カは、子供たちが結婚しても決して親戚面をせず、将来必ずミョンシムを貞敬夫人にするからと膝をついて頼み、ファン進士は受け入れるしかなった。
※貞敬夫人(チョンギョンプイン):王族でない者の妻の中の最高位。朝鮮王朝豆知識「◆外命婦」

そんな中、全州のジャインの元に日本人の中村が訪ねてきて、米の入荷に失敗した違約金代わりにチョン・ボンジュンを捜してほしいと頼む。中村は商売人を装った間者(スパイ)で、ボンジュンを抱き込みたいのだ。ジャインはボンジュンを捜す知恵を貸してほしいと都接長である父ボンギルに頼む。ボンギルは情報はないという。そしてジャインを罠にハメたペク家が両班ファン家と婚姻すると教え、ペク・カはジャインが敵う相手ではないので復讐など考えるなと忠告する。
※甲申政変(カンジンチョンピョン):1884年急進派が起こした政変。詳しくは韓ドラコラムで。

その頃、イヒョンはミョンシムに自分との婚姻が嫌ではないかと確かめ、イヒョンは頬を緩めて家が決めたことは守らなくてはと、早くもイヒョンに敬語まで使い、イヒョンのための服に刺繍までするほどに喜んでいた。

一方、吏房になったイガンだが、子分チョルドやホンガがの民への悪行を見て、かつてのわが身を振り返る。そんな中、イヒョンが婚礼の日取りが決まったので一緒に食事をしようと誘いに来る。
※択日単子(テギルタンジャ):婚礼の一人を決めて相手に知らせる文書。

緑豆の花©SBS / チェ・氏(ファン・ヨンヒ)本家での祝いの膳。イヒョンがイガン母子を家族として接するのが我慢ならない姉イファ。気まずい思いでそれぞれが祝いの餅をかみしめる。食事の後、イガンと2人になったイヒョンは、父とは違う吏房になって、貧しい人を助ける人になってほしいと頼む。できないというイガンに、“あれ”を殺してくれた恩人がくれた新しいイガンとしての人生を生きるようにと諭す。母と同じことをいうイヒョンに、イガンは婚姻おめでとうと言って左手で握手する。

その頃全州のジャインは数百人の仲間と雲隠れしたチョン・ボンジュンの居場所を捜し出すために、任房の機密情報を持ち出す。帰り道にぶつかった男の声がボンジュンの側近チェ・ギョンソンだと気づく。彼らの目的は『更為起包』(再び蜂起する)という張り紙を辻々に貼ることだった。按覈御使による指示で東学教徒狩りが大々的に行われ、ついにボンジュンたちも姿を現す。

その頃ペク家では婚礼準備で大忙し。チョン・ボンジュンが姿を現したことを知ったペク・カは、婚礼資金のために白山に隠した大量の米を村の米店に急いで移すよう命じる。ところが白山の米蔵が襲撃される。犯人たちは東学党の呪文を唱えながら米を焼き払う。その後には東学の札『弓乙(クンウル)』まで残されていた。イガンは東学の仕業とは思えず、イヒョンは誰の仕業だろうが自業自得と呟く。
※弓乙(クンウル):東学のお札。「至気今至、願為大降」「侍天主造化定、永世不忘万事知」の21文字の呪文(じゅもん)を唱え、「弓弓乙乙」と書かれた「霊符」を灰にして飲み、剣舞をすることで信仰の形を見せた。

白山のことを知ったジャインはこれが父ボンギルの仕業だと気づく。米不足の今、腐った米も惜しいのに生米を燃やすとは、商人としてあるまじき蛮行だと父を責める。ホンギルは商売は戦場だと怒鳴りつける。ジャインは自分は、父とは別の世界を生きると出ていく。

役場では白山の一件はチョン・ボンジュンの仕業だと結論付けた。ジャインは、体が不自由になったペク・カは隠居同然で吏房はイガンが継ぎ、イガンは手に怪我を負って不自由になったと聞く。そこにイヒョンが村田銃を手に入れてほしいとやってくる。東匪が襲ってきたときの為だという。意外にも慶應義塾に留学中に好きな科目が射撃だったとイヒョン。ペク・カのために日本商人への面目がつぶれたと嫌味を言うジャインに、白山の米蔵襲撃が、東学の仕業に見せかけたジャインの父親の仕業だと気づいていることを匂わせる。そして証拠がないから見逃がすが、二度と赦さないとも。
※明治2年式の村田銃:1889年(明治22年)、日本陸軍に制式採用された初の国産連発小銃。

古阜では、婚礼準備資金にするつもりだった米が焼失したために、ペク・カは女、子供、老人の別なく税を倍額取り立てるようイガンに指示する。子分のオクセとチョルドを引き連れ取り立てにでるイガンだが、やりきれない思いに苛まれる。そして娘を犯そうとするチョルドを殴りつけ、恐ろしい思いをした娘に金を渡してやる。そして父ペク・カの元へ出向いて吏房をやらないという。



■見どころ
にらみ合って文書を破るジャインとペク・カの間に火花が散る。吏房になって、初めて黒い帽子をかぶった違和感をチョ・ジョンソクが可愛く表現している。

「緑豆の花」は史実をベースにしており、実在の人物が多数出演しているが、毒蛇のような眼光をした“ペク・イガン”は架空の人物。チョ・ジョンソクがどんな思いで演じたかはインタビューで詳しく語っている。

子分のオクセとチョルドを引き連れ街に出るイガンの表情が民乱前とは明らかに違う。

SBS「녹두꽃」番組サイト
 2019年4月26日~7月13日(全24話(48部作×30分))
公式サイト
 DVD-BOX1~3 発売中
予告編

kandoratop【作品詳細】【「緑豆の花」を2倍楽しむ】