アン・ボヒョン×チョ・ボア「軍検事ドーベルマン」韓国での評判は?視聴率5.3%から最終回10%へ!

2022年07月20日11時00分ドラマ
tvN

アン・ボヒョン×チョ・ボアが出演するドラマ「軍検事ドーベルマン」。今回は本作品の韓国での視聴率や評判などをご紹介したい。韓国tvN番組サイトで予告動画など視聴できる。

「軍検事ドーベルマン」は、金のために軍検事になったド・ベマンと、復讐のために軍検事となったチャ・ウインが、軍の内部で隠された悪に立ち向かっていくストーリー。2022年2月28日〜4月26日まで韓国tvNにて放送された。
視聴率はニールセンコリア全国調べ、初回5.3%からスタートし、その面白さや見やすさが反響を呼び翌日第2話では7.0%に上昇。その後7〜8%台を安定して推移し、最終回では10.081%(首都圏は10.966%)と最高視聴率を記録し有終の美を飾った。



主人公ド・ベマンを演じるのは「梨泰院クラス」で一躍有名になり、その後も「カイロス~運命を変える1分~」「ユミの細胞たち」「マイネーム: 偽りと復讐」など話題作に次々と出演、着実にキャリアを積んでいるアン・ボヒョン。またもともと将来有望なボクシング選手であったこともあり、その肉体美を活かして広告モデルを務めるなどドラマ以外にも活躍。現在お茶の間には爽やかで健康的なイメージが浸透している。そんな彼が本作では金のために軍検事になったド・ベマン役を演じる。ファンからは「軍服、検事服どれもかっこいい」という声も多く、またアクションシーンは正に彼の強みを活かしたといっても過言ではないだろう。

復讐のために軍検事となったヒロインのチャ・ウイン役を演じるのはチョ・ボア。「ボクスが帰ってきた」「九尾狐伝~不滅の愛~」などに出演した彼女はもともと女優として活躍していたものの、2018年3月〜人気バラエティ番組「ペク・ジョンウォンの路地裏食堂 」のMCを務めたことによって、普段ドラマをあまり見ない層からも幅広く認知されるように。彼女の可愛らしい笑顔や親しみやすさが人気を呼び、以後様々なドラマや広告に出演するように。本作ではアン・ボヒョンと共にアクション演技にも挑戦しており、彼女の新たな魅力を垣間見ることができるだろう。

また破天荒で様々な事件を起こす悪役として登場するノ・テナム役を演じたのはキム・ウソク。今回、彼の演技を絶賛する声がかなり多かった。前半は見ていて怒りが湧くような嫌な役であるが、そんな彼が少しずつ成長していく姿、その繊細な内面の変化を見事に演じきったことで多くの視聴者から高評価を得た。中には 男性視聴者から 「キム・ウソクという俳優を知ることが出来ただけでも見る価値があった」といった意見が出るほど(同性からの意見だと本当に純粋に演技力を見ているとも言えるのではないか)。是非、彼の演技に注目していただきたい。

ドラマ全体に関しては軍隊を舞台として法律モノ、ブラックコメディ、そしてアクションまで!盛りだくさんで見ごたえ抜群のドラマだと言えるだろう。視聴者からも「誰もが気軽に見られる、面白くて没入感たっぷり」「勧善懲悪で痛快、サイダー感溢れる展開」(韓国では、気持ちよいすっきりした気分を「サイダー」、もどかしい気持ちを「さつまいも(韓国語でコグマ)」で例えることが多く、ドラマの展開に関してもよく使われる)といった感想が見られ、見る人を選ばないドラマとも言えるだろう。

しかし一方で、軍隊という特殊な環境の中での不条理が描かれていることから、韓国人男性の視聴者たちからは、「過去の記憶が蘇ってくる」「単純なドラマとして見るには辛い」といった意見も。日本人の我々からすると、軍隊といえば好きな俳優やアイドルが活動休止する期間、と安易に思ってしまうことも多いが、韓国人からするとリアルに自身の経験と重なるため(韓国人男性は勿論、韓国人女性であっても息子や兄弟など家族が軍隊に行くとなると心配で仕方ないだろう)、捉え方や重みというものは全く変わってくるのであろう。

「未だに存在する軍隊の不条理。事件や事故が起きてもとりあえず隠蔽するといった行動を見て、やはり軍隊だなという考えがよぎった」「韓国男子にとって軍隊という組織は、自身の最も輝かしい20代を捧げる場所であり、感じ方は人それぞれであるが誰もが特別な経験となるもの」本作の視聴した感想、口コミなどの中には、このような軍隊に対する思いを綴った内容も多かった。軍隊モノのドラマといえば、チョン・へイン主演の「D.P.-脱走兵追跡官-」も話題となったが、やはり軍隊という特殊で閉鎖的な空間において何かしら問題が起きることは、大なり小なり実際にもあるようだ。

しかしながら、このようなテーマのドラマが世間に出ること自体、以前とは異なり少しずつ良い方向に変わりつつあるという反証ではないだろうか?そんな状況を考えながら視聴すると、より本作品を深く捉えることができるかもしれない。過去や現在に辛い思いをしている人たちが少しでも報われるような、そんなきっかけの一つになっているドラマであることを祈る。

勿論、そこまで深く考えずに「勧善懲悪の気分がスカッとするドラマが見たい!」「アン・ボヒョンのかっこいい姿を見たい!」といって気軽にも見れるドラマであることは間違いないので、自身の鑑賞方法によって様々な楽しみ方ができる作品であろう。

■作品紹介
制作国 : 韓国 制作年 : 2022年
スタッフ : 演出:ジン・チャンギュ
脚本:ユン・ヒョンホ
原題:군검사 도베르만(グンコムサドベルマン)
キャスト :
ド・ベマン役:アン・ボヒョン
チャ・ウイン役:チョ・ボア
ノ・ファヨン役:オ・ヨンス
ヨン・ムング役:キム・ヨンミン
ノ・テナム役:キム・ウソク


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