小松菜奈、坂口健太郎、藤井道人監督が『余命10年』を語る!ファンが選んだ好きなシーンランキング1位は…

2022年07月20日20時36分映画
©2022映画「余命10年」製作委員会

小松菜奈、坂口健太郎、藤井道人監督が映画『余命10年』デジタル配信/ブルーレイ&DVDリリースイベントに登壇し、ファンが投票した好きなシーンランキングを発表、メイキング映像とともに撮影時の思い出などエピソードを語った。公式サイトには予告動画など公開中だ。



2022年3月4日(金)に劇場公開され、累計興行収入 30 億円の大ヒットを記録した本作。初共演にしてダブル主演を果たした小松と坂口は、限りある時間の中で惹かれ合っていく男女の物語を全身全霊で紡いだ。

20 歳で難病を発症して余命 10 年であることを知った茉莉(まつり)を演じた小松は、1 年を通した撮影やプロモーションなど本作と歩んだ時間について「特別なものだったというのは間違いない」と心を込め、「おばあちゃんになってもそう思えるんじゃないかなというくらい、いい時間だったなと思います」としみじみ。街中で本作を観たと話しかけられることも多かったというが、公開が叶ったタイや台湾でも反響を呼んでいること耳にしたそうで「言葉が違っても、心が動くことってみんな一緒なんだなと思いました。私たちが伝えたかったことが伝わってすごくうれしいですし、勇気をもらいました」としみじみと語った。

茉莉と恋に落ち、その運命を大きく変えることになる和人(かずと)を演じた坂口は「久しぶりに 3 人で会う時間を持てた」とうれしそうな笑顔。「撮影をしている時から、すごく美しい時間の中で作品を撮っていたんです。初めてこの映画を観た時にも強く思ったし、撮っている最中から『すごいものができるんだ』となんとなく頭の中にあって。そして、こんなにたくさんの方に愛してもらえる作品になった」と感慨を口にし、これだけ幅広い層に愛される作品には「なかなか巡り合えないことだったりすると思う」とコメント。「豊かで美しい、こういう作品に巡り合えたことに感謝したいなと思っています」と小松と同じように、自分にとって特別な作品になったことを明かす。

2 人の話に聞き入っていた藤井監督も、「僕ら作り手って、“一生に 1 本”というものをずっとつくり続けていかないといけないと思っていて。『余命 10 年』という、自分にとってのライバルができた」と告白。「小松さんや坂口くんをはじめとする同じチームで、またさらに面白いものを撮れたら幸せ」と展望を語っていた。

この日は、ファンの投票によって選ばれた「好きなシーンランキング」が発表された。スクリーンに映し出されるメイキングシーンと共にランキングが発表されたが、小松と坂口は「なんだか恥ずかしいね」と照れ笑いを見せながら、「どのシーンが選ばれたんだろう」と興味津々。そんな中、第3位に選出されたのは「駅前で再会する二人」のシーン。真冬に半袖姿でこのシーンの撮影に挑んだ坂口は「寒かったですね」と苦笑いしつつ、「『和人として、茉莉ちゃんの隣にいられるような人でいよう』ということを念頭に置いて芝居をしていた」と回想。小松は「和人が『生きたい』という思いを伝えてくれる大事なシーン。和人の顔を見たら、すごくまっすぐな眼差しをしていたので、そこで感じられたものは大きかった。助けていただいた」と坂口に感謝していた。

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第2位は「母に泣き崩れる茉莉」のシーン。茉莉が初めて両親に感情をぶつけるシーンとなり、藤井監督は「小松さんが減量をして挑んでくださった」と小松の魂を込めた役作りに敬意を表する。小松は「気持ちが途絶えないように、移動車の中でも『うるうびと』を聴いていた」と RADWIMPS の主題歌にも助けられたという。「お母さんを見た瞬間、心がホッとした。お母さんの抱きしめてくれる力強さと優しさがあったからこそ、芝居に入り込めた」と母親役の原日出子とは本当の親子のような絆を築くことができたと話す。

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そして第1位に輝いたのは、「夜桜が舞い散る」シーンだった。茉莉と和人が初めて心を通わせる印象的な場面だ。小松は「満開でとてもきれいだった」と撮影を振り返り、「桜の開花時期は毎年違うので、スタッフさんと『その時に合わせて撮影をしましょう』と待っていた。美しいものを撮れるまで待っている時間は、本当に贅沢だったなと思います。この映画では桜のシーンが多いんですが、日本に美しいものがあってよかったなと思いました」と桜の美しさにも魅了された様子。坂口は「この印象的なシーンを撮るために、全員の力を総結集した感覚があった。茉莉と和人の一瞬を切り取るために、みんなが命懸けで作ったシーンだと感じています」と本作のチーム力に胸を張っていた。

最後には坂口が「茉莉ちゃんの生き様の記録」と本作を表現し、「自分たちにとっても大切な作品。デジタル配信や、ブルーレイ・DVD となって、皆さまのもとにもう一度作品を届けられることがうれしい。これからも愛し続けていただいて、自分の中での名画、好きな作品の一つに加えていただけたらうれしいです」と希望。小松は「撮影の時には嘘のない時間を過ごして、私にとってもとても大事な時間になりました」と改めて本作への思いを語り、「DVD の中にはメイキングが入っています。いろいろなリアルな現場が映っているので、それも見ていただきたい。1 年という撮影期間の中で、みんなの表情が変わっていく姿も見られると思いますので、家でゆっくり楽しんでいただけたらうれしいです」と熱く呼びかけ、大盛況のイベントを締めくくった。今年一番の感動作との呼び声も高い映画『余命 10 年』。7月22日(金)よりデジタルレンタル、ブルーレイ・DVD 発売、レンタルが開始となる。

『余命10年』リリース情報
先行ダウンロード販売中
7月22日(金) デジタルレンタル、ブルーレイ・DVD発売、レンタル開始
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント  
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
(c)2022映画「余命10年」製作委員会

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