中村獅童、品格見せつけ退場!「鎌倉殿の13人」第29話継承問題に荒れる鎌倉!第28話ネタバレあらすじ

2022年07月25日11時37分ドラマ
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中村獅童演じる梶原景時が武士のプライド見せつけ退場した7月24日(日)放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第28話「名刀の主」、早くも次期鎌倉殿を巡る争いが激化する7月31日(日)放送の第29話(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)「ままならぬ玉」あらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



7月24日放送の第28話ではこれまで上総広常、源義経ら大物たちを陥れてきた梶原景時(中村獅童)が源頼家(金子大地)に背き「梶原景時の変」を起こした。自分の意のままに鎌倉殿や御家人たちを操ろうとしていた梶原景時。すべては鎌倉のため、しいては坂東武者のためだったが、周囲から嫌われてしまい謹慎、さらに京都からの引き抜きも主君・頼家にばれてしまい流罪になってしまった。無念で涙を浮かべる景時だが、最後は武士らしく戦で散る覚悟を固め鎌倉を後にした。

景時退場劇の裏には北条義時(小栗旬)と三浦義村(山本耕史)の暗躍があった。景時が上皇から誘いを受けていることをリークした義時。そして結城朝光を使い景時を訴える署名に奔走した義村。さらに景時を訴える署名から北条時政の名前を鮮やかに切り取ったりく(宮沢りえ)にはチャーミングな奥方を超えた策士ぶりで盛り上がりを見せた。刻一刻と態勢を崩す景時の傍ら、いつの間にかダークサイドに回った義時と義村の「坂東武者のため」という思いに胸が熱くさせられる。そして景時から善児(梶原善)を譲ってもらった義時だが、今後のアサシン善児の活躍がどうパワーゲームを左右するか見どころとなりそうだ。

そして7月31日放送の第29話では、景時らこれまで鎌倉を支えて来た者たちがいなくなり、内部での権力争いが激化する。その中心にいるのは、北条時政(坂東彌十郎)と比企能員(佐藤二朗)。独り善がりが目立つ頼家の元、力関係が安定しない鎌倉だが、頼家に次男が生まれ、次の鎌倉殿は誰になるか継承問題が勃発する。

■タイトル「名刀の主」に隠された意味
正治元年(1199年)10月、頼朝の死後に続く、幕府内部における権力闘争の最初の事件となった「梶原景時の乱」。ドラマでは梶原景時によって誅殺の危機にあった結城朝光の救済策として三浦義村が計画した景時に不満を持つ御家人たちの連署の訴状。頼朝の懐刀であった景時がこれにより鎌倉を追われることになった。梶原景時は無骨な坂東武者の中でも教養人の品格を備えていた人物で、その頭の良さが時として周囲から嫌われる要因となっていた。しかし、共に頼朝を側で支えた義時には心開く場面もあり、第28話では悔しいのか悲しいのか、いつも仏頂面の景時が涙を見せる場面が印象的だった。

そんな義時と別れの場面で、語られた「刀は主によって名刀にもぼんくらにもなる」という話。サブタイトルにも「名刀の主」とあるが、ここでいう「名刀」表向き景時自身を指している。頼朝に使われることで輝いていた景時。しかし頼家の間に生まれた溝によりその力を存分に発揮されてこなかった。景時は「ぼんくらになりたくない」というプライドを見せつけ鎌倉を離れた。

その一方で、視聴者の間では“置き土産”の善児に熱い視線が注がれた。「とんでもない置き土産が義時に渡された! 」「義時は善児をどう使うんだろう?」「善児は譲り受けるものなの?!」など反響を呼んだ。サブキャラながら登場すると誰かが死ぬということもあり、善児の登場回は注目される。そしてそんな善児を手に入れた義時は“名刀を使いこなせる主”となるか。今後の展開に期待が高まる。

■前回(第28話)ネタバレあらすじ
若き鎌倉殿を補佐する十三人の御家人たち。御所では十三人の合議制による評議が行われていた。しかし彼らに建設的な話し合いは難しく、北条義時と梶原景時は頭を抱える。一方、頼家はそんな補佐役の御家人たちから甘く見られていると不信感を募らせていた。正治元年(1199年)6月、政子(小池栄子)の次女・三幡が病で亡くなり、乳母夫であった中原親能は出家し鎌倉を離れた。

その頃、実衣(宮澤エマ)は結城朝光(高橋侃)から琵琶の手ほどきを受けていた。その中で結城は、自分が頼家の悪口を言っているのを景時に知られてしまい、謀反を疑われ謹慎中であることを打ち明けた。それを聞いた実衣は自分が力になると約束する。一方、頼家は安達盛長(野添義弘)息子・景盛(新名基浩)嫁・ゆう(大部恵理子)を気に入り、安達親子にゆうを譲って欲しいと言い出した。今まで頼朝に仕えて来た盛長もこの申し出を受け入れることは出来なかったが、断られた頼家は2人の首をはねるように指示。そこへ景時から知らせを受けた義時と政子により、なんとか頼家を止めた。

この一件で御家人からの信頼を失った頼家を思い、景時は御家人たちの見せしめとして結城朝光の死罪を提案。訴状を作成し頼家に提出すると言い出した。朝光の死罪を止めるため、義時は三浦義村の提案で、景時へ不満を募らせる御家人たちから署名をもらい訴状を作成することにした。あまり大事にしたくない義時だったが、景時が思いのほか嫌われていたので署名は67人にも膨れ上がった。方や、時政もその訴状に署名しており、りく(宮沢りえ)の提案で書状の最後に書いていた。そして義村たちが大江広元に訴状を提出する前夜、りくは時政の名前が記された端だけ切り取ってしまうのだった。それを見て時政は「たいした女子だ」と感心するのだった。

そして景時が提出した朝光謀反の訴状と、景時への不満を記した訴状が頼家に渡された。三善康信(小林隆)の調べで朝光に謀反の疑いはなかった。不満を口にする御家人たちを前に、景時は申し開きをせず、頼家が出した処分に従うと告げた。しかし、信じていた頼家から謹慎処分が下されてしまう。それを知った京の後鳥羽上皇(尾上松也)は優秀な景時を京に呼び寄せることを思いつき、さっそく書状を書いた。

上皇から誘いの書状を受け取った景時は鎌倉に見切りをつけ京へ行くことを義時に告げた。義時は京へ行けば頼家が討ちに来るからと必死に止めると、いつも冷静だった景時は悔し涙を流すのだった。これで景時は表舞台から降りることになったが、実は朝光を使って実衣に相談させたのは義村の算段だった。さらに、京から誘いが来ていることを知った頼家は、景時の忠義を信じられず、奥州外ヶ浜へ流罪を言い渡した。

この処分に不服だった景時は、頼家の長男・一幡を誘拐。そのまま京へ向かうところで知らせを受けた義時に止められた。義時が京へ逃げる協力すると言っても、それを拒否。頼家に上皇からの誘いを知らせたのが義時であることを悟った景時は、義時を信用できなかった。「刀は切り手によって名刀にもなまくらにもなる。なまくらで終わりたくはなかった」と言って、一幡を渡した。そして置き土産として善児を置いて、景時は流罪先の外ヶ浜へ向かうと言って出て行った。しかし、景時が京へ向かうことを察した義時は義頼に言って戦準備を始めるのだった。

■第29話「ままならぬ玉」あらすじ
御家人たちの関係が悪化しバランスを失いつつある鎌倉。義時は北条と比企の争いを懸念し、頼時と比奈(堀田真由)を前に決意を新たにする。そんな中、つつじが頼家の次男・善哉を出産。三浦義村が乳母夫になる。しかし、比企能員は長男・一幡こそが嫡男であると牽制する。一方、時政はりくから政子の次男・千幡を頼家の跡継ぎにと勧められる。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第29話は7月31日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/小池栄子/金子大地/中村獅童/尾上松也/佐藤二朗/坂東彌十郎ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第29話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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