一気に9人になった「鎌倉殿の13人」第30話、頼家呪詛問題で小栗旬が奔走!第29話ネタバレあらすじ

2022年08月01日11時07分ドラマ
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金子“頼家”の成長が感動を呼んだ7月31日(日)放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第29話「ままならぬ玉」、そして新納慎也演じる全成ピンチの8月7日(日)放送の第30話(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)「全成の確立」あらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



7月31日放送の第29話では討ち死にした梶原景時が義時(小栗旬)に託し、善児(梶原善)に渡したものは兄・宗時(片岡愛之助)の巾着袋に視聴者も驚愕のシーンからスタートした。義時が中身を見ていたら善児の命が危なかった状況に「梶原景時、ほんとに人が悪い」「天運を試したということか」など視聴者が反応した。物語は、早くも「鎌倉殿の13人」から4人欠けてしまい、(梶原景時、中原親能、安達盛長、三浦義澄)北条V.S比企の権力争いに加え頼家の横暴が加速する一方、政子(小池栄子)による息子の攻略法を嫁に伝授するシーンにほっこりさせられ、義時が頼時(坂口健太郎)に「女子はキノコ好き」と役に立たない恋愛アドバイスをして笑いを誘った。

その中でも一番の盛り上がりを見せたのは、頼家の蹴鞠の先生、平知康(矢柴俊博)が井戸に落ちた時の救出劇。義時と頼家が助けようとするも、暴れる知康に引っ張られ頼家も井戸へ。一人で踏ん張る義時を、頼家の呪詛にやって来た全成が見かねて手助けするところは、集団演出が得意の三谷幸喜らしいドタバタ喜劇で楽しませてくれた。義時が頼家を支え、自分の弱さを受け入れた頼家が、自分の意思で跡継ぎを一幡に据えることを決意するシーンが感動を呼び、全成が回収し忘れた呪詛人形が何者かの手に渡るという戦慄のラストで次回へ引き継がれた。

そして8月7日放送の第30話では、頼家への呪詛を疑われた全成が命の危険に晒される。もとはと言えば北条時政(坂東彌十郎)とりく(宮沢りえ)が全成に頼んで始まった頼家の呪詛だが、全成は自分の罪を隠し通せることができるのか?北条家を滅ぼすことに躍起になる比企能員(佐藤二朗)の策略に、義時が挑む!

■忠臣・安達盛長役、野添義弘完走!
源頼朝の忠臣で、頼朝亡き後も十三人の合議制メンバーに加えられた安達盛長。第29話では、出家した安達盛長が老衰のためこの世を去った。頼朝が伊豆に流罪となった少年期から仕え続け、頼朝が信頼を寄せる数少ない重臣だった盛長。大泉洋演じる頼朝と野添義弘演じる安達盛長は名コンビぶりを発揮し、多くの視聴者を楽しませた。野添が演じた安達盛長は、時に女好きの頼朝の夜這いの手引きをしたり、それを咎めたり、大泉の動きとシンクロする動きを見せるなどコミカルな演技が話題を呼び、脇役ながら多くの視聴者に愛されるキャラクターに育って行った。そして、頼朝が伊豆からの帰りに手の痺れを感じて落馬するシーンでは、昔から呼びなれた「佐殿!」と駆け寄る場面が感動を呼んだ。

脚本家の三谷幸喜は、志村けんが主宰していた「志村魂」の常連だった野添を見て、「なんて面白い方なんだと。二度目見の名手」と絶賛している。野添は三宅裕司が主宰する劇団スーパー・エキセントリック・シアター出身の舞台を中心に活躍する俳優。今は殺陣師としても活躍中で、自身のTwitterでは回し蹴りも披露するなど運動神経も抜群だ。大河ドラマは5作目にして初のレギュラー出演となっただけあり、「すてきな作品の一員になれてよかったです」と番組公式サイトのインタビューで語っている。これからも一視聴者としてオンエアを楽しむという野添。絶賛パワーゲーム開催中の「鎌倉殿の13人」だが、これからも“鎌倉の良心”安達殿と一緒に鎌倉の行く末を見届けたい。

■前回(第29話)ネタバレあらすじ
梶原景時が討ち死にし、バランスを失った鎌倉では、北条と比企の権力争いが予想され、義時はその仲裁役として動く必要に迫られる。その3日後に三浦義澄(佐藤B作)が息を引き取り、そのまた数日後、頼朝に最も長く使えた男、安達盛長(野添義弘)も亡くなった。宿老の一角が崩れ、頼家の横暴さは激しさを増していった。そして正治2年(1200年)4月、北条時政が遠江守に任じられ、源氏一門意外の御家人で初めて国司となった。そんな中、つつじ(北香那)が頼家の第2子となる男子・善哉を出産。約束通り、乳母夫は三浦義村(山本耕史)が選ばれた。

すると今度は跡継ぎを巡り周囲がざわつきだす。比企能員(佐藤二朗)は一幡が嫡男だと主張。その一方、時政とりくは、一幡も善哉がなっても北条に得にならないから、頼家の弟、千幡を跡継ぎにしようと動き出すのだった。そこで、時政とりくは全成を呼び出した。また厄介事に巻き込まれることを恐れた全成は、誰を呪えばいいか2人に聞いてみると、なんとりくは頼家を呪うようお願いした。これには時政も全成も驚いたが、りくは「命を取ろうとは思っていない。しばらく病で床に伏せってもらえばいい」と言うので、全成はしぶしぶ引き受けた。

健仁元年(1201年)9月、坂東は台風により大きな被害を受けていた。農家が不作で苦しむ中、頼家は蹴鞠に熱中していた。「他にやるべきことがあるのでは」と危惧する頼時に頼家は機嫌を損ねる。そこで義時は頼時を伊豆へ派遣することにした。伊豆では米を返せない百姓と、米の証文をつきつける代官とが揉めていた。困り果てた頼時は、大胆にも証文を破り捨て、さらに米を鎌倉から送るよう指示した。頼時の采配が評判になり、これを聞いた頼家は、褒美として新しい名前「泰時」を授けた。さらに口うるさい泰時をけむたく思う頼家は、しばらく義時の元で励むよう言い渡した。頼時は、頼朝の字をとった自分の名前を勝手に変えられ不満そうだったが、義時からたしなめられてしまう。

一方、全成は呪詛をしているところを実衣に目撃されてしまい、実衣からこのことを聞いた義時は、時政たちがまた何か企んでいることを知った。義時が時政を問い詰め、その呪いの相手が頼家だとわかると、呪詛をすぐにやめさせるよう強く念押しした。そして健仁2年(1202年)7月、源頼家は征夷大将軍に任官。全成は呪いの効果がないことをりくと時政に責められたので、次の手段として頼家の髪の毛を使った呪詛にとりかかった。

ある晩、全成は蹴鞠の練習をしている頼家を遠目に髪の毛を取るチャンスを伺っていた。するとそこへ、義時が現われ、鎌倉殿としての重圧に耐える頼家を気遣った。偉大な頼朝を超えたければ、人間不審だった頼朝がしなかったこととして、「まずは人を信じてみては」と進言。そこで頼家は、嫡男を一幡とし、せつ(山谷花純)とともに鎌倉をまとめていく決意をする。せつは政子(小池栄子)のアドバイスで頼家に本音でぶつかったことで、頼家の信頼を得ることに成功していた。そして、これからは蹴鞠に逃げることなく政に集中するため、稽古を頼んでいた平知康(矢柴俊博)の任を解いた。

頼家が放り投げた玉を取り損ねた知康は、そのまま古井戸へ落下。頼家が投げた縄になんとかにしがみつく知康だったが、今度は頼家も井戸へ落ちてしまった。義時が必死に縄で引き上げようとしている様子を陰から見ていた全成は、頼家を呪詛していたにも関わらずその場に躍り出て義時に手を貸した。全成のお陰で命拾いした頼家は、感謝を述べ、全成もかわいい甥の顔を見て安堵した。それから呪詛を諦めた全成。実衣が喜ぶ顔見たさに時政に協力したと告白し、安心した実衣は笑顔を見せた。しかしその頃、全成が回収し忘れ、1つだけ残されていた人形を何者かが発見するのだった。

■第30話「全成の確立」あらすじ
阿野全成は源頼家に対して呪詛を行った疑いで詮議を受けることになる。比企能員はその背後に北条家の暗躍があると確信しますます対決姿勢を強めていく。その頃、北条家では、夫・全成を巻き込まれて激怒した実衣が父・時政を追求していた。名乗り出ようとする時政はりく止められてしまう。義時は北条家を守るために一案を講じ、畠山重忠に助力を得るのだが・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第30話は8月7日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/小池栄子/金子大地/坂口健太郎/佐藤二朗/坂東彌十郎/宮沢りえほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第30話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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