音楽のプロたちは『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』をどう観たのか?著名人からの絶賛コメント続々

2022年08月02日12時00分映画

元ビーチ・ボーイズのブライアンに密着した初めてのドキュメンタリー『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』がいよいよ次週(8月12日)公開となるが、一足先に映画を鑑賞した著名人たちの絶賛コメントを紹介しよう。予告映像などは公式サイトで公開中だ。



映画は、音楽の神に愛された「ビーチ・ボーイズ」の創設メンバー、ブライアン・ウィルソンに密着した初めてのドキュメンタリー。その輝かしすぎる栄光の日々の半面、稀代の天才ソングライターが抱えていた、哀しくも壮絶な真実ー。人生の喜びと悲しみを振り返り、秘められた想いが今、「天才」自身の言葉によってつむがれる。

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元ローリング・ストーン誌のベテラン編集者のジェイソン・ファインとともに、幼少期に過ごした家や「サーフィン・サファリ」のジャケット写真が撮影されたパラダイス・コーブなど、ゆかりの西海岸の街をめぐっていく。ホームビデオやレコーディング風景などの貴重なアーカイブ映像とともに、3年間で70時間以上にわたるインタビュー撮影で語られるのは、プレッシャーに苛まれ陥った薬物中毒、自由と金銭を奪われ続けた精神科医との関係、そして亡くなってしまったかけがえのない兄弟への確執と愛情。それでもブライアンには音楽があった。音楽が彼を世に導き、最悪の環境から救い出した。そして、家族とともに人間的な復活を遂げた。波乱万丈な人生を送り、生きる喜びをシンプルに表現し続けた、ブライアンの軌跡を辿る旅路の果てに見えた素顔とは?

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▽以下、著名人コメント(五十音順・敬称略)

■片寄明人(GREAT3、音楽プロデューサー)
心に深い傷を負いながら生み出した、美しく神秘的なロックンロール。
彼の創った音楽だけが触れられる、特別な場所がある。
ドライブ中に選ぶ曲、何気ない会話、そのすべてが意味深い、貴重なドキュメンタリー。

■サエキけんぞう(作詞家・アーティスト)
ブライアンが間近で呼吸をしている。ピアノを弾いている、レコーディングをしている。
偽りの無い「生の姿」がついに届けられた。
バックで流れる音源のコラージュも本当に最高で、涙無しにはとても見られないでしょう。

■TOWA TEI(音楽家)
気になる天才のドキュメントはまずまず面白い。そして悲しい。
自分はつくづく凡人で良かったわ!と思うと同時に、ガックシうちひしがれる訳だが、。
数日後には「つくるしか無い」というモチヴェーションになるのよ。
そんなエンタメだから、観たら良いと思う。ヴァイタルになる筈。

■萩原健太(音楽評論家)
どんなに悲しい曲だろうと、彼の音楽には
いつだってとびきりドリーミーでロマンチックで、
どこかポジティヴな手触りが溢れている。

■西寺郷太(NONA REEVES)
80年代半ば、ブライアンを知った世代の自分にとって、
彼はジミ・ヘンドリックスのように遠く遥かなる「歴史上」の天才だった。
こうして心を開き今を生きるブライアンの素顔と言葉が記録、公開されることは奇跡だ。

■根本要(スターダスト☆レビュー)
ブルースの世界に、「クロスロード」で悪魔に魂を売り、その代わりに音楽の才能を得る、という寓話がある。
もしかしたらブライアン・ウィルソンは天使に魂を売り、あの美しいハーモニーの才能を得たのかもしれない。

■作品概要
監督:ブレント・ウィルソン 製作:ティム・ヘディントン、テリサ・スティール・ペイジ、ブレント・ウィルソン
出演:ブライアン・ウィルソン、ジェイソン・ファイン、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、ニック・ジョナス、リンダ・ペリー、
ドン・ウォズ、ジェイコブ・ディラン、テイラー・ホーキンス、グスターボ・ドゥダメル、アル・ジャーディン、ジム・ジェームス、ボブ・ゴーディオ
2021 年/アメリカ/英語/93 分/原題:Brian Wilson: Long Promised Road/字幕監修:萩原健太
配給:パルコ ユニバーサル映画 宣伝:ポイント・セット Ⓒ2021TEXAS PET SOUNDS PRODUCTIONS, LLC

映画公式サイト