NHK「上陽賦~運命の王妃~」第5話あらすじと場面写真:子澹の迷いと豫章王の婚礼|全43話

2022年09月24日10時14分ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

豫章(よしょう)王となった蕭綦(しょうき)と王儇(おうけん)との婚礼の儀が執り行われるが…NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で9月25日放送のチャン・ツィイー主演「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第5話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介。本作はDVD-BOX1~3も好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。



「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。

■キャスト押さえておくべき5人
王儇(以下、王ケン)/上陽郡主役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。また本作は架空の時代設定、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。

■第5話:豫章王の婚礼、王儇は豫章王妃に
天牢を出て謝貴妃の弔いをする馬子澹(したん)の所に瑾若が来て、娘が自らの婚姻と引き換えに子澹の命を守ったことを明かした。2人で逃げるために船を用意するので、翌日子の刻に東の漁場の端まで行くよう説得するが…。

第2皇子・子律(しりつ)に馬氏の危機を救ってくれと懇願された温宗慎は蕭キを訪ね、王ケンと結婚するなら自分を殺せと迫る。そしてこの婚姻が王氏の謀反計画の一部だと打ち明ける。皇位をめぐる血みどろ争いを知った蕭キは、抗争に巻き込まれないよう婚姻を辞めることを決意する。

瑾若は長年自分と王ケンに仕えてくれた徐(じょ)女官を使って警備の者たちを眠らせ、王ケンを脱出させる。王ケンは東漁場の横に到着するが子澹はなかなかやって来ず、雨の中時間だけが過ぎていく。

瑾若は祠堂にいる王藺の所に行き、先祖の位牌前で、皇帝に毒を持ったことを白状させ、懐剣を振り上げ夫を殺そうとするが、できずに自害しようとする。それも王藺に止められてしまう。その時、王ケンがいないとの連絡が入る。

皇位をめぐる血みどろ争いを知った蕭キは、抗争に巻き込まれないよう婚姻を辞め皇都を去ることに。王氏の勢力に発見されずに去るため、川沿いに進み雲津の渡しを経由する道筋を選ぶ計画を周到に進める。

阿嫵(あぶ)こと、王ケンが消えたと知った王藺(おうりん)は娘の後を追って発見する。「臆病者の子澹(したん)は来なかった。お前を憎んでいるからだ」という父の言葉を聞いた王ケンは、子澹からもらった翡翠のかんざしを投げ捨てて父に従う。夜が明け、やっと決心がついた子澹が約束の場所に着いた時、割れたかんざしだけが残っていた。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation王ケンの婚礼に先立ち、王藺の屋敷の祠堂で祖先に対して王家からの離脱を報告する儀式が行われる。王ケンは父・王藺が心得を話そうとするのを無視し、母だけに深く礼をしてその場を去る。一方、蕭キは婚礼衣装の下に鎧を着けて婚礼に向かう。

豫章王府で王権と蕭キの婚礼の儀が厳かに執り行われる。蕭キが王ケンの手を引いて進もうとするが王ケンは動かない。お付きの侍女に引かれて歩く王ケン。式の間も決して蕭キを見ようとしない王ケン。王ケンは寝所に案内され、人々から祝いの言葉を受けている蕭キのところに、国境で忽蘭(くらん)が侵攻してきたと知らせる急報が届く。

蕭キは王ケンにあいさつもせずに寧朔へ出発する。部屋で待つ王ケンはその知らせを聞いて屈辱を味わい、代わって謝罪に来た宋懐恩(そうかいおん)に、蕭キはいざという時に逃げ出す臆病者だと怒りをぶつける。懐恩が大局を見据えてほしいと怒りを解こうとするが、「そなたの言う大局は、士族の権力争いにすぎない」と罵声を浴びせ、夫が抜くと決まっているかんざしを自ら引き抜き「男として自らが責任を果たせ」の言葉と共に蕭キに届けさせる。さらに、冠をはずして皆が見上げる楼上から捨てる。

豫章王妃となった王ケンは皇都から南方の暉州(きしゅう)に滞在し、日々酒を嗜み気ままな時を過ごしていた。蕭キからたびたび届く手紙や贈り物に3か月もの間まったく目もくれず、皇帝陵の第3皇子・子澹からも手紙が届くが、やはり見ようとしない。そんな中、暉州の刺使(長官)・呉謙(ごけん)の妻、呉夫人が豫章王妃の王ケンを喜ばせようと灯籠祭りを開く。王ケンはにぎわう街を歩いて祭りを楽しみ、灯籠飛ばしを見物していると、突然空中から降下してきた何者かにさらわれ飛び去ってしまう。誘拐された王ケンは死体を運ぶ荷車で城門の外に連れ出される。隣には…。

皇都では皇太子妃の宛如(えんじょ)が献身的に皇帝の看病をしていた。宛如に代わって薬を飲ませようとする皇帝の手を皇帝が払いのける。皇太子は宛如を労わり、妻として愛し始める。皇帝の意識が完全には戻らず、王ケンが誘拐されたとの知らせは皇后のところに届く。事態を知った王ケンの兄・王夙(おうしゅく)は暉州に行こうとするが、父・王藺は許さず、妻・瑾若にも内緒にする。

■見どころ
ところで、献身的に王ケンに仕える侍女の蘇錦児(そきんじ)だが、初回から子澹を見つめる目が熱い。王夙から天牢から子澹が無事出てきたと聞いた時の喜びがどうにも大きすぎるような気がするのだが…。

一切の贅沢をせず、全て臣下や戦地で命果ては兵士の遺族に回してきた蕭キが、結納だけは大盤振る舞い。それを指摘する側近・宋懐恩(そうかいおん)に、「王ケンは並みの女人とは違う。妻となる女の体面を潰すことはできない」と説明。今度は、婚姻を辞めて皇都から逃げると決めた蕭キに「あの美女を忘れられるのですか」と質問する懐恩。「王ケンには高貴な生まれの第3皇子が似合っている。他人の想い人を奪うわけにはいかない」と男前な返事を返す蕭キだが、本人以上に破談を残念がる懐恩に注目。

今回は、美しい婚礼の儀式も描かれる。第1話の成人の儀の場面も美しかったが、婚礼の儀は厳かでまた違った厳粛な美しさだ。第2話の見どころで「中国の人たちにとって赤は縁起のいい色として好みむ」と紹介したとおり、婚礼衣装から新郎新婦があるく絨毯や屋敷内お調度品なども赤で統一されている。だが、少し暗めの赤が王ケンの沈んだ気持ちを表現しているようでもある。それにしても徹底的に新婦に無視される新郎・蕭キが気の毒でもある。王ケンはこの結婚が父親が仕組んだものとは知らずに、蕭キを恨んでいる。王ケンが真実を知り、蕭キに心を開くのはいつになるのか?

■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント

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