「鎌倉殿の13人」第37話謎タイトルに込めた父子の戦い、小栗旬が2代執権へ?第36話ネタバレあらすじ

2022年09月19日12時19分ドラマ
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9月18日(日)に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)第36話「武士の鑑」中川大志と小栗旬の壮絶な一騎打ちが話題に!9月25日(日)放送の第37話「オンべレブンビンバ」、呪文タイトルその内容は?予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



9月18日放送の第36話では、畠山重忠(中川大志)が北条時政(坂東彌十郎)からいわれなき謀反の罪を着せられ「畠山重忠の乱」を起こし、北条と激突。中川大志と北条義時役の小栗旬が男らしく一騎打ちで激闘を繰り広げた。

手勢少なく勝ち目がなかった重忠だったが、大軍率いる北条へ真っ直ぐ切り込んでいく様は圧巻で、小栗と見せた拳と拳のぶつかり合い、最後に義時にとどめを刺すことなく、ボロボロになりながら馬に乗りその場を後にした姿に多くの視聴者が感涙。「中川大志くん、素晴らしい演技!!」「重忠、惜しい人を失った」「中川大志の畠山重忠が観れなくなるの、寂しいなぁ」など多くの反響を呼び、己の誇りを守ることを貫いた重忠はまさに武士の鑑となった。

一方、重忠の外した刃に鎌倉の未来を託された義時は、父・時政を執権から引きずり下ろす画策を始める。御家人たちに蔓延する時政への不満を利用し、彼らから訴状を集める傍ら、畠山が残した所領の分配を政子(小池栄子)に依頼。姉を尼将軍に据え、父を執権から失脚させる義時に、鎌倉の為なら手段を選ばなかった頼朝の片鱗が見えた。

そして9月25日の第37話では、早くもタイトルが波紋を呼んでいる「オンべレブンビンバ」が放送される。第36話放送終了後には、「どういう意味?」「何かの呪文?」「“オンべレブンビンバ”が何か気になりながら1週間過ごすのか」など話題を集め、Twitterのトレンド入りを果たした。

どうやら「オンべレブンビンバ」とは「子供を思う親」という趣旨の言葉で、イタリア語では「子供のための影」と訳されるそう。子供の手本となり、時に反面教師ともなり、影から子供の成長を支える父親のことを指しているのか。やりたい放題の父・時政と継母りく(宮沢りえ)を退け、二代目執権・北条義時の誕生も間近か!?

■満身創痍の中川大志に関係者からも注目のコメント
自分の誇りを守るため、そして鎌倉の未来を義時に託し死んでいった畠山重忠。義時との決闘シーンを終えた中川大志は、番組公式Twitterのインタビューで、「満身創痍って感じ。ここまで極限状態というか、自分の体力的にも気持ち的にも『あ、やばい!』ってなったところから2~3段階超えた感じが楽しかった」と語り、清々しい声を聞かせてくれた。主演の小栗旬はじめ、山本耕史や横田栄司などベテラン勢に混じって重忠を演じた中川だが、役の上では彼らと同世代。その中でも見劣りすることなく重忠を演じ切った中川に称賛が集まっている。視聴者の中には早くも「いつか大河で主演を」と望む声も聞こえて来た。

また、「鎌倉殿」関係者も畠山の最期に注目したようで、全成役の新納慎也は自身のTwitterで「畠山殿、やはり猛烈に見栄えがいいな」と、見栄えだけでなく頭も切れる男の最期を見届けたようで、番組のテーマ曲を担当するエバン・コールは「畠山さんの筋の通し方、自分の誇りを守る姿、見届けました!」と絶賛。安達盛長を演じた野添義弘は「いや~畠山殿、まさに坂東一のもののふ。カッコよかった~」と思いを爆破させた。ドラマや映画に引っ張りだこの若干24歳の中川大志。今後の活躍にも注目したい。



■前回(第36話)ネタバレあらすじ
北条義時が知らぬ間に、父・北条時政は三浦義村(山本耕史)と和田義盛(横田栄司)を呼び、畠山追討に向け兵を挙げる命を下す。そのことを知らない畠山重忠は、義時の助言通り実朝(柿澤勇人)に話を聞いてもらう為に鎌倉に向かっていた。そこで時政は、娘婿の稲毛重成を使い、重忠の息子・重保を誘い出して捕らえ、人質に取ろうと画策する。その頃、義時も時房(瀬戸康史)から畠山追討の御下文が出されたことを知らされ憤慨。実朝に畠山に謀反の疑いはないことを説明すると、実朝も重忠を殺さないようにと命じるのだった。

その頃、由比が浜では重保が三浦義村、和田義盛らに捕らえられそうになり激突。義村らは重保を殺してしまう。重忠は二俣川まで来ていたが、鎌倉に入る手前で息子・重保の死を知り歩みが止まった。北条館ではりくが謀反人・畠山を殺すようけしかけるが、時政に制されていた。時政は重忠が鶴ヶ峰に陣を敷いたと聞き、相手が戦をする覚悟があることを悟る。所領に戻り兵を集めるでもなく、手勢少ない中での戦闘態勢に入る重忠。義時は重忠の覚悟をくみ取り、これから始まる戦の総大将に名乗りを上げた。

重忠は高台になっている鶴ヶ峰に陣を置いたため、丘を目指すことになる義時らの動きは丸見えとなっていた。そこで重忠に刀を納めてもらうため、和田義盛が和議のため重忠陣営に向かい説得することとなった。しかし重忠は義盛の説得には応じず、北条との戦に応じる構えを見せる。武蔵を狙われ息子も殺された重忠にとって、権力を武器に横暴な振舞いをする北条を許すことは出来なかった。

義時は重忠の思いを知ると、兵たちに畠山討取りを命じた。和田義盛は怒りで視界が狭くなっている重忠の意表を突き、横から攻め入る作戦を提案。しかし戦上手の重忠は、手勢が少ない中でも策を練る。義盛の案を見切り、義盛の背後を攻めるよう指示。自分は北条、三浦の大軍を前に、正面切って攻め込んだ。しかし北条方の兵の多さに畠山勢の勝ち目はないと悟った重忠は、端に構えていた義時の息子・泰時(坂口健太郎)陣営に向かって馬を走らせた。義時は泰時を守るために一人で重忠を追い、ついに重忠と対峙した。

そして戦いは義時と重忠1対1の戦いとなる。両者一歩も引かない戦いを見せるも、義時が重忠に飛び掛かり2人は地面にたたきつけられた。壮絶な殴り合いの末、義時を追い詰めた重忠が刀を義時の喉元に突きつけた。殺される覚悟を決めた義時だったが、重忠の刃は義時の喉をかすめ地面に突き刺さった。重忠は義時にとどめを刺すことなく、ふらふらになりながら馬にまたがり空を仰いだ。戦いは夕方には終わり、手負いの重忠は、愛甲三郎季隆(あいこうのさぶろうすえたか)に射られ命を落とした。

その晩、実朝は時政と時房から重忠が討ち取られたと報告を受け、目に涙をためた。義時は重忠の首桶を時政の前に差し出し、重忠を謀反人に仕立て殺してしまった時政を責めた。「次郎は決して逃げようとはしなかった。逃げるいわれがなかったからです。所領に戻って兵を集めることもしなかった。戦ういわれがなかったからです。」己の誇りをただ守った重忠の最期を語った義時は、執権であれば重忠の首を見るよう詰め寄ったが、時政は見ようとはしなかった。

畠山の一件で、御家人の中には時政に不満を持つ者が現われた。そこで大江広元(栗原英雄)と義時は、稲毛重成に罪を着せ、彼が時政をそそのかし、畠山を討伐したと噂を流した。時政を説き伏せ、重成が斬首される。娘婿を見殺しにした時政への不満はさらに膨れ上がったが、それが義時の狙いだった。義時は畠山の所領の分配を政子に依頼し、政子に執権になるよう促した。腹をくくった政子も義時の提案に乗り、実朝の同意も得られたことで政子の時期執権への道筋が出来た。さらに義時は執権に不満を持つ御家人から集めた訴状を見せ、時政を執権の座から引きずり下ろすのだった。

■第37話「オンべレブンビンバ」あらすじ
義時は政子、大江広元らと新体制を始動させる一方、泰時を自身の側に置き、強い覚悟で父・時政と対峙する。しかし、時政を蚊帳の外に置かれ憤慨するりくは、娘婿・平賀朝雅(山中田崇)を担いで対抗することを画策する。そして三浦義村を誘い、反撃ののろしを上げる。北条家内の対立が激化する中、源実朝は和田義盛のもとを訪れるのだが・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第37話は9月25日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/中川大志/坂口健太郎/山本耕史/菊地凛子/小池栄子/坂東彌十郎/宮沢りえほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第37話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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