「花が咲けば、月を想い」第13-14話あらすじ:罠にかかったユ・スンホ、遂に黒幕の正体を知る!

2022年10月02日08時00分ドラマ
花が咲けば、月を想い|Licensed by KBS Media Ltd. ⓒ 2021 KBS. All rights reserved

ヨン(ユ・スンホ)が刺されて幕を閉じた前回!KNTVにて10月1日に2話連続で放送した、韓国時代劇「花が咲けば、月を想い」(全16話)では、事件の黒幕が明かされ、過去の真実がひとつずつ明かされていく!第13話と第14話のネタバレあらすじと見どころで振り返ってみた。



「花が咲けば、月を想い」は、禁酒令が布かれた朝鮮王朝時代、酒の密造で生きる活発なヒロインと家門の将来を背負う監察官のピュアな恋と、酒が罪だった社会に反旗を翻す若者たちを描くロマンス時代劇だ。
【「花が咲けば、月を想い」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。

■キャスト主要人物紹介
ナム・ヨン役:ユ・スンホ
カン・ロソ役:ヘリ(Girl's Day)
イ・ピョ役:ビョン・ウソク
ハン・エジン役:カン・ミナ
ヨン・ジョムン役:チャン・グァン
イ・シフム役:チェ・ウォニョン
ファン・ソユ役:イム・ウォニ
チュンゲ役:キム・ギバン
 ほか

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イ・シフム役:チェ・ウォニョン
■第13話あらすじと豆知識
何者かの通報で屋敷に捜索が入り、突然追われる身になってしまい危機に陥ったロソ(ヘリ)を救ったのは王妃ヨン氏だった。彼女を匿った王妃は尚宮を通じてヨン(ユ・スンホ)に無事を伝える。安堵したヨンは彼女を迎えに行くと意を決して、かつて「南山の虎」と呼ばれたロソの父カン・ホヒョン(イ・ソンウク)の死に自分が関連していて、ホヒョンを殺したのがホン(ムン・ユガン)だったと打ち明ける。
※尚宮(サングン):王宮で働く宮女の中でもとりわけ階級の高い女官。王族の身の回りの世話や教育を行う側近。

自分を守ろうとしてホヒョンが深傷を負ったと自責の念にとらわれるヨン。しかし、ロソの涙はホンを目の前にして父の仇を取れなかった悔しさからくるものだった。ホンのほかにも人物がいた可能性を示唆したヨン。ロソは父の敵ホンと、その黒幕に復讐するべく、ホンから奪った財産を使って、彼の罪を告発し1万両の懸賞金をかける文書を街中にばらまく。この事は街で話題になり、密造酒の酒造で働く羽目になっていたロソの兄ヘス(ペ・ユラム)は、ホンが父の敵だと知り、仲間を集め始める。

禁酒令の時代になぜホンはここまで力をつける事ができたのか?背後を調べていくうちに明らかになってくる禁乱庁(酒類取締局)との関係。そこにやって来た都承旨シフム(チェ・ウォニョン)は禁乱庁が王の下で隠密に動く私的な軍事組織だったと明かし、世子イ・ピョ(ビョン・ウソク)の身の危険を警告して、捜査を中止させようとする。

そしてシフムは王との取引の果てに、禁乱庁の私兵のトップに就任し、遂にこれまで秘密裏に育て上げてきた私兵を動かせる権限を手に入れる。

一方、世子嬪教育を受けるエジン(カン・ミナ)はイ・ピョ会いたさに女官姿でこっそり東宮へ。そこで、領議政の息子の訓練都監チェボンが王妃付きのパク尚宮に「カン護衛の娘(ロソ)が父の復讐のために暴れており、淑媛オム氏の“あの毒”がまた見つかれば大変なことになるから漢陽から離れろ」と説得しているのを偶然聞いてしまう。盗み聞きがバレて危険が迫ったエジンを通りかかったイ・ピョが救う。
※訓練都監(フンリョントガム):朝鮮の首都防衛を行っていた軍営の1つ。

ヨンはホンが塩辛と見せかけて酒を搬入していた事実を突き止めると、援軍を頼み、自らホンの隠れ家へ。しかし、これはホンやシフムの罠。頼んでいた援軍はシフムの命令で都の修理整備に駆り出されていて駆けつけることができない。一味に取り囲まれ、絶体絶命のピンチに陥ったヨンらを助けたのはまたしてもロソだった。懸賞金を手に入れたい街の人々を引き連れて現れたロソ。

突然形勢が逆転し、マクサン(パク・ソンヒョン)を人質に逃走するホン。息子を人質にされた大母(チョン・ヨンジュ)はロソを撃ち殺すように命じられるが、ヨンの矢で息子は助かる。だがホンがロソに襲い掛かり、ロソを庇った大母が刺されて息子マクサンの腕の中で息絶える。

ホンを崖に追い詰めたヨンは、10年前のマンウォル寺で背後にいた人物は誰だったのか問い詰めるが、自分を殺せないと気づいたホンは逆にヨンを攻撃し始める。突如現れたシフムの放った矢が命中し、崖から転落したホン。救おうとしたヨンも岩肌を掴むのがやっとの状態。最後まで単独犯を主張してホンは転落してしまう。その時、そっと近づくシフムの足音を聞いたヨンの脳裏にふと10年前の記憶が蘇る。

■見どころ
ラストスパートに向け、これまで謎が多かった10年前の事件の真相が徐々に明かされ始めた13話。10年前の出来事と、現代で起きている事件を繋ぐキーワードは「ジャンナビ=申」だ。「猿」を意味する朝鮮語の古語だが、本作ではウンシムやホンが仕える人物、すなわちシフムを指すことばであり、ロソの父ホヒョンが死に際に「ジャンナビ」と相手を呼んでいるところを見ると、ロソの父親を殺した真犯人もシフムだったようである。現代で起きている事件をシフムが裏で糸引いているというところまでは察していたヨンが、シフムが10年前の事件の黒幕だったと思い出す印象的なシーンで幕を閉じた。

10年前にシフムが息子を亡くした王に取り入って、禁酒令を出させた狙いや、禁乱庁(酒類取締局)の本当の目的が明かされ、これまで気になっていた事件の繋がりがより一層繋がり始めた。前世子の死や、ホヒョン殺害の動機はまだ明かされていないが、シフムがなぜ、ここまで強大な力に固執するのか、その理由が明らかになれば全てが一つに繋がるはずだ。

より強大な軍事力を手に入れたシフムに、ヨンやロソがどのように立ち向かっていくのか注目したい。

ところで冒頭でロソを助ける王妃ヨン氏を演じたのはピョン・ソユン(1996年12月3日生)。「地獄が呼んでいる」で新真理会に対抗するコン教授の娘ヨンジェ役をで登場(第5話)。出演作品は少なく表情もあどけなさが残るが、重厚なセリフ回しで若き王妃を堂々と演じている。



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ファン・ソユ役:イム・ウォニ
■第14話あらすじと豆知識
崖から落ちそうになり、絶体絶命のヨン。静かに近寄ったシフムは彼を生かすべきか悩む。遠くから状況を見守っていたロソは耐えきれずにヨンを救いに行こうとするが止められる。ヨンの援軍の接近を知ったシフムはヨンを助け、ロソも解放される。

その頃、王宮ではイ・ピョが10年前に部屋から毒が見つかった淑媛オム氏の調書を見直していた。早すぎる死刑判決を下したのは領議政ヨン・ジョンムンだった。東宮でエジンを助けたときに、訓練都監チェボンとパク尚宮の話をエジンから聞いていたイ・ピョは、パク尚宮について調査させ、彼女が戸曹の女官から異例の措置で至密尚宮の王妃付き女官になったと聞き不審に思い、伯父のシフムに会いに行くが…。

大母の死を悲しむ一同。ヨンは「ジャンナビ」が10年前の真相を知る人物を皆殺しにするつもりだと分析し、ロソの身を案じる。

王と密かに謁見したヨンは、ホンが死亡し、自らが10年前の「南山の虎(カン・ホヒョン)」殺害事件の目撃者だと明かし、カン護衛の娘であり、禁酒法に反対して犯罪者となったロソへの恩赦を願い出る。王は、ロソを助けるためにも必ず事件の黒幕「ジャンナビ」を見つけるよう頼む。そして10年前の禁酒法に深く関わる人物で、「ジャンナビ」という言葉からシフムを疑い始める王イ・ガン(チョン・ソンイル)だった。

一方、甥であるイ・ピョに悪事の一端を知られてしまったシフムは大胆な行動に出ていた。イ・ピョの前に現れ、ロソやヨンを殺そうとした事やロソの父ホヒョンを殺した事実、更には前世子を毒殺した事も告白する。衝撃と怒りを覚えたイ・ピョはすぐさま王に打ち明けると言うが、シフムは妹であり世子の母キョン嬪イ氏(アン・シハ)も死ぬ事になると脅す。ロソとヨンの命を守る為にイ・ピョは、訓練都監とパク尚宮が淑媛オム氏の部屋に毒を隠したはずと伝え、2人を10年前のソンヒョン世子毒殺および南山の虎事件の黒幕に仕立て上げることをシフムに提案する。

シフムは、これでヨンの疑いの矛先を逸らそうとするが、ヨンは彼らが真犯人だとは納得できない。至密尚宮を務めていたパク尚宮に疑いがかけられた王妃ヨン氏はロソを呼び出す。以前自分を助けたのが王妃だったと知って驚くロソに亡きホヒョンから託された捜査日誌を渡す。そこには、ソンヒョン世子亡き後の全てを記録してあった。世子を殺害した真犯人を見つけ出そうとするホヒョンは身の危険を察し、王宮内で唯一信頼できるヨン氏にこれを託したのだった。同じ頃王宮ではシフムが毒殺の容疑を領議政に被せ追い詰める事に成功していた。

父の日誌で、父が妓楼の当時のチョ行首から通報を受けてマンウォル寺に向かった事を知ったロソ。ウンシム(パク・アイン)のもとを訪ねて行首について問いただす。行首が生きていると明かしたウンシムは、地下に幽閉され、狂乱した状態のチョ行首のもとに連れて行く。彼女は「ジャンナビ」という言葉を聞くと、皆殺しにされると怯え始める。

ロソの似顔絵が街に張り出された時、妙に鮮明に描かれていた事を不審に思ったヨンは調査を進めていくうちにシフムの家の使用人に辿り着く。シフムを訪ねたヨンは部屋でロソの居所を告発した手紙の墨と同じ匂いがする墨を見つけ、さらには王が使っていた茶器と同じものを見つけ…。

■見どころ
13話に引き続き、恋愛要素よりも物語に引き込まれる構成の第14話。意外性があったのは、世子イ・ピョが伯父であるシフムの情報操作に加担し始めた事だ。とはいえ、彼もヨンやロソ、そして自分の母親を救う為、脅されて仕方なく協力している状況を見ると、最終週では再びヨンらの側につき、シフムの不意を突く活躍を見せそうな気もする。

ウンシムが匿っていた女性の正体も明らかになった。作中何度か登場していたが、10年前の事件に関する重大な秘密を知っていて、それがきっかけでロソの父が殺された事から、自らも「ジャンナビ」に殺される事を恐れて発狂してしまったという事実が明かされた。彼女を演じるイ・チェギョンは韓ドラファンであれば見覚えがある方も多いかも知れない。1998年頃に演劇でデビューした彼女は、2015年頃から数々のドラマに出演。出番は短い、いわゆる「ちょい役」ながらも「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」「彼女はキレイだった」「ボイス〜112の奇跡〜」など大ヒットドラマでも様々な顔を見せるカメレオン俳優だ。年間にかなりの本数のドラマに出演し、2017年に放送された韓国ドラマのうち、実に11作品に出演しているというから驚きだ。

前回ラストで、シフムに疑惑を抱いたヨンが邸宅を訪れ、シフムが「ジャンナビ」の正体だと確信するようなシーンで幕を閉じたが、シホンがなぜ「ジャンナビ=申」と呼ばれるのかは、風呂上がりの彼の肩口で明らかになる。今週は控えめだったヨンとロソ、イ・ピョとエジンのラブストーリーがどのような結末を迎えるのかにも期待したい。

「花が咲けば、月を想い」 日本初放送
本放送:8月20日(土)スタート
毎週土 後8:00~10:30 ※2話連続放送
(20日(土)のみ23:30~(予定)※2話連続放送)
再放送 毎週金 前11:30~後2:00 ※2話連続放送

KNTV「花が咲けば、月を想い」番組サイト
 2022年8月20日スタート 土20:00-22:30 2話連続
 (再放送)金11:30-14:00 ※2話連続
KNTV



■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。
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