チュ・サンウクの怪演が凄すぎる!「太宗イ・バンウォン(原題)」第1話・第2話あらすじ:威化島回軍

2022年10月10日09時00分ドラマ
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チュ・サンウク主演の韓国本格時代劇「太宗イ・バンウォン(原題)」(全32話)がKNTVにて10月9日(日)日本初放送開始した。第1話と第2話の詳しいあらすじと見どころをご紹介、日本版予告動画も番組公式サイトで公開している。

詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。また、次の土曜日に再放送するので、見逃した方はチェックをお忘れなく!

「太宗イ・バンウォン(原題)」はチュ・サンウク主演で朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗”となるイ・バンウォンの生涯を新たな視点で描く本格時代劇だ。



■キャストイ家の家族・俳優紹介
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
 ほか

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■第1話あらすじ※豆知識
1418年、太宗18年8月8日(旧暦)、臣下たちが取り下げを訴える中、王・テジョン/イ・バンウォン(チュ・サンウク)は、「聖君になれ、そなたの番だ。余はここまで」と世子(キム・ミンギ)に譲位する。

1388年高麗ウ王14年、バンウォンは不吉な夢にうなされる。開京(ケギョン、現:開城)ではイ・ソンゲが反乱を起こすという噂が急速に広まっていた。遼東征伐の王命を受けたイ・ソンゲが威化島で回軍を度々要請したためだ。遼東には三男のバンウィと四男のバンガンが同行していた。この夜、イ・ソンゲは噂通りに回軍を決断する。
※李成桂が遼東征伐に反対した4つ理由「四不可論(サブルガロン)」
①小さな国(高麗)が大国(明)に逆らうのはよくない。
②農繁期の夏に軍隊を動員するのは民心に背く。
③今この時に国を挙げて遠征せば、倭国(日本)が隙をついて侵攻してくる。
④夏なので弓の膠は溶け、梅雨時は兵士らの間に伝染病が流行る。


西京(ソギョン、平壌)ではウ王(32代王)が、イ・ソンゲが今度も進軍しなかった場合は、人質の息子たちの命を奪うよう命じていた。人質のバンウ(オム・ヒョソプ)は父が進軍しないと判断し、バングァ(キム・ミョンス)たちと脱出して父の元に駆けつける。

翌朝、バンウたちの脱走を知ったウ王(イム・ジギュ)は文官として勤める五男バンウォンを捕えるよう命じる。チェ・ヨン(ソン・ヨンテ)は5万の遼東征伐軍に対抗すべく、開京に戻って応戦の準備をするようウ王に進言する。その頃、ソンゲは戦闘に長けたチェ・ヨンに余裕を与えないためにも、開京までの10日の行程を急ぐ。

一方、開京のバンウォンは捕えられる直前で逃げることに成功する。だが父からの「開京から逃げろ」の伝言は届かず、ウ王が家族を狙うと考え、父の元ではなく生母であるイ・ソンゲの第一夫人ハン氏(イェ・スジョン)と第二夫人カン氏(イェ・ジウォン)、異母弟妹たちがいる抱川(ポチョン)へ向かう。
※高麗時代は一夫多妻が認められていた。第一夫人のハン氏は故郷にいたので“郷妻”、第二夫人のカン氏は開京にいたので“開京妻”または、“京妻”とも呼ばれた

王命を受けた兵たちが、バンウォンの妻ミン氏が身を寄せる実家、ミン家に乗り込む。バンウォンは見つからず、兵たちはイ・ソンゲの夫人たちがいる抱川へ向かう。だがひと足先にバンウォンが家族を連れて逃げていた。兵たちが立ち去ったミン邸では、朝廷に武器供出をしないで済むよう倉庫の武器を隠そうと、ミン氏が父ミン・ジェに提案する。義父イ・ソンゲを裏切らないためだ。渋る父を、反乱の成否にかかわらずイ氏とミン氏は一蓮托生だと、納得させる。
※氏族(家門):イ氏=全州李(チョンジュイ)氏、ミン氏=驪興閔(ヨフンミン)氏)

カン氏は危険を顧みず自分と異母弟妹を助けに来てくれたバンウォンに感謝し、今後はバンウォンも実の息子と思うと約束する。

開京に戻ったチェ・ヨンは数日のうちに武器と兵士を準備し、イ・ソンゲ軍を迎え撃つ準備を整えていた。ついにイ・ソンゲ軍が東の祟仁門に到着。その時、抱川の家族が捕らわれたという誤情報が入るが、イ・ソンゲはそのまま攻撃開始を命じる。その頃、バンウォン一行は王命を受けた兵たちに追いつかれてしまう。剣を手にするもとても敵わないと悟ったバンウォンは、「もし戻ったときにイ・ソンゲ将軍が都城にいたら、家族を手にかけたお前たちをどうすると思うか」と、説得しようとするが…。

■第1話見どころ
本作の日本初放送を記念して10月6日にKNTVにて放送されたインタビュースペシャルでチュ・サンウクは、本作を「KBSが5年ぶりに時代劇復活となる作品」と紹介していた。さらに「もし本作のヒットがなければ正統時代劇が消えてしまう」とも。その重圧をチュ・サンウクは見事に跳ねのけ、オープニングから鬼気迫る演技で視聴者を驚かせた。

インタビューではドラマの見どころを「イ・バンウォンの視点から描いた初めての作品。家族や人と人との関係を描いている」としたが、第1話ではイ家の互いを思いやる家族の絆や、妻ミン氏との良好な夫婦関係も見て取れる。
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今回、バンウォンが逃げることができたのは、馬での登庁を勧めてくれた賢妻ミン氏のおかげ。足並みそろえて歩く夫婦の関係が今後どうなるのか?
バンウォンを演じたチュ・サンウクとミン氏役のパク・ジニは「ジャイアント」でも共演している。

近年多いフュージョン時代劇では、ワイヤーなどを使ったアクロバティックな史劇アクションが多いが、本作はベテラン俳優たちの殺陣や大規模な戦争シーンが見られるのもうれしい。



■第2話※豆知識
1388年高麗ウ王14年。追っ手に襲われたイ・バンウォンを救ったのは継母カン氏だった。カン氏は逃げるより開京に行こうと言い出す。その頃、開京では威化島から引き返したイ・ソンゲ軍がチェ・ヨンの指揮する兵を制圧する。だがこれ以上王宮内で攻撃を続けると反逆罪に問われると、一旦王宮の外に出る。そこでバンウォンと共に無事に戻ってきた夫人たちや幼い子供たちと再会を果たし、バンウォンの手柄を喜び、抱きしめる。

家族が全員無事で大業を遂げたことを喜ぶイ家では、全員そろって食卓を囲む。兄たちと軍営に戻る父に自分も一緒に軍営で働きたいと願うバンウォンだが、ソンゲは登庁して政事をこなせと諭す。文官のバンウォンには血の道ではなく別の道を歩かせたいのだ。兄弟で唯一科挙に合格した優秀な弟バンウォンを、父が特別視することが面白くない四男バンガン。
※紅牌(ホンペ):科挙の合格証書のこと。

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バンウォンも特別扱いされることを寂しく思うが、妻ミン氏が我慢すればいつか父からの声がかかると元気づけ、これからの世は刀ではなく筆で相手を倒す時代になるとも言う。いつもひと足先を見据える身重の妻をまぶしく見つめ、労わるバンウォン。

軍営に戻ったソンゲをチョン・モンジュ(チェ・ジョンファン)とチョン・ドジョン(イ・グァンギ)が出迎える。チョン・ドジョンは王の教書をもらって回軍の正当性を認めさせ、チェ・ヨンを流刑させることを提案し、モンジュは民を労わり人々の暮らしを復旧させることが先決と話す。両者の意見をもっともだと頷くソンゲは2人を両輪にし改革を決意する。その頃、バンウォンは父の言いつけ通りに政務に励むが、同僚はバンウォンを避ける。

ウ王はソンゲたちの望み通りみ回軍した将軍たちを復職させ、チョ・ミンスを左侍中に、イ・ソンゲを右侍中に昇進させ、チェ・ヨンを高烽(コボン、現:京畿高陽)に流刑に処す。だがウ王はイ・ソンゲの屋敷を襲撃する計画を内密に進めていた。

ウ王の裏切りを心配するバンウォンは、王宮から軍を撤退させたと聞いて心配し、軍営からイ家の私兵を連れて帰宅する。その時、ウ王率いる兵がイ家に夜襲をかけ、私兵が応戦する。バンウォンが「逆賊はチェ・ヨンの方だ」と一喝し、ウ王は「イ・ソンゲは逆賊だ」と罵って立ち去る。その夜、ウ王は他の将軍たちの家も次々と襲っていた。

翌日、「自分の命を狙う王にも忠誠を尽くすべきなのか」というバンウォンの投げかけで、血の気の多いバングァとバンガンが刀を抜く喧嘩に発展。ちょうど帰ってきたソンゲはこれを見て「今度家族に刀を向けた者は私が殺す」と激怒する。今回の狼藉でウ王は廃位され江華(カンファ)島に流刑となる。西暦1388年陰暦6月のこと。ウ王の8歳の息子が王に擁立される。高麗33代王・チャン(昌)王だ。

チャン王が成人するとイ家に報復すると心配するカン氏は、嫡男子の後継には文句が言えないと静観の姿勢のチョン・モンジュとチョン・ドジョンに不満を持つ。バンウォンの妻ミン氏も2人の政治力を頼りなく思い、お互いの家門の総力を挙げて人材探しに奔走することに。

その頃、イ・ソンゲは2度までも家族を救ったバンウォンと一献傾けていた。「天の助けがあったお陰」と謙遜するバンウォンに相好を崩す。そんな父にバンウォンは“易姓革命”で新しい王朝を創るつもりかと、切り込んだ質問をする。ソンゲはそれが民の為ならとあっさり頷く。父の覚悟を聞いたバンウォンは、一刻も早く内憂外患の高麗を終わらせるべきとせかす。開京に来て逆徒とされた一族の悲惨な末路を見たバンウォンは、イ家がそうなることを恐れていたのだ。そして自分もその改革を手伝わせてほしいと頼む。イ・ソンゲは、改革のために邪魔な者たちを排除ししたことで、人々から非難されていた。バンウォンにはそんな人生を歩かせたくないと答える。父の愛の前にバンウォンはそれ以上何も言えなかった。そんな中、ミン氏が無事男子を出産する。
※易姓革命:王朝の交代を正当化する理論。

廃位されたウ王は、今もなおイ・ソンゲ暗殺を企んでいた。人で賑わう八関会でイ・ソンゲの暗殺を刺客に指示する。ところがこの計画はウ王が頼みにしているクァク・チュンボの裏切りでバンウォンの耳に入ることに…。
※「八関会」は高麗建国時から続く仏教行事。「燃灯会」とならぶ二大国儀。詳しくは「六龍が飛ぶ」第27話豆知識で。

■第2話見どころ
家族で唯一科挙に合格したバンウォン。実在の李芳遠も優秀で学識ある人物と伝わっている。明に使臣として送られるほど語学も堪能で、武術と決断力も備えていた。今回はその他の息子たちの性格もストーリーの中でうまく描いている。これについては李家の人々紹介でまとめている。

また、イ・ソンゲやイ・バンウォンが主人公のドラマはたくさんあるが、「家族全員、水入らずで食事をする姿」はおそらく本作が初めてでは?こうした人間味あふれる描写も本作の見どころ。そんな仲良し家族。特に秘蔵っ子のバンウォンと父ソンゲがどのような経緯でいがみ合うことになるのか?息子たちのケンカをみて「今度家族に刀を向けた者は私が殺す」と激怒するソンゲ。まさかこの後、骨肉の争いが始まるとは、この時は誰も知らない。

第2話も、ミン氏の賢妻ぶりやウ王の夜襲に義母たちを守るために、身重の体で剣を抜く豪胆さも見られた。また、ミン氏は無事男児を出産するが、その前に子を亡くしていると匂わせている。実在の元敬王后閔氏も愛息を失くしている。これについてはまた後日詳しく紹介する。

八関会の祭りで提灯を灯した家々を俯瞰で見せる美しい映像に癒されるが、その後、いったい何が起きるのか?次回の放送が楽しみだ。

日本初放送 10月9日(日)スタート
毎週日 20:00~22:10 ※2話連続放送
再放送 毎週土 11:30~13:40 ※2話連続放送
※1話先行放送 9月28日(水)後9:15~10:30

※主演チュ・サンウクの独占インタビュー番組「太宗イ・バンウォン」インタビューSPを日本初放送。
 10月6日(木) 22:00~22:30
 再放送 10月10日(月・祝) 5:30~6:00ほか

KNTV「太宗イ・バンウォン(原題)」番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】



■視聴方法
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