野獣になっていくチュ・サンウク!「太宗イ・バンウォン(原題)」第3話・第4話あらすじ:兄弟の争い

2022年10月17日09時00分ドラマ
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バンウォンの行動が父イ・ソンゲの大業の夢を壊してしまうのか…KNTVで日本初放送の韓国本格時代劇「太宗イ・バンウォン(原題)」(全32話)10月16日(日)の第3話と第4話の詳しいあらすじと見どころをご紹介、日本版予告動画も番組公式サイトで公開している。

詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。また、次の土曜日に再放送するので、見逃した方はチェックをお忘れなく!

「太宗イ・バンウォン(原題)」はチュ・サンウク主演で朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗”となるイ・バンウォンの生涯を新たな視点で描く本格時代劇だ。



■キャストイ家の家族・俳優紹介
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
 ほか

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■第3話あらすじ※豆知識
クァク・チュンボからイ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)の屋敷に刺客が送り込まれたと聞いたバンウォン(チュ・サンウク)は、父の屋敷へ駆けつける。私兵たちに不審人物を探し出すよう命じ、父の無事を確認したその時、刺客が襲いかかり、父をかばってバンウォンは左胸を刺される。刺客の一人は自害し、もう一人の刺客がウ王に命じられたと自白した。

巻き込みたくなかったバンウォンを危険な目に遭わせてしまったことを悔やむイ・ソンゲ。だが、意識が戻ったバンウォンは、「上王と我が家門は決して共存できない。この戦いで勝ち大業を果たせるように手伝わせてほしい」と懇願する。第2夫人カン氏(イェ・ジウォン)からも、これからは刀でなく筆で戦う時代。バンウォンが必要だと説得され、イ・ソンゲは同志たちの会合に家門の代表としてバンウォンを参加させることにする。

さっそく会合が開かれ、イ・ソンゲ暗殺事件について論議するが、現王の父であるウ王を排除することはできない。するとバンウォンが、「上王をどんなに遠くに追いやっても息子である現王がいる限り危険は消えない。王が邪魔なら消してしまえばいい」と過激な発言をする。チョン・モンジュ(チェ・ジョンファン)は不快感をあらわにして、バンウォンの意見を逆賊と呼び、席を立つ。

チョン・モンジュはイ・ソンゲの長男バンウ(オム・ヒョソプ)に会合での話をし、高麗への忠誠心のあついバンウもまたバンウォンの考えを危険視する。2人の話を聞きつけたイ・セク(ナム・ミョンチョル)は、名分を作って、いつかイ・ソンゲが王になるつもりだと予想する。その頃、バンウォンは会合での発言を父に謝罪するが、実はイ・ソンゲも同じ考えだった。

上王と現王を排除する方法を考えるバンウォンは、ある考えを思いつく。それは「ウ王は恭愍(コンミン)王の子ではなくシン・ドンの血筋」と言う巷の噂を名分にすることだった。驚くイ・ソンゲにバンウォンはあくまでもこれが真実だと訴える。

翌日、イ・ソンゲはチョン・ドジョン(イ・グァンギ)を呼んでバンウォンの考えた名分を話す。チョン・ドジョンは名案だと賛成し、“廃仮立真”を名分にして現王を廃位させることに合意する。そして次王を気にするバンウォンに、「イ・ソンゲを王にするのは時期尚早」と説明し、イ家と縁戚関係にあるチョンチャン君ワン・ヨを王に推戴することを提案する。
※廃仮立真(ペガイプチン):偽の王を廃位して本物の王を擁立すること、辛旽(シンドン)の噂と共に下の「3話見どころ」で詳しく解説する。

イ・ソンゲから圧力をかけられた大妃アン氏は幼いチャン王を廃位し、王氏の正当な血筋のワン・ヨがコンヤン王となる。威化島回軍の1年後、1389年のことだった。
※ワン・ヨ/コンヤン王:第34代・恭譲王。【高麗(王氏)王朝系図】参照。

チョン・モンジュはイ・ソンゲとは進む道が違うと思い知り、袂を分かつ。イ・ソンゲは、バングァとバンウォンを自分を補佐する官職につけ、コンヤン王を傀儡王にするつもりだったが、思惑が大きく外れる。コンヤン王はイ・ソンゲの操り人形にならないと誓い、彼を守門下侍中に任命し、朝廷の最高位となる両首長(判門下府事と領三司事)にイ・ソンゲの反対勢力イ・セクとピョン・アンヨル(イム・ビンギ)を任命するのだった。
※木子が王になる:巷で子供たちが歌っている歌。“木子”の文字を組み合わせて“李”、つまり李成桂(イ・ソンゲ)が王になるという歌。詳しくは易姓革命って?で。

■第3話見どころ
第3話でキーとなるのは“廃仮立真”という名分だ。これは本来偽物を配し本物をたてるという意味。歴史書によると、当時、実際に禑(ウ)王が辛旽(シンドン)の子供だという噂があったとある。辛旽(?- 1371年)は、高麗末期、恭愍(コミン)王の時代の絶大な権力をふるった僧侶だったが、権力を乱用して失脚、流刑後に処刑された。王を惑わせた妖僧と言われているが、傾きかけた高麗を立て直そうとした改革派とも言われている。シンドンの生涯を描いたドラマに「辛旽(シンドン)」がある。また同時代を描いた「六龍が飛ぶ」19話では、ウ王が「どうせ自分は僧侶シンドンの子供…」と自虐的な台詞を吐くシーンもある。

バンウォンが“廃仮立真”を思いついたのは、生後間もない我が子を真ん中に妻ミン氏と“川の字”で寝たとき。こうしたほのぼのシーンも本作ならではの演出だが、その一方で幼王まで処刑させるとは、野獣になっていくバンウォンが恐ろしい。また長男バンウがバンウォンに掴みかかるのもこの回。バンウは兄弟の中でも特に高麗へ強い忠誠心を持つ人物。四男バンガンも弟バンウォンへの嫉妬心をますます強め、兄弟関係にひびが入る。これを憂いて実母のハン氏は早々に故郷に戻ってしまう。この家族、いったいどうなるのか?



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■第4話※豆知識
イ・セクたちの人事に不服のイ・ソンゲ派の臣下たちを黙らせたコンヤン王は、イ・ソンゲに「王は誰で、守侍中は何だ」と問う。イ・ソンゲは「王は殿下で、自分は臣下です」と答える。公の場で父が恥をかかされたことに憤慨するバンウォン。

イ・ソンゲ派の臣下たちは連日、イ・セク達の任命取り消しを訴える。一方バンウォンは夜、兄バングァの協力でイ家の私兵を動員して王宮の周りを大きな音を立てて行進させ、コンヤン王を心理的な圧迫する。何事かと怯える王にバンウォンは「生きたければ自重してください」と、暗にイ・セクたちの排除と、配流したウ王とチャン王の処刑を迫る。

その頃、チョン・モンジュから父の真意を聞いたバンウは、「コンヤン王は間に合わせで、いつか父上が王位を奪うおつもりですか」と涙で訴え、イ・ソンゲは「すまない」と答える。

バンウォンの脅しに怯えたコンヤン王は、イ・セクとピョン・アンヨルを罷免の上、京畿外への配流を命じる。さらに廃位したウ王とチャン王を打ち首に処すると発表する。イ・ソンゲは、打ち首の取り消しを必死で願うが、コンヤン王は昨夜のうちに執行官を送っており、取り消しようがない。「ウ王とチャン王2人の命は奪わない」というチョン・モンジュとの約束を守ることができなかったイ・ソンゲだが、この後、民心まで失うこととなってしまう。

バンウォンから事情を聴いた妻ミン氏は、独断で重大なことをしでかした夫に、「家門の大業は足並みをそろえるべき」と忠告するが、バンウォンは「一歩進んで導くのが私の役目だ」と自らの行動が間違っていなかったと、聞く耳を持たない。

弟バンウォンを放っておくとイ家が逆賊になってしまうと危惧した兄バンウは、暴走を止めるために弟を呼び出す。「父の命を2度も奪った」とウ王の処刑を正当化する弟を悲し気に見つめた兄は、刀を抜く。雨のなか仲の良かった兄弟は刀を振り回し、兄が弟を組み伏せる。だが、兄は愛する弟にとどめを刺すことはできず、涙を流す。離れた場所でその様子を見ていたイ・ソンゲは声をかけずに立ち去る。

気持ちを落ち着けた兄弟。バンウォンは「私と父上と我が家門を応援して下さい。新王朝を開いた者は逆賊でした。どうか、忠と孝の間で苦しまないでください」と、兄に手を差し出しバンウも弟の手を握る。

その夜、イ・ソンゲは自身の野望のためにバンウとバンウォンが刀で殺し合いをしたと第2夫人に打ち明け、「弟を殺せず地面を突いた刀は、私の胸を突き刺した。いったい自分はどこに向かっているのかわからない」と、弱音を吐く。同じとき、ミン氏もまた変わっていく夫バンウォンを心配する。

バンウォンは広がるイ・ソンゲ非難の声に驚き、焦る。非難の声はチョン・モンジュにも及んだ。弟子の儒生たちから「イ・ソンゲの犬になるのか」と罵られたのだ。

イ家からは門客たちが立ち去り、ついには屋敷に投石する民まで現れ、イ・ソンゲは故郷に帰ることにする。カン氏は必死に止めるが、「民が背を向けた今、何のために大業を夢見るのか、これ以上惨めな思いはしたくない」と決心は揺るがない。同志や息子たちも引き留めようとするが、イ・ソンゲの気持ちを変えることはできない。このことを知ったバンウとバンウォンは馬を走らせ父を追いかけ、土下座して父の許しを請う。だがイ・ソンゲは、「仲の良かった兄弟がいがみ合い、争うようになり、ついには刀を向けるようになった。この後は兄弟で殺し合う地獄図を繰り広げる」と話す。「絶対にそんなことはあり得ない」と父を説得しようとするバンウォンたちに、「おそらく、権力がそうさせるだろう」と力なく告げるイ・ソンゲは…。

■第4話見どころ
第4話では、長男バンウと五男バンウォンとが激しく対立する。戦地を巡る父に代わって弟を愛し育てた兄。そんな2人が殺し合いをするのを見ていた父イ・ソンゲはどれほど辛かっただろう。バンウの強い忠誠心だけに注目すると、イ・ソンゲとバンウォンの行動は逆賊に見えるかもしれないが、当時(14世紀後半)の高麗は、外敵の侵略や元(中国)への朝貢などで社会は荒廃し、国土は疲弊。そんな中でも支配階級は民を搾取し、民は塗炭の苦しみの中で暮らしていた。イ・ソンゲやチョン・ドジョン、そしてバンウォンはそんな高麗に見切りをつけて新国を創ろうとし、チョン・モンジュとバンウは現状を憂いながらも、高麗王朝存続の上での改革を願っていたのだ。

また、父の本心を知ったバンウが、酒に酔って父に訴えるシーンがあるが、実在の李芳雨(イ・バンウ)も新国の建国に反対して隠居生活をしたのち、早世している。その死因が「アルコール中毒」だったという説もある。

この回のラストでは父を説得するために、バンウもバンウォンたちの計画に賛成する形になったが、まさか、この後に続いた父イ・ソンゲの言葉現実のものになるとは…。

日本初放送 10月9日(日)スタート
毎週日 20:00~22:10 ※2話連続放送
再放送 毎週土 11:30~13:40 ※2話連続放送
※1話先行放送 9月28日(水)後9:15~10:30

※主演チュ・サンウクの独占インタビュー番組「太宗イ・バンウォン」インタビューSPを日本初放送。
 10月6日(木) 22:00~22:30
 再放送 10月10日(月・祝) 5:30~6:00ほか

KNTV「太宗イ・バンウォン(原題)」番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】



■視聴方法
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