中川翼「10年後は松坂桃李になりたい?」 映画『耳をすませば』ティーチインイベント実施

2022年11月04日23時43分映画
©︎柊あおい/集英社 ©︎2022『耳をすませば』製作委員会

映画『耳をすませば』より松坂桃李、中川翼、平川雄一朗監督が登場するティーチインイベントが、本日11月4日(金)新宿ピカデリーにて実施された。映画予告動画は公式サイトで公開中だ。



『耳をすませば』は、読書が大好きな中学生の女の子・月島雫(つきしましずく)が、夢に向かって生きる男の子・天沢聖司(あまさわせいじ)に想いを寄せていく健気な姿が共感を呼んだ、1989年に少女まんが雑誌『りぼん』で連載された不朽の名作を実写化した作品。1995年にはスタジオジブリがアニメ映画化し、大ヒットを記録。その後地上波でも度々放送され、青春映画の金字塔として、多くの方々の胸に刻まれている。
ジブリ『耳をすませば』紹介

【イベント概要】
■イベント名:『耳をすませば』ティーチインイベント
◼日時 : 11月4日(金) 20:15〜21:00
◼会場 :新宿ピカデリー シアター1
◼登壇者:松坂桃李、中川翼、平川雄一朗監督 ※敬称略

松坂は「今日がどうやら本作の最後のイベントということなので、こうやって皆さんとコミュニケーションをとりながら終われるのが嬉しいです。最後まで楽しんでいってください」、中川は「初めてのティーチインイベントなので緊張しているのですが、最後まで楽しんでいってもらえたらと思います」と挨拶。監督は上映後イベントということもあり「(本日)2回目の人います?」と客席に問いかけると、多くの人が手を挙げ、それに対し感謝を示しつつも「もっと見てもらって大丈夫です(笑)」とコメントし、会場の笑いを誘った。

会場からの質問に答えるティーチインイベントということで、平川監督の呼びかけにより、早速客席から質問の⼿が挙がる。
最初の質問は「映画の設定にちなんで、10年前に抱いていたものと、未来の目標は︖」というもの。

耳を

松坂は「ちょうど10年前は、平川監督の映画『ツナグ』を撮っていた頃。朝ドラの撮影と掛け持ちの⽇々で忙しく、常にパニックでした。しかし、『ツナグ』 でご⼀緒した樹⽊希林さんから、お芝居の⼼得を教わりとてもためになった」と、当時の貴重な思い出を振り返り、10年後の目標として「『ツナグ』で教わった⼼得を⼤事にしていきたい」と語った。

中川は「10年後は松坂さんみたいな……いや、松坂さんになっていたいです 」と⼤胆発⾔。それを聞いた松坂は「僕になる……いや、変えた⽅が良い(笑)」と即座にコメント。事務所の先輩・後輩として信頼関係の伺える2⼈のやりとりに、会場は笑いに包まれた。

続く質問「11月4日は“良い推しの⽇”ということで、お互いが演じた聖司くんの良いと思うポイントは︖」に松坂は、中学⽣時代を演じた中川の演技について「雫が現れた時にパッと振り向いた時の顔の⾓度」を挙げ、中川は「(チェロを)弾きながら会話をするシーン」をチョイス。そのシーンがアドリブだったことを監督から聞いたと⾔い、「リズムと会話の間が合っていて、松坂さんにしか⽣み出せない空気感だった」と⼤絶賛を送った。

監督は、2人のチェロを演奏するシーンを挙げ「(2⼈が)家に持って帰ってチェロを触っていた」ことから、「楽器を取り出す仕草などの体の動かし⽅がプロのようだった」と2⼈の努⼒を明かした。また、完成した本作を初号試写で観終わった時に「やっぱり清野菜名、松坂桃李ってすごいなって思った。監督冥利に尽きる本物の役者だ」と話し松坂、中川については「芝居に誠実だし、頼れる。素晴らしいです。」と賛辞を送った。

続く「劇中の好きなセリフはどれですか︖」という質問に対して、松坂は真っ先に「やなヤツ︕」を挙げ「やっぱりすごい好きかも。嫌っているだけじゃない感じがすごい伝わるので、あのセリフを聞くとほっこりするんですよね。気持ちとしてはすごく好意があるような空気感にも聞こえるから。⾔葉とは裏腹な感じがすごい好きです」と回答。 中川は「最近ずっと⾃分が考えていることと重なったのは、杉村が『あの時の自分があるから今ここにいる』といったことを言っているシーンです。⼼に響いてずっと考えています」と明かした。 監督は「松坂さんでいえば『夢は形を変えていく』というセリフは印象に残っていますし、翼くんでいうと『俺が最初の読者になってやるよ』ですね」と中川の真似をしながら話し、会場の笑いを誘うシーンも。

耳を

学⽣時代の⽢酸っぱいシーンが多く描かれている本作。「学生時代の楽しみ」について問われた中川はファンである「デュエルマスターズというカードゲーム」の話に。「弟とよく戦うんですけど、最近負けすぎた弟が飽きちゃって。最近は僕が1⼈で2⼈分を回してるんです」と告白。「めちゃくちゃ⾯⽩くないじゃん︕」と反応する松坂に中川は思いもよらぬ楽しみ⽅を⾒出したといい「どのデッキが⼀番強いのか、検証するんです。何回もやっていると、⼀番弱い奴が勝つんですよ︕何百回に1回の確率でそれが来るんです。その勝利を実感したときが⼀番楽しいです。⼤会とかも出たいなと思っていて」と野望を⾒せた。 松坂は「バスケ部だったのですが、バスケを始めたきっかけが『スラムダンク』だったんです。⾃分が好きなキャラクターのプレイの真似している時が楽しくて、それが出来るようになった時は嬉しかったですね」と話した。

イベントの最後には、監督「今日ははありがとうございました。もっと沢⼭の⽅にこの映画が届くといいなと思っておりますので、皆さんの力をお借りしたいです。よろしくお願いします」、 中川「すごく楽しい時間で、緊張してたんですけど、だんだん緊張も解けてました。この時間をいい思い出として持ち帰って頂けたら幸せです」と話し、 松坂は中川のコメントに「持ち帰ります︕」と答えながら「本⽇はありがとうございました。ティーチインという形は、皆さんとコミュニケーションを取りながら、作品を共有しながら時間を過ごせるのがいいなと思っていて実はとても好きで。今⽇もそれをすごく実感しました。公開まで時間がかかりましたが、皆さんの元に作品を届けられたことが幸せですし、11回も⾒てくださる⽅が居ることも知れて、なんて幸せな作品なんだろうと思いました。まだ公開は続いていますので、この作品のことを最後まで⾒守ってあげてください」と話し、イベントは幕を閉じた。

<作品情報>
◆映画タイトル:『耳をすませば』
◆出演:清野菜名 松坂桃李
山田裕貴 内田理央 / 安原琉那 中川翼 荒木飛羽 住友沙来
音尾琢真 松本まりか 中田圭祐 小林隆 森口瑤子 / 田中圭
近藤正臣
◆原作:柊あおい「耳をすませば」(集英社文庫<コミック版>刊)
◆監督・脚本:平川雄一朗
◆音楽:髙見優
◆主題歌:「翼をください」杏(ソニー・ミュージックレーベルズ)
◆配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
◆撮影期間:2020年3月~4月(第1期)、2020年7月~8月(第2期)、2021年10月(第3期)、2022年5月(第4期)
◆公開表記:10.14 ROADSHOW
©︎柊あおい/集英社 ©︎2022『耳をすませば』製作委員会

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