沢田研二「いつか君は」が聴ける『土を喰らう十二ヵ月』特別映像解禁!26年越し異例のシングルカット

2022年11月07日05時00分音楽

中江裕司監督最新作『土を喰らう十二ヵ月』の11日(金)公開に先駆けて特別映像を解禁した。また、エンドロールに流れる、沢田研二が歌う主題歌「いつか君は」が公開当日にCD発売されることが分かった。

『土を喰らう十二ヵ月』は、作家・水上勉によるエッセイ『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』を原案に沢田研二主演、『ナビィの恋』『盆唄』の中江裕司が監督・脚本を手がけ映画化した作品。料理研究家の土井善晴が初めて映画の料理に挑んだ作品だ。



タイトルの「土を喰らう」とは、旬を喰らうこと。四季の移ろいの中で、自然が恵んでくれる食物をありがたく頂くこと、今この瞬間を大切に生きること。楽しくも厳しくもある里山の暮らしから何かを得ようとする作家ツトムとその周囲の人々の一年間の物語がここから始まろうとしている。

主題歌の「いつか君は」は1996年に発表したアルバム「愛まで待てない」の収録曲のひとつ。『土を喰らう十二ヵ月』の公開に合わせて音源はリマスターし、カップリング曲「遠い夏」もあわせて収録。公開当日の11月11日(金)にCD発売される。

沢田の歌が映画の主題歌となるのは、1978年公開のアニメーション映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の「ヤマトより愛をこめて」以来のこと。前作はアニメの為、自身が主演する映画では初の主題歌となる。

本作を観終わった後に、やはり沢田研二の声が聴きたいと考えたプロデューサー陣より、沢田による主題歌の歌唱を望んでいる旨を伝えたところ、沢田自身から「この歌ならこの映画に合うのではないか」と提案があった。数々のヒット曲を送り出してきた沢田が選んだ「いつか君は」は、別れの予感のなかで、その寝顔を見ながら愛する人を思う歌詞になっている。離れてしまったとしても「こんなに愛せたから」と歌う沢田の声が心に響く。

合せて解禁された特別映像では、劇中でていねいに描かれる四季の移ろいと作家ツトムの生き方を感じられるものとなっている。エンドロールと共に流れる「いつか君は」を聴きながら、ツトムと共に巡った十二ヵ月を感じてはいかがだろうか。



土を喰らう■あらすじ
長野の山荘で暮らす作家のツトム。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者で恋人の真知子が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13 年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる…。

■映画概要
沢田研二 松たか子 西田尚美 尾美としのり 瀧川鯉八 / 檀ふみ 火野正平 奈良岡朋子
監督・脚本:中江裕司
原案:水上勉 『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』(新潮文庫刊) 『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』(文化出版局刊)
料理:土井善晴 音楽:大友良英 製作:『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会 配給:日活 制作:オフィス・シロウズ
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会 tsuchiwokurau12.jp
11月11日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他にて全国公開