NHK「上陽賦~運命の王妃~」第14話あらすじと見どころ:偽りの支援と皇帝の反撃開始|全43話

2022年11月20日21時00分ドラマ
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皇帝・馬曜(ジャン・カイ)

皇帝は第2皇子・子律とともに、王氏一族への反撃を開始!NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で11月27日放送予定の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第14話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOも好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。

「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。

※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。本作は架空の時代設定、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。



■キャスト押さえておくべき5人
王儇(以下、王ケン)/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

■第14話:蘇錦児との再会
皇帝の心の病が偽装だと知った第2皇子の馬子律(ばしりつ)体の弱った皇帝を助け、共に王藺(おうりん)ら王(おう)氏一族を倒すと約束する。その後も玉秀の高熱は下がらず危篤に陥ってしまう。心配する王ケンに最後の手段として石鍼を使うことを提案する。
※石鍼(いしばり):石で作った鍼を焼いて患部に刺し、療治する。

王藺は、妹である皇后が投獄された温宗慎(おんしゅうしん)に会ったことをとがめる。なおも温宗慎を改心させるという皇后を残して、王藺は牢へ向かう。温宗慎と向き合った王藺は、皇帝を非難したうえで「そなたを失うのが残念だ」と酒を勧める。それが毒酒と疑いながらも覚悟を決めて温宗慎が酒を口にしようとした時、突然現れた皇后が止めに入る。

戦場の簫キの軍営に桓公(かんこう)から食料が届き、胡光烈(ここうれつ)や唐競(とうけい)は出兵を心待ちにする。だが、それが王藺の指示で、桓公の軍も韓孟関まで来ているという報告を受けた蕭キは、もし桓公が裏切れば、西のケン寧王と東の韓孟関に挟まれ寧朔軍は逃げ道を失うと警戒する。そこで軍を80里進め崤風山(こうふんざん)の入り口でケン寧王と対陣することにする。唐競にそれを朝廷に報告するよう指示し、王ケンへの手紙も託す。

王ケンの必死の看病もあって、玉秀が意識を取り戻す。王ケンは「これからはあなたを侍女ではなく妹と思うことにする」と改めて深く感謝する。

桓宓の侍女が馬子隆の手紙が仕込まれた菓子を運んでくる。そこに王夙がやってきて、王ケンの誕生日の準備の相談にやってくる。ところが王夙は菓子に興味を示し桓宓を慌てさせる。手紙は見つかることはなかったが、桓宓のよそよそしい態度に王夙は立腹して立ち去る。その後、桓宓は菓子の中から「明日の密会」を認めた手紙を取り出す。

翌日、王ケンは回復した玉秀を連れて豫章王府に戻ることに。その途中で、桓宓が馬車に乗るのを見て不審に思った王ケンは、龐癸(ほうき)に尾行させる。屋敷に戻った王ケンと玉秀を宋懐恩が出迎え、蘇錦児も待っていた。さらに夫・蕭キからの手紙も受け取る。一方、懐恩は王ケンを守ってくれた玉秀に深い感謝を示し、どれほど王ケンが玉秀を案じていたのかを話す。

馬車を追跡した龐癸は桓宓が子律と密会しているのを目撃。そして子律が蕭キを罠にハメる策略を語るのを聞く。2人が隠し部屋を出た後、忍び込んで、桓公と子律の密書を持ち出そうとするが、護衛兵にみつかり乱闘になる。密書が盗まれたことを知って慌てる子律。盗んだのが王藺の手の者だと推測する。その頃、王ケンは1日たっても龐癸が戻らないことを心配していた。

蕭キは崤風山に陣を構えるつもりだったが、桓公から鬼霧谷に陣を張れと言ってくる。だがそれに従うとケン寧王の軍に包囲されてしまう。それでも蕭キは「桓公の考えに従う」ことに。ところが鬼霧谷に到着すると、ケン寧王の軍に包囲されてしまう。敵の準備が早すぎることで、内通者がいるのを確信した蕭キは、ひとまず桓公にケン寧王の動きを伝えて備えるようにと伝令を送り、顧傭(こよう)にはある秘策を耳打ちする。

宮殿では、皇太子・子隆が王藺に「九錫の恩賞」を与えてはどうかと臣下たちに提案する。同じころ、子律は皇帝に王藺に対抗する兵を待機していることを伝える。その後、皇后からの偽の呼び出しでおびき寄せられた王藺の弟・王栩(おうく)が殺害される。皇后は大極殿で鐘がなるのを不審に思い、王藺もまた何かを察して兵馬を用意させる。ひと足先に子隆が大極殿に駆け付けると、皇帝が玉座に座っていた。その傍らには子隆が控えていた。
※九錫(きゅうしゃく)の礼:中国漢朝・晋朝・南北朝時代等で皇帝より臣下に9種類の礼器を下賜する最高の恩賞のこと。

子律は長年にわたって王藺が皇帝に毒を盛っていたこと、皇后も謝貴妃を毒殺したと暴露する。しらを切る王藺は大極殿を制圧しようと兵を招き入れるが、子律はより多くの兵を掌握していた。禁衛軍を指揮する王栩をあてにする王藺は、子律にまだまだ甘いと余裕を見せるが、子律は王栩の生首を持ってこさせて王藺に引導を渡す。そして王藺と皇后を投獄させ、王家の大臣たちを大極殿に監禁させる。王藺は、お前の企みなどお見通しだ。牢の中で親子演じる茶番劇をとくと見届けてやると捨て台詞を吐く。

■見どころ
第14話は、皇帝が第2皇子・子律とともに、王氏一族への反撃を開始する様子が描かれるが、その裏でいくつもの愛も描かれる。

まずは、話題の蕭キの手紙。「愛する妻・阿嫵へ」の書き出しの手紙は恋に不器用な蕭キらしい武骨なもの。ただただ王ケンの幼名の「阿嫵(あぶ)」の羅列だけ。だがそれが一層、蕭キの王ケンへの愛が感じられる。手紙が見られるのはほんの一瞬なので、お見逃しなく。また、手紙を唐競に渡したとき、側近の胡光烈がニヤリをするのもお見逃しなく。宋懐恩とはまたタイプの違う胡光烈。演じたのは子役出身で2016年中国で上演された『ライオンキング』で世界初のムファサと弟スカーの二役を演じて話題になったホウ・シャオ。一方、王ケンに手紙を届ける大役を仰せつかったの頼派唐競(とうけい)。演じたのは「長歌行」「プラチナの恋人たち」に出演したポン・ボー。

王ケンの誕生日を口実に妻桓宓の元にやってきた王夙。婚礼の日の回想シーンでこの婚姻が桓宓の望まぬものだと初めて知った王夙。その日から夫婦の歯車はかみ合わないままだ。そして王夙もまた明後日の妹・王ケンの誕生日は覚えていても、妻・桓宓の明日の誕生日を覚えていなかった。一方、子律が危険を冒して桓宓と密会したのは、桓宓の誕生日を祝うため、皇后の冠まで用意していた。

龐癸の頭脳アクションが興味深い。

■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント

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