韓国ドラマ「シュルプ」第12話:キム・ヘス、世子嬪選びで理想的な姑の姿披露!

2022年11月22日20時40分ドラマ
Netflixシリーズ『シュルプ』独占配信中
画像出典:tvN番組サイトより

キム・ヘス主演で、朝鮮時代の教育ママの奮闘を描いたコメディ時代劇、Netflixで独占配信の「シュルプ」(全16話)…前回、ソンナム大君が世子に選ばれたところで幕を閉じたが、まだまだ予想外の展開が待ち受けていそうだ。気になる第12話のあらすじ(ネタバレ)と見どころを確認してみよう。
※視聴率は13.4%(ニールセンコリア、全国調べ)

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「シュルプ」は、トラブルメーカーの息子たちと、王座を狙うライバルの策略…さまざまな問題に振り回されながら、未来の朝鮮王を育て上げるために日々奮闘する王妃の姿を描く。【「シュルプ」を2倍楽しむ】で各話のネタバレあらすじ(ネタバレ)と見どころ、キャストなどまとめている。



■第12話あらすじと豆知識
審査の結果、世子に決まったソンナム大君(ムン・サンミン)を感慨深そうに見つめ、激励したファリョン(キム・ヘス)。ソンナム大君は大妃(キム・ヘスク)のもとを訪れると、幼い自分を親元から引き離した大妃に対して牽制をし始める。

入れ替わりに大妃殿にやってきたウィソン君(カン・チャニ)は、しばらくの間、王宮の外で暮らす事が決まり、大妃に挨拶をする。大妃は初孫であるウィソン君と離れる事を残念がりながらも、彼が王の身体的遺伝を受け継いでいない(=王の実子ではない)事が気になってしまう。大妃のいつでも見守っているという発言が気になり動揺を隠せないファン貴人(オク・チャヨン)。

世子となって初めての講義に参加したソンナム大君が、大臣らに難題を吹っかけられて、資質を疑われるのではないかというファリョンの不安とは反対に、大臣らの意地悪な質問に見事に答えて論破してみせたソンナム大君。

ソンナム大君の世子冊立を防ぐ事が出来なかった大妃も黙ってはいなかった。自らの息のかかった官僚の親族をソンナム大君の世子嬪にして、世子をコントロールしようと目論んでいたのだ。しかし、大妃が選んだ娘達の名簿を見たファリョンは、コ貴人(ウ・ジョンウォン)やテ昭容(キム・ガウン)の協力を得て、独自にソンナム大君の妃候補を見定め始める。
※世子嬪(セジャビン):世子の正妻。

なかなか知性も品性も満たす娘を見つけられずにいたファリョンは偶然、通りで困っている女性を助けていたチョンハ(オ・ウィジュ)を見つけ、過去の自分と重ね合わせる。彼女が大妃派の兵曹判書の娘だと知っても、彼女に揀択に立候補しないかと薦めるファリョン。一方、ソンナム大君が世子だとは夢にも思っていないチョンハは、意中の相手がいるからと断り、ソンナム大君を描いた人相書きを見せる。驚いたファリョンは、咄嗟に尚宮だと身分を偽りながらも立候補を促す。慌てて自宅に駆け戻り、世子嬪候補に立候補したいと願い出たチョンハだが、ちょうどその時、兵曹判書の屋敷には大妃が来ていた。
※ 揀択(カンテク):一般に良家の娘の中から世子嬪を募って決める事。詳細はこちら

ファリョンからの助言を思い出し、ソンナム大君とのエピソードを伏せたまま、高い地位につきたいと野心を見せたチョンハに大妃も目をつけるが、兵曹判書は娘が利用されるのではないかと危惧して、なかなかチョンハの願いを聞こうとはしなかった。

同じ頃、ファリョンのもとに世子の死に関わった疑いのあるクォン医官(キム・ジェボム)が漢城に戻ってきたとの情報が入る。逆賊の一人でもあるクォン医官は、捕まったハムドク(テ・ウォンソク)が拷問に耐えきれず白状する事を恐れ、大胆にも監獄に忍び込むとハムドクを救うと騙して毒を渡し口封じに殺し、ファン貴人と密会し、宮中に戻る手助けを求めた。
※漢城(ハンソン):現在のソウル。

獄中での服毒自殺を許した警備の甘さを責めた王(チェ・ウォニョン)は逆賊の裏に廃妃ユン氏(ソ・イスク)が絡んでいると疑い、監視を命じる。

世子嬪を決める揀択が始まり、娘達が王宮へと集まってきた。事情を知らない大妃は忠臣である兵曹判書の家から、あえて世子を苦しめる為に自由奔放なチョンハを推薦。ファリョンは彼女を確実に世子嬪にする為にあえて異議を唱え、別の娘を推薦。こうしてファリョンは巧妙に大妃に反発する事でチョンハを世子嬪にする事に成功する。チョンハは尚宮だと思っていた女性が王妃だと知って驚きつつも喜んだ。

ファリョンは揀択に先がけ、兵曹判書の屋敷を訪れ、大妃とは違って、チョンハを利用して犠牲にするつもりはない事を明かし、揀択への参加を同意させていた。

密かにチョンハに想いを寄せながらも、彼女の家柄を知らないソンナム大君は、大妃が推薦した兵曹判書の娘が世子嬪に決まったと聞いて、複雑な表情を見せる。一方のチョンハもソンナム大君に会うまでに厳しい教育を修了しなければならないと知り落胆するが、ファリョンがじきじきにそばで助言し、彼女を支えた。

そして迎えた婚礼の日。初めて顔を合わせた世子嬪が、想いを寄せているチョンハだと知り驚くソンナム大君だったが、そんな彼女が自分や母を苦しめてきた大妃の回し者だと誤解し、初夜で二人きりになっても、幸せそうな彼女を尻目に黙って部屋を出ていってしまう。

そして、王宮には姿を消していたチョウォルが赤子を抱いて現れ、子供の父親を探していると言い出した事で、ファリョンは再びトラブルに巻き込まれる事に…。

■見どころ
前回、ソンナム大君が世子に決まり、視聴者の意表を突いたが、今回は早くも世子嬪選びから婚礼までが描かれ、スピーディーな展開に驚かされた。これまで描かれてきたソンナム大君とチョンハの絶妙な距離感のロマンスが一気に展開を見せるのだが、これまでは自由奔放で掴みどころのない姿で描かれてきたチョンハの聡明さをファリョンが見初め、男尊女卑的な社会への諷刺や既婚女性の権利について盛り込んでくるあたりが面白い。

そして、彼女の家柄が大妃の派閥であるという事も、今回のファリョンと大妃の化かし合いや今後の展開に大きく影響を与えそうだ。せっかく意中の相手が偶然にも世子嬪としてやって来たのに、彼女の家柄のせいで複雑な心境のソンナム大君。彼らのラブラインがどうなるか注目だ。

また、世子嬪となり、ソンナム大君に会う前に厳しい教育を受けなければならなかったチョンハをファリョンが励ますシーンでは「常に最善を尽くしてたらやってられないわ」と、先輩として王宮で学んだ悪知恵を吹き込むキム・ヘスの演技が微笑ましく、大妃との泥沼のような嫁姑バトルとは対照的なよき姑を演じてみせた。

更に終盤では、チョウォルが赤ん坊を連れて王宮を訪れたり、世子の死に関連のあるクォン医官が王宮に戻ってきたりと気になる展開が続いた。果たして赤ん坊はムアン大君の子供なのだろうか?次週のエピソードも目が離せない。

子供の将来や社会的ステータスを巡ったママ同士のドロドロとした競争といった現代のトピックを朝鮮時代に移植し、王位を賭けた教育奮闘記を描いたユニークなtvN土日ドラマ「シュルプ」はNetflixで独占配信中だ。

■スタッフ
演出:キム・ヒョンシク
脚本家 :パク・バラ
原題:슈룹(シュルプ)

■キャスト
イム・ファリョン役:キム・ヘス
大妃役:キム・ヘスク
朝鮮王イ・ホ役:チェ・ウォニョン
ソンナム大君役:ムン・サンミン
世子役:ペ・イニョク
ムアン大君役:ユン・サンヒョン
ケソン大君役:ユ・ソンホ
イリョン大君役:パク・ハジュン
ファン貴人役:オク・チャヨン
コ貴人役:ウ・ジョンウォン
テ昭容役:キム・ガウン

ほか

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