キム・ヨングァン主演「サムバディ」衝撃のラストを考察してみた!第7-8話(最終回)ネタバレと見どころ

2022年11月25日21時00分ドラマ
Netflixシリーズ『サムバディ』独占配信中!

キム・ヨングァンが主演を務める韓国ドラマ「サムバディ」が、11月18日(金)にNetflixで独占配信開始!お互いに愛し合うカン・ヘリムとキム・ヨングァン。しかし最後はカン・ヘリムがキム・ヨングァンの喉元を切り裂いて殺害するという衝撃のエンディングを迎えた。気になる第7-8話(最終回)のあらすじと見どころ、そしてラストの考察を紹介しよう。



「サムバディ」は、ソーシャルコネクティングアプリ“サムバディ”を媒介に起こった殺人事件と、その開発者の女性と周りの友人たちが謎の男と出会い、次第に事件に巻き込まれて行く様子を描いた犯罪スリラーだ。

■キャスト
ソン・ユノ役:キム・ヨングァン
キム・ソム役:カン・ヘリム
イム・モグォン役:キム・ヨンジ
ヨン・ギウン役:キム・スヨン


■第7話あらすじ
撤去現場から救出されたギウンは、モグォンとソムと一緒にクラブで鬱憤を晴らす。その後、先輩刑事に連絡を入れ、乙支路(ウルチロ)の再開発地区で遺体を発見したと報告するギウン。ギウンの通報を受けて現場に駆けつけた警察は、瓦礫の下に放置されている女性の遺体を発見する。女性は同じ再開発地区に位置するプリンセス食堂の女店主だった。例のプールの男がソムの彼氏のようだと明かすモグォン。さらにモグォンは、男の周りには怨霊がうごめいているとし、奴は危険だと忠告した。

ユノが代表のサマンサに呼ばれてスペクトラム社へ来ると知ったソムは、モグォンに彼がプールの男ではないと証明してみせるという。数日後、約束通り会社に現れたユノは、サマンサに連れられ代表室へ。実はソムとユノのチャット内容を監視していたサマンサは、これ以上ソムがユノと関わるのを望んではいなかった。ソムに本当のことをバラされたくなければ、ソムから離れろとサマンサ。するとユノは、自分がアガペーであることはソムも知っていると言い、その場を後にする。

屋上でソムと一緒に現れるユノを待つモグォンだったが、そこにやってきたのは別の男性だった。ひとまず2人の写真を撮って、ギウンに送るモグォン。ギウンはその男性は例の男ではないと言い、モグォンは仕方なく会社を後にする。実はソムは事前にモグォンの件をユノに話し、どうして欲しいか意見を求めていたのだった。結局、ユノの代わりに別の男性社員と腕を組んで、モグォンの前に姿を見せたソム。

その後、ユノは郊外にあるとある物件を見に行く。一方ソムは、かつて高校生の時に自分を雇った男のもとへ足を運んだ。殺人罪で刑務所に収容される男に向かって、相手が死ぬほどの罪を犯したのかと尋ねる。そして、罪を犯した人は殺してもいいのかとソム。すると男は、「お前が言ったろ、罪に見合った罰を受けるって」と語った。つづけて人を殺したらその相手のことを忘れてしまうのかと聞かれ、男は「いいや」と首を振った。

――1年前、スポーツジムに通うユノは更衣室でサムバディについて話す男性たちの会話を聞いて、興味本位にアプリを開いた。そこで知り合った女性に誘われ、ホテルへ向かったユノ。行為の最中、絶頂に達しかけた女性はユノに首を強く締めて欲しいと求めた。言われるがままに女性の首を絞めるユノだったが、気が付いた時には女性はすでに死亡していた。しばらくして女性が呼んだ別の男性が部屋に現れると、ユノは現場を目撃した男性をも手にかける。こうしてユノは、人を殺す快楽に溺れていくのだった。

■第8話あらすじ
ソムを呼び出したギウンは、なんとしてもプールの男を捕まえると宣言した。一方、ジムで汗を流すユノのもとへ、同じアカウントから何度もいいね!が届く。不審に思ってユノがコンタクトを図ると、すぐさまビデオチャットに繋がる。すると画面に映ったのは、死んだはずのナウンだった。つづいて別の携帯にもビデオチャットが届くと、今度は1年前にユノが殺した女性が映し出される。さらに金庫に入れて置いた別の携帯がなくなっていることに気付くと、ユノはモグォンが送り込んだ男の行方を追った。

ユノが考えた通り、男は金庫から持ち去った携帯をモグォンに渡していた。しばらくしてモグォンの前に現れたユノは、「お前とソムと車椅子は友達なんだってな?」と声をかけた。そして、自分に対する関心を捨てろと忠告するユノ。

その後、モグォンは男が持ってきた携帯を持ってギウンのもとへ向かう。そして、一緒にソムに会いに行く2人。被害者から回収した携帯をもとにユノを逮捕すると息巻くギウンだったが、これだけではただの情報通信網違反にしかならないとソム。ユノに関して知っていることをすべて教えて欲しいというギウンに、ソムは何も知らないと答えた。

翌日、モグォンに証拠品の携帯を渡した男を殺害したユノは、血のついた凶器をダッシュボードにしまう。しばらくして、ユノは先日訪れた空き家の映像をソムに送る。そして、ソムの空間を作ってあげたいとユノ。そんな2人の会話を聞いていたサマンサは、もうユノが問題を起こすことはなさそうだと安心した。同じく会話を聞いたサーバー管理者は、ソムがユノを好きなように見えたと話す。するとソムは、「好きです。彼のことが大好きなんです」と返した。

押収した携帯を調べた警察は、殺人の容疑でユノを追う。しかし、すでに事務所にユノの姿はなかった。実はユノに死んだ被害者のフリをして映像チャットを仕掛けたのは、サマンサだった。表向きには警察の捜査に協力しないとしたサマンサだったが、“フィンガー”を通じてギウンに情報を流していたのだ。鳴りやまない携帯電話にいら立ったユノは、橋の上からそれらを川へ放り投げた。

ユノからかかってきた映像チャットに出たソムは、ユノがガレージのすぐ外にいると知って驚く。するとユノは、ソムに向かって「君ともっと早く会うべきだった」と伝えた。その目からは涙が溢れ出す。ソムに招かれて家の中に入るユノだったが、彼を求めるソムとは対照的にそれを拒むユノ。キーボードを叩きながらユノが淹れたコーヒーを飲んだソムは、向かいに座るユノをじっと見つめる。

ソムから「アジトに行きたい」と言われたユノは、少し悩んだ後にうんと頷いた。ユノからアジトの住所を聞いたソムは、ギウンにユノと会ってくると伝えてタクシーに乗り込む。すぐさまソムの位置情報を追跡するギウンだったが、ソムは携帯を後部座席に置いたままタクシーを降りるのだった。その後、モグォンからユノに貰った剃刀の刃を受け取ったソムは、それを持ってユノのもとへ向かう。

ソムの為に完璧な空間を作り上げたユノは、そこでソムを待つ。そんなユノのもとへ、ソムから「今日は行けない」とメッセージが。遅くなってもいいと返信を送るユノだったが、そこへ今度は映像チャットが届く。通話ボタンを押したユノは、「俺はソムが大好きだ」と伝えた。その瞬間、何者かに襲われて眼球から血を流すユノ。ユノを襲ったのは、他でもないソムだった。つづいて首筋を切り裂いたソムは、黙ってその場を立ち去った。

迎えに来たモグォンのバイクの後ろに乗り、アジトを後にするソム。その足で会社へ向かったソムは、ゲームを楽しむスタッフたちから一緒にどうかと誘われる。コントローラーを手にしたソムは、何事もなかったかのようにゲームに熱中するのだった。

■見どころ・考察
最後はソムがユノを殺すという衝撃なラストを迎えた「サムバディ」。なぜソムは、愛するユノを殺すに至ったのだろうか。最初はソムの選択に疑問しか浮かばなかったが、あらすじを書くにあたって改めてドラマを見返したところ、ソムは永遠にユノを記憶する為に自らの手でユノを殺したのかもしれないと感じた。第7話の中盤で、刑務所に入る男に会いに行ったソムが、「殺したら相手のことを忘れるのか?」と尋ねるシーンがあった。ソムにとっては、殺してでもユノを永遠に記憶しておきたかったのではないだろうか。

そしてユノもまた、他の女性たちとは違ってありのままの姿で生きるソムを愛していたようだ。モグォンとの会話の中で、ギウンとソムがまったく正反対の存在だと語るユノ。最後は眼球を切られ、視界を遮られた状態で携帯から聞こえてくるソムの声に耳を傾けるユノの姿がなんとも切なかった。ユノがソムだと思って語り掛けた相手は、恐らくソムが作り出したディープフェイクだろう。もしかするとナウンやホテルの女性のディープフェイクを作り出したのもソムで、サマンサに協力するフリをしたのは、自分が殺す前にユノに手を出されては困ると考えたからかもしれない。本当にユノを罰するつもりだったなら、警察に突き出せはそれで済むこと。最後に自ら制裁を加えたのは、ユノを愛するソムなりの守り方だったと思いたい。

なんともショッキングなラストを迎えた「サムバディ」だが、一度目見たときは正直後味が悪いというか、モヤモヤした感情だけが残った。しかし、二度三度と見返すうちに、それぞれのキャラクターの気持ちが少しずつ理解できるような気がした。過激な描写や人を殺すことに快楽を感じるという演出には賛否両論あるものの、1つの芸術作品として高く評価したい。そして間違いなく、主演を務めたキム・ヨングァンとカン・ヘリムにとって、今後の俳優人生を大きく左右するターニングポイントになったことだろう。

ドラマ「サムバディ」(全8話)はNetflixで独占配信中だ。

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