映画『すべてうまくいきますように』ソフィー・マルソーがインタビュー映像で語るフランスの安楽死の状況とは?

2023年01月22日11時00分映画
© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2
CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES

”安楽死”を巡る父娘の葛藤を描いたフランス映画『すべてうまくいきますように』2023年2月3日の公開を前にソフィー・マルソーのインタビュー映像が解禁された。



本作は、これまで新作を発表するたびに異なるテーマで観る者を圧倒してきたフランスの名匠フ ランソワ・オゾン。これまでオゾンが幾度も描いてきた“死”をテーマに、その集大成ともいうべき新作映画。

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カンヌの潮風のなか、日焼け姿のソフィー・マルソーが取材に応じ、自身の役柄や作品のテーマ、フランソワ・オゾン監督との仕事、そしてフランスにおける安楽死の状況にまで話が及んだ。マルソーは本作について聞かれると、「死と愛と人生について語るシンプルな映画」と答え、「笑えて、泣けて、まさに人生ね」と笑ってみせた。また、オゾン監督について話が及ぶと、「彼の監督デビュー作を見た時が始まりね。第 1 作から傑作だったのよ。それ以来、欠かさず見ている」と、監督の長年のファンであったことを明かしている。



最後に話題は安楽死の話に。マルソーは「フランスで安楽死は非合法だから、自殺をほう助することは禁じられている」と述べつつ、「これを見れば、どう死にたいかを考えるきっかけになるでしょう。普段、話題にしないからこそ意味がある」と、その先の希望を見据えていた。また、映像の最後には、インタビューの NG 集を特別に収録。インタビュー中に雨風が強くなったり、楽器の音が聞こえてきたり、突然のハプニングを笑って切り抜ける、マルソーのお茶目な姿が映し出された貴重な映像となっている。

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■あらすじ
芸術や美食を楽しみ、ユーモアと好奇心にあふれ、何より生きることを愛していた85歳の父アンドレが突然、安楽死を願う。脳卒中で倒れたことによって、身体の自由がきかなくなったという現実が受け入れられず、人生を終わらせるのを手伝ってほしいと娘のエマニュエルに頼んだのだ。小説家のエマニュエルは妹のパスカルと、父の気が変わることを望みながらも、スイスの合法的に安楽死を支援する協会とコンタクトをとる。一方で、リハビリが功を奏し日に日に回復する父は、孫の演奏会やお気に入りのレストランへ出かけ、生きる喜びを取り戻したかのように見えた。だが、父はまるで楽しい旅行の日を決めるかのように、娘たちにその日を告げる。娘たちは戸惑い葛藤しながらも、父と真正面から向き合おうとする

■作品情報
監督・脚本:フランソワ・オゾン(『ぼくを葬る』『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』)
出演:ソフィー・マルソー、アンドレ・デュソリエ、ジェラルディーヌ・ペラス、シャーロット・ランプリング、ハンナ・シグラ、エリック・カラヴァカ、グレゴリー・ガドゥボワ
2021│フランス・ベルギー│フランス語・ドイツ語・英語│113分│カラー│アメリカンビスタ│5.1ch│原題:Tout s'est bien passé│字幕翻訳:松浦美奈│映倫区分:G
© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES
提供:木下グループ 
配給:キノフィルムズ

『すべてうまくいきますように』公式サイト
『すべてうまくいきますように』予告動画