NHK「上陽賦~運命の王妃~」第22話:渦巻く欲望と忽蘭からの使い!ネタバレあらすじ|全43話

2023年01月29日18時00分ドラマ
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皇太后(シー・ク―)は皇后となった謝宛如(ズオ・シャオチン)排除のために王氏の娘を側室にしようとする!そんな中、かつて王ケン(チャン・ツィイー)を拉致した賀蘭箴(ユアン・ホン)が皇都にやってくる!NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で1月29日放送の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第22話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOも好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。

「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。

※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。本作は架空の時代設定、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。



■キャスト押さえておくべき5人
王儇(以下、王ケン)/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

■第22話:
皇后の謝宛如は、皇太后が皇帝の側室候補として王(おう)氏の娘を呼び寄せたことに心中穏やかではない。だが、宮殿内を散策する王倩(せん)に気軽に声をかけ近づきの印にと腕輪を与え、いつでも昭陽殿に来なさいと優しく接する。

皇太后は温宗慎を呼び側室のことで協力を求める。だが、温宗慎は先帝が崩御したばかりで時期尚早だからと説明を繰り返すが、皇太后はかつて「そなたを守って生きる」と誓ったのに、助けてくれないのかと迫ると、「最善を尽くして皇太后を守る」と約束する。

蕭キの軍営では、胡光烈が粗悪品の防寒服を見つけて蕭キに報告する。江南各地の兵士たちが寧朔軍に劣等感を抱いており、冬服を差別と騒いでいるという噂が聞いた蕭キは、寧朔軍の余剰金の残金を全て冬服に使うよう指示する。寧朔軍の金を他の軍に使うことに不満の胡光烈だが、蕭キは全て同じ大成(国家)の兵で区別はないと叱責し、粗悪な服がどこで作られたのか詳しく調べるよう指示する。

宛如に呼ばれた謝守正は懐妊祝いに、翡翠で作った麒麟を贈る。謝守正は官職につけてくれたことに感謝し、宛如はなぜ戸部※に推挙したのか考え、いかなる時も気を抜かず、弱みなど握られないようにと注意する。
※土地管理、戸籍、官人への俸給などの財務関連の行政を担当する。

蕭キの命令で粗悪な服について調べていた胡光烈は、戸部に任命された謝守正を尾行し、彼が軍の冬服の件で口利きをして賄賂を受け取っていたことを突き止める。

王ケンは、近頃蘇錦児の様子がおかしいと気に駆けていた。また、玉秀の傷についても気遣いをする。

安平王・馬子澹を皇帝陵に送ってきた懐恩は、何者かに尾行されたと報告する。蕭キは子澹が死ぬまで安心できないものがいるのだろうと話す。子澹が蕭キに偏見を持っており、守っても感謝などしないと不満げな懐恩に、「感謝はいらない。彼が王ケンの命の恩人、借りがある」と蕭キ。

そんな中、忽蘭(くらん)の使節団が皇都に到着するとすぐに、賀蘭箴(がらしん)から王ケンへの贈り物を持って忽耶鬼(こつやき)が屋敷に来る。王ケンは蕭キに同席を頼んで面会に応じる。わざわざ夜更けに尋ねた理由は、霍独峰(かくどくほう)に咲く不思議な花・氷綃花(しょうしょうか)を贈るため。「雪にも霜にも耐え100年ごとに花を咲させ、毒の治療にも効果があるという貴重な花が似合うのは、天下一の女人である豫章王妃(王ケン)だけだ」という賀蘭箴の言葉も伝える。王ケンは 貴重な物だから気持ちだけ頂くと断ろうとするが、蕭キが代わりに受け取る。忽耶鬼が帰った後、花を手に取った王ケンはその下にかんざしを見つける。拉致されたときに賀蘭箴を刺したあのかんざしだった。謝罪とも取れるが、蕭キを恨む彼がそうたやすくあきらめるとは思えず、不安になる。そんな王ケンを、蕭キは優しく抱きしめ「私が傍にいる」と安心させる。

翌日、賀蘭箴は宮廷を訪れ、新皇帝の馬子隆に祝いの言葉を伝え、贈り物の目録を渡す。そして友好を深めるため兄の賀蘭拓と大成の公主(王女)を妻として迎えたいと願い出る。子隆は「即位直後で子がいない」と断ろうとすると、王ケンのように美しい士族の女性を選んで公主の位を与えて婚姻させてほしいと言い、それが叶えば王は軍を50里後退させ、在位中は塀も出さず、公主を丁重に迎えると条件を示す。子隆はこれを受け入れ、まずは明日の夜宮殿で宴を開くと言うと、賀蘭箴はさらにその宴に王ケンを呼んでほしいと言い出す。

昨夜、忽蘭人が豫章王府を訪ねたことを皇后と皇太后はそれぞれ侍女から聞く。皇后の謝宛如は来訪の理由を蘇錦児から聞き出すよう命じる。

子隆は賀蘭箴が2度も王ケンの名を出したことに憤慨していた。宛如は子隆を落ち着かせ、宴を数日遅らせて士族の娘たちを全員宴に招くようにアドバイスする。そうすれば子隆はその場で側室選びができ、美女が大勢いれば王ケンも目立たず、忽蘭人たちも大成の女の美しさに気づくはずと。子隆はく蕭キを書斎に呼び、老いぼれ士族たちから大金と食料を引き出した蕭キを誉め、それで軍費が賄えると誉める。褒美に5千両を蕭キに与えるので、兵たちの服を準備してやれとも。蕭キは感謝し、寄付者の名簿を作成してほしいと頼む。そうすれば士族は民の称賛を受け、国庫も潤うと。さらに子隆は、賀蘭拓と婚姻させる公主は顧氏の娘、采薇(さいび)に決まったと事後報告。そして王ケンのことで腹立たしいだろうが、大局的に考えて忽蘭との和睦を第一に考えてほしいと頼む。

その頃、胡光烈は謝守正を尾行して屋敷に忍び、不正の証拠の帳簿を発見し、豫章王府に戻って蕭キに渡す。帳簿は不正取引した帳簿。丹念に確認する蕭キは、大物が並ぶ中にある人物の名前を発見し愕然とする。悩んだ蕭キはそのページを破き…。

王ケンは宋懐恩と侍女の玉秀が互いに好意を持っていると思い込み、蕭キに相談する。蕭キは懐恩には「分からないところがある」と積極的には勧められない。その後2人はお互い隠し事をしないと指切りする。

蘇錦児からの報告で、賀蘭箴が深夜に貴重な花を王ケンに届けたと知った宛如は、その噂を広めるよう指示する。

一方、懐恩は蕭キに、兵に送る冬服など物資不足を報告し、新皇帝が十分な軍費を手当てしてくれないと話し、自分の俸禄を提供すると言い出す。蕭キは、自分の婚礼資金にとっておくよう言う。婚礼する気がないという懐恩に、玉秀への気持ちを尋ねる。懐恩は「玉秀はいい子だが…」と歯切れの悪い答え。蕭キは「常にお前らしくいてくれ」と忠告する。実は、懐恩は王ケンを慕う想いを抑えきれずに苦しんでいた。

そんな中、賀蘭箴が屋敷に押しかけてくる。帰宅した蕭キと出くわし「王ケンはなぜ自分を避けるのか」と王ケンとの仲が特別なものだと匂わせて蕭キを挑発する。蕭キは無礼な態度の賀蘭箴を追い返す。「王妃のよろしく伝えてくれ」と声をかけて立ち去る賀蘭箴は「もっとも身近にいる者がお前の本当の敵だ…」と呟く。

■見どころ
皇帝になってからの馬子隆は短気も直して人間的にもできてきたようだ。このまま良い皇帝を目指してほしいものだが。一方、皇后になった宛如は蘇錦児を使って何か企もうとしている様子。

皇帝陵から戻った宋懐恩は侍女の阿越(あえつ)に玉秀への薬を託し、皇帝陵から持ち帰った蘭の花を王ケンに渡してもらおうとしたが、阿越が早とちりして花も玉秀に届けてしまう。蕭キと王ケンとの深い愛を知る懐恩だが、ラストの帳簿に乗った名前と言い、変わっていく懐恩が心配だ。

賀蘭箴が貴重な花に隠して王ケンに返したかんざし。第6話で王ケンが拉致されたときに、これで賀蘭箴を刺したが、これは第4話で蕭キに嫁ぐと決心した王ケンに、宛如が半ば絶交宣言するように渡した世界に一つしかない真珠のかんざし。

賀蘭箴の最後の言葉、もっとも身近な敵とは?

■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント

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