アカデミー賞作家が語る驚きの演出法とは?『The Son/息子』フロリアン・ゼレール監督インタビュー到着!

2023年03月22日14時00分映画

3月17日(金)より公開中の映画『The Son/息子』より、フロリアン・ゼレール監督のインタビュー映像が解禁された。

本作は『ファーザー』でアカデミー賞®を受賞したフロリアン・ゼレール監督の最新作であり、『ファーザー』に続く「家族 3 部作」の第 2 部に当たる。完成した脚本に惚れ込んだジャックマンが、自ら名乗り出て主演と製作総指揮を務め、さらに『ファーザー』で 2 度目のアカデミー賞に輝いたアンソニー・ホプキンス、『マリッジ・ストーリー』で同賞を獲得したローラ・ダーンなど、現代のエンタテインメント界におけるトップが共演を果たした注目作だ。



解禁されたインタビュー映像では、演劇界出身ならでは演出や脚本の書き方、名だたる俳優たちを起用した理由、パンデミック後のメンタルヘルス問題に至るまで、あらゆることを語ってくれた。ゼレール監督は戯曲や脚本を書き方について、「普段は特定の俳優を想定して書いている」と語る。しかし、本作で想定していたのはアンソニー・ホプキンスだけだったと明かした。ヒュー・ジャックマンが主演と製作総指揮を務めるきっかけとなったのは、彼自身の熱烈なアプローチがきっかけだったという。時勢柄もあり、Zoom で面談が行われ、面接の20 分後には役をオファーしていたほど、彼の本作にかける熱意に心を打たれたようだ。また、ローラ・ダーンやヴァネッサ・カービー、ゼン・マクグラスについても、それぞれの起用のきっ

息子かけや印象を語っている。とりわけ、ローラ・ダーンに関しては、彼女をいくども起用しているデヴィッド・リンチ監督の影響があったことを明かしている。演出について話が及ぶと、驚きの発言が飛び出した。なんと、本作ではリハーサルをほとんど行わなかったという。ゼレール監督はリハーサルの重要性を認めつつも、リハーサルを行わなかった理由について、「俳優たちには演技をしてほしくなかった」、「正直な反応を見せてほしかったんだ」と明かす。そうすることによって「独自性と力強さを持つ作品を撮れる」のだと、自らの演出法について熱く語った。また、パンデミック以降、本作の真実味がさらに増したとゼレール監督は語っている。「多くの人がつらく大変な状況を経験したからだ。

孤独や不安にも直面してきた。」と、近年社会問題化しつつあるメンタルヘルス問題に触れ、この問題について「話せば話すほど、口にしてもいいのだと思えるようになる」と、未来への希望を語った。『ファーザー』、『The on/息子』と自らの「家族 3 部作」の戯曲を映画化したゼレール監督。残る 1 作は 2010 年にフランスで初演さ                                                                                                   2019 年にはイザベル・ユペール主演で上演された「The Mother」だ。彼の次回作に注目が集まる。



監督・脚本・原作戯曲・製作:フロリアン・ゼレール 『ファーザー』
出演:ヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービー、ゼン・マクグラス、アンソニー・ホプキンス
2022年|イギリス・フランス合作|英語|カラー|スコープサイズ|123分|字幕翻訳:岩辺いずみ|映倫:G一般
© THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ

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