4日目結果「世界フィギュアスケート選手権2023」宇野昌磨2連覇!友野一希6位!村元哉中&高橋大輔に感動の嵐!

2023年03月25日21時29分スポーツ
©フジテレビ

世界最高峰の戦い「世界フィギュアスケート選手権2023」の4日目が3月25日に開催され、男子シングルで宇野昌磨が2連覇を成し遂げた!アイスダンスの村元哉中&高橋大輔がフリーで全力を出し切りスタンディングオベーション!関連動画がフジテレビ、全日本フィギュア特設サイトに公開されている。



2022-23シーズンのフィギュア界をしめくくる大会「世界フィギュアスケート選手権2023」の4日目はアイスダンスのフリーダンスでスタートした。「オペラ座の怪人」のファントム、クリステーヌを演じた村元哉中&高橋大輔は会場に詰めかけた観客、配信を見守るファンを十分に魅了する演技を行った。前日のリズムでは乱れることがあったが、フリーは今2人が出せるすべてを出し切る素晴らしいダンスとなった。演技後、会場は割れんばかりの拍手と喝采、観客全員が立ち上がり、国旗や応援の2人のロゴの入ったタオルで埋め尽くされた。フリーでの自己ベストの115.95点、総合で188.87点をだした。シングルで8回、アイスダンスとして2回目の世界選手権出場のレジェンド・高橋大輔見たさに25日の会場は満席となっていた。順位は総合で11位のままだったが、観客全員が満足する滑りだった。

男子シングルは、自己ベストを更新する選手が続出するレベルの高い戦いとなった。1位は宇野昌磨、2位に韓国男子として初のメダルという偉業を成し遂げたチャ・ジュンファン、3位に4回転半を成功させたイリア・マリニン、4位にフランスのケヴィン・エイモズ、5位は親日家のアメリカのジェイソン・ブラウン、友野一希が6位入賞を果たした。

宇野昌磨はコンビネーションジャンプを規定の回数飛ばない構成ながらも、ジャンプはすべて成功させ、スピン、ステップもすべてレベル4をとり、フリー196.51点、総合301.14点で見事に1位となった。滑り終わった後は倒れ落ちるほど、全力を出した。最終グループに入り、続々と自己ベストを更新する選手がいる中で大きなプレッシャーがかかる中、偉業を成し遂げた。

韓国のチャ・ジュンファンは冒頭の2本の4回転をしっかりと加点をもらい、他のジャンプもすべて成功させた。端正な滑りに磨きを賭けて臨み、フリー196.39点、総合で296.03点を出し、韓国男子シングルで初めてのメダルを獲得した。

アメリカのイリア・マリニンは4回転アクセルをきめた。続く2本の4回転は転倒などはなかったものの堪える形で減点となった。しかし、柔軟性を活かした独創的なスピンなどは成功させ、シェイリーン・ボーンの振り付けの芸術性の高いプログラムでフリー188.06点、総合288.44点にとどまった。

フランスのケヴィン・エイモズも4回転は1回だったが、抜群の完成度で安定した演技を見せフリーで187.41点、総合で282.97点となった。芸術性はナンバー1のアメリカのジェイソン・ブラウンはジャンプに4回転などはないものの極上の滑りで演技構成点を稼ぎ、フリー185.87点、総合280.04点と高得点をたたき出した。

ショート7位で折り返した友野一希はジャンプで一つ転倒してしまったものの以外はすべての要素を決め、滑り終えと会場全体が真っ赤に染まる景色となった。「代打の神様」と言われていた友野が初めて自力で掴んだ出場で思う存分の演技でフリーで180.73点、273.41点で自己ベストを更新した。

山本草太はフリーもミスが出る演技となり、厳しい結果となった。ジュニアの頃の活躍の後、多くの怪我を経験し、世界選手権の出場は初めてとなり「来年もまた来たい」とリベンジを誓った。今季で引退を発表しているカナダのキーガン・メッシングはジャンプやスピンでミスがでたものの、観客の大きな拍手の中、心を打つ演技で滑り終わった後には涙を浮かべていた。引退後は消防士の道へ進み、家族との時間を大切二することと話している。

■世界フィギュアスケート選手権2023 フジテレビ地上波放送スケジュール
3月26日(日) 深夜0時30分~エキシビション
3月28日(火) 深夜3時10分~ペア、アイスダンス

■世界フィギュアスケート選手権2023 FOD配信スケジュール
3月26日(日) 午後3時~エキシビション(LIVE)

フジテレビ「世界フィギュアスケート選手権2023」特設サイト