「コッソンビ 二花院の秘密」最終回視聴率5.0%でまた自己最高!大義、友情、愛…納得のハッピーエンドに感動しきり!第18話ネタバレ、感想

2023年05月17日07時40分ドラマ
画像出典:SBS番組サイトより

5月16日(火)韓国SBS「コッソンビ熱愛史(コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密)」最終回の第18話(最終回)の視聴率も5.0%で月火ドラマの1位を維持し、前回の記録である自己最高視聴率4.5%から0.5%P高い数字で、初の5%台を達成する大成功(ニールセンコリア全国調べ)。Prime Videoでも独占配信開始した最終回はシン・イェウン、リョウン、カン・フン、チョン・ゴンジュたちのハッピーエンドで幕を閉じた。ネタバレあらすじと見どころ、感想、豆知識などをご紹介しよう。
※この記事は、Prime Videoでの「コッソンビ熱愛史」独占配信に合わせて紹介したものです。

【「Prime Video」で独占配信の韓国ドラマ】

「コッソンビ熱愛史」は、すべての固定観念を打破した下宿“客主 二花院”の主人ユン・ダノと、秘密を抱える下宿生コッソンビ3人組が描く爽やかで大胆なミステリー密着恋愛話だ。
各話のネタバレあらすじと見どころ、視聴率、参考:時代背景などは【「コッソンビ」を2倍楽しむ】で紹介している。



■キャスト
押さえておくべきキャスト紹介
シン・イェウン、リョウン、カン・フン、チョン・ゴンジュ徹底紹介
ユン・ダノ(タノ)役:シン・イェウン
カン・サン役:リョウン
キム・シヨル役:カン・フン
チョン・ユハ役:チョン・ゴンジュ
 ほか

■第18話(最終回)

ユハ救出作戦決行!


ユハに縄がかけられ刑が執行されようとしたその時、サンが矢を放ちユハを助ける。グナム(チェ・テファン)は「謀反が起きた!数百の兵が敦義門を通過した」と王イ・チャン(ヒョヌ)に報告。キム内禁衛将(チュ・ソクテ)はイ・チャンを退避させようとするが、「逃げるにしてもあいつを殺してから」とユハに斬りかかろうとする。科挙に合格した木人会の同志たちがユハを守る。
※敦義門(トニムン):朝鮮時代の都・漢陽都城は城壁でぐるりと取り囲まれ、四つの正門と四つの小門があった。敦義門は西の正門。詳しくは「七日の王妃」第8話で。

逃げるイ・チャンをサンが「廃主」と呼んで追いかける。だがサンの前に内禁衛将が立ちはだかり、2人は死闘を繰り広げる。内禁衛将に刀を払われたサンは、自分が“イ・ソル”だと明かす。それが真実でも生かしておけないと刀を振り下ろそうとしたとき、兵に追われていたダノが弓を構えて内禁衛将の胸を射る。ダノのお陰で窮地を脱したサンはシヨルたちと王を捜し、ダノは教旨を持って門を開けに行く。

シヨル、友としてサンを守る!サン、王イ・チャンを倒す!


突然現れたシヨルの師匠(イ・ドンヒ)がシヨルに斬りかかる。実は師匠はイ・チャンの番人だった。老いた師匠との力の差は歴然。助けようとするシヨルに師匠は「番人なら斬れ」と言う。シヨルは「番人ではない!世孫の友としてサンを守る。師匠も背負った宿命ををお捨てください」と、立ち去る。

訓練都監の提調が大軍を率いて敦義門に到着!キム・チウン(ペ・ビョンギョン)たちが「王は逃げた」と告げ、門衛は門を開ける。その頃、瀕死の内禁衛将からサンこそが本物の廃世孫イ・ソルだと聞いたイ・チャンは追ってきたサンと対決する。チャンは、気弱だったお前には俺を斬れないとサンを侮り、亡き世子を冒涜する。怒るサンは、俺をここまで来させたのは叔父上だと言い、降参するなら殺さないと言うが、チャンはサンが差し出した刀を自らの腹に突き刺し、「お前も同じだ。叔父を殺して王座に就いた」と血を吐いて絶命する。サンは課せられた宿命に涙する。

元の場所へ


ひと足先に二花院に戻ったダノは、ホンジュ(チョ・ヘジュ)、ナジュ宅(イ・ミド)、ユクホ(イン・ギョジン)を出迎える。そしてシヨルが「急に消えても理解してくれ」と言い残して立ち去ったと伝える。その頃シヨルは、番人寺から拉致された子供たちを助け、これからどうすればいいのかと聞く子供たちに、「お前たちは生き残れ」と告げて立ち去る。

二花院の離れでシヨルの気配を感じたホンジュは、その場で聞いてほしいと「死ぬまでずっと心から恨み、憎みます。ですからそうできるように生きてください。」とシヨルを死に向かわせないよう、わざと冷たく言い放つ。シヨルは涙を浮かべて立ち去る。

新王誕生!


全てが終わった。サンは「“イ・ソル”はお前のものだ」とユハに王座を譲る。拒もうとするユハに、「身分ではなく遺志が世を変えるのでは?」とサンの考えに同意を示すシン・ウォノ(アン・ネサン)。実はサンは“イ・ソル”として大妃(ナム・ギエ)に会った日から「ギョム(=ユハ)を王にすることが朝鮮のため」と伝えていたのだ。なおも固辞するユハに、「俺が王への復讐だけを考えていた時、お前は国と民のことを考えていた。そして俺もお前の作る世の中で生きみてたい。斬らずに勝つ世をお前なら作れるだろう」と、朝鮮の未来を弟“ギョム”に託す。

即位式。ユハの着替えを手伝うノ尚膳(イ・ジュンヒョク)は、1つしかない王座を前に兄弟がどんな選択をするのか気になったという。サンが思った通りの結果かと訊ねると、権力は手に入れるより守る方が難しいものですと答える。さらに「自分たちの力で王座を取り戻したと思わないでください。私のような存在が支えているからこそ王座も存在するのです」と自画自賛し、尚膳を辞するつもりだ。サンは、王の服“龍袍”をまとったユハに礼をして見送る。

2年後…


二花院は「王が過ごした下宿屋」との噂で連日空き部屋待ちで大繁盛。そしてサンとダノは夫婦になっていた。

シン・ウォノは左議政として、木人会の同志たちは臣下として王を支えていた。そして万年科挙落第だったユクホは科挙に首席合格“状元”として王から弘文館の修撰に任命される。馬に乗って二花院に戻ったユクホはナジュ宅に報告。そして後日、文字の読み書きができないナジュ宅に一生かけて教えてやると、指輪を渡して求婚する。
※弘文館:王宮の文書などの管理や王にアドバイスをする機関。

妓生パヤン(ファン・ボルムビョル)はサンが免賤してくれたお陰で本名ソヨンを名乗っていた。みんなが笑顔になる中、シヨルは放浪の旅に出ているようで、最近ではサンへの便りも途絶えていた。ホンジュは、シヨルに与えられた運命が過酷で残忍すぎたと理解し、彼を赦していた。だが、彼を赦した自分自身が許せないでいた。

サンは「遠くに行きたい」と言っていたダノの夢を叶えるために、夫婦で漢陽を離れるつもり。だがそれにはもう一つ理由があった。王に拝謁したサンとダノ。王は、サンの心中を察し、「私を想ってのことなら、傍にいてほしい」と願うが、「殿下は私が望んでいた聖君。だから政争の原因になりたくありません」と漢陽を離れる理由を話す。夫婦であてどなく旅するつもりと、ダノが言葉を添え、サンは気を利かせてダノと王を二人にしてやる。ダノは“ユハ”に借りた馬帝銀100両を返し、王は、民のために使わせてもらうと受け取る。二花院で過ごした日々を思い出し、「お兄様」と呼ぶダノを、王が一度だけと、抱きしめる。

グナムは従事官に出世しており、寝る間を惜しんで政務をこなす王のお陰で寝不足続きと嬉しそうに愚痴る。グナムの言葉に、自分の選択が間違っていなかったと喜ぶサン。「夜は眠って、心安らかに」と気遣うサンに、「王が安らかだと民は苦しむ」と冗談で返し「サン、どこにいても元気で」「うん、そうするよ」と友として兄弟としての言葉で別れる。

サンを見かけて足を止める左議政。もう宮廷に来ないことが私の忠心と言うサンに、殿下は私が支えますと約束し、立ち去るサンを王に捧げる大礼で見送る。

コッソンビ画像出典:SBS番組サイトより未だにシヨルを忘れられないホンジュは、シヨルらしき士人が清に向かう船に乗ると聞きつけ、船着き場へ。だがシヨルの姿はなく、あきらめて帰ろうとしたホンジュの目の前にシヨルが…。すれ違うシヨルの手を取って引き留めたホンジュは「キム・シヨルは全て虚像でも、私への気持ちだけは一片の偽りもない真実だと言った、その気持ちは、今も変わっていませんか」と訊ね、「変わっていない。時が流れるほどに鮮明になっていた」と答えるシヨルと手をつなぎ、「では一緒に前に進みましょう」二花院の門をくぐる。

ひっそり静まり返った二花院。すると家族たちが手に灯りを持ってムード作り。実は道でダノが2人を見かけて準備していたのだ。犬のボクシルも戻ってきて二花院の家族がそろった。サンと2人になったシヨルは、王室で番人を育てなくなったことに言及し、いつかは消えるべき残酷な鎖だったと話すサンに、感謝する。

シヨルは花を楽しめるようになったホンジュに、花かんむりを作って求婚する。一方、夜遅くまで政務に励む王を労わる大妃は、早く妃を迎えて跡継ぎをと揀択の準備をしようとするが、やっと国が落ち着いたので今は政務に精進したいと言う王。忘れられない人でもいるのかと聞かれ、二花院を思い出す。そしてお忍びで母ファリョン(ハン・チェア)の墓に出向いた王は、「民のための聖君になります。母上」と約束する。

その日、二花院ではシヨルとホンジュの婚礼式が行われ、王も友の婚礼をそっと祝う。準備ができたサンとダノは、後をホンジュとシヨルに頼んで二花院から旅立つ。ダノは、母代わりだったナジュ宅を免賤しユクホに託す。

新たな人生を歩き出したサンとダノ。平凡な日々のために王位を放棄したことを後悔していないかと聞くダノに、そばにはいつも君がいるから一度も後悔したことはないと、優しく口づけするサン。

■見どころ・感想
最終回は、前半は宮廷を舞台に権力闘争に決着つける手に汗握るシーンが続いた。時代劇アクションがたっぷりみられたが、今回一番素敵だったのは、追手の兵に向けて構えた弓を体をクルリと回わし内禁衛将の胸を射ったダノだ。足手まといどころか、サンの命の恩人となったダノ。

全ての決着がついた後、サンはユハに王座を譲り、平凡な人生を歩く決心をした。

前半の殺伐とした雰囲気から打って変わって後半は、二花院の家族と取り巻く人々の2年後が明るく描かれた。サンとダノが結婚したのはダノの髪形でわかる。未婚女性は髪を束ねて後ろで長く垂らし、既婚者はまとめ髪にする。詳しくは「100日の郎君様」第9話「豆知識」で。

ユハは母を亡くし、ダノとも結ばれなかったが、朝鮮の未来と夢のために聖君稼業にまい進中。「空き部屋なし」の貼り紙を逆に張り付けるナジュ宅も、優しく賢いユクホを幸せになる。そして最後までやきもきさせられたのがシヨルとホンジュも、ホンジュの気持ちの整理でハッピーエンドに。「赤い袖先」で新人賞を受賞したカン・フン。本作でも最終回までシヨルの明暗を見事に演じ分けた。

軽めのフュージョン時代劇ともって見始めた本作。中盤以降はどんどん盛り上がり、ロマンスも友情も、そして大義も…どのパートも胸が締め付けられるほどに切なく見ごたえ十分。時代劇初心者もベテランにもお勧めできる一作だった。Prime Videoで全話配信中。

Youtube「18話(最終回)予告動画」

韓国SBS「꽃선비 열애사」サイト

kandoratop【作品詳細】【「コッソンビ」を2倍楽しむ】