【最終週】片岡凛の登場に伊藤沙莉の心が揺れる「虎に翼」第25週ネタバレと第26週予告

09月20日08時53分 
(2024年09月20日09時13分 更新)
ドラマ
©NHK

16日から第25週が放送され、少年法厳罰化の風潮に心を痛める寅子(伊藤沙莉)の様子や、上司として部下からの厳しい意見ももらう姿も見られた。NHK朝ドラ「虎に翼」の最終週・第26週「虎に翼」(9月23日~9月27日)のあらすじとみどころを紹介。寅子の裁判官人生の集大成が描かれる。予告動画は番組公式サイトに公開されている。

朝ドラ「虎に翼」第25週放送後の話題と最終週のみどころ紹介
日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第25週が9月16日から放送された。

視聴者も「その後」が気になっていた、新潟で知り合った美佐江(片岡凛)のその後の人生が判明した。美人で聡明、他人からは特別な存在として見られていた美佐江だったが、東京の大学に来てからは周りからの評価は変わってしまう。裁判官人生の中で喉に小骨がささったままになっているようだった美佐江のことを知り、その娘の美雪(片岡凛/二役)にどうむきあってゆくのか?23日放送の最終週でそのことも描かれる。

桂場(松山ケンイチ)の苦悩


最高裁長官という立場の桂場は政治家からも世間からも強い抵抗にあう。少年たちの犯罪が増えてきているのが、少年法が緩すぎるからだといい、少年法を改正するように審議会が立ち上がる。さらに、一度は潰した調査特別委員会を寒河江議員が再度立ち上げようとする。航一(岡田将生)の長男の朋一(井上祐貴)が若い裁判官たちと勉強会を開いていることを“作為的な行動”と言われてしまったのだ。司法の独立を守るために、いろいろ苦悩する桂場が描かれる。



美佐江(片岡凛)のその後


少年法改正の圧力をなんとかしようと思っている寅子(伊藤沙莉)の前に現れたのは、美佐江(片岡凛)そっくりの少女・美雪(片岡凜/二役)だった。その少女は、美佐江の娘だった。美佐江は東京にでてきて大学に入ったが、新潟時代とは違い、自分が皆にとって特別な存在ではなくなったと思う。そんな挫折から子どもを産むことを決意したものの、子どもを愛することが出来ずに自殺した。さらに手帳に「あの人を拒まなければ何が変わったのか?あの人は私を特別にしてくれたのだろうか?」と書かれていたことが寅子を追い詰める。

最終週・第26週のみどころ


4月から始まった「虎に翼」も23日から放送される第26週をもって最終週となる。これまでの朝ドラよりも重いテーマを扱ったり、現代に通じる問題を突きつけたりして話題となった。第26週は、裁判官として生きた寅子の集大成が描かれる。

次作「おむすび」の橋本環奈へのバトンタッチセレモニー


「ブギウギ」の趣里からバトンタッチを受けた伊藤沙莉も、次作となる「おむすび」の橋本環奈へ、9月7日にバトンをつないだ。恒例のプレゼント交換では、伊藤から橋本へ「フライパンとカトラリーセット」、橋本から伊藤へ「福岡県糸島の名産品つめあわせ」を贈りあったという。

【第25週(2024/9/16-9/20)ネタバレあらすじ】


娘との関係も落ち着いた香淑(ハ・ヨンス)は原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。それは原爆の知識なども必要でとても大変なことだ。そこで、夫である汐見(平埜生成)は裁判所をやめて、妻を支えることにしたという。娘の薫(池田朱那)も弁護士を目指していて、ゆくゆくは家族で弁護士事務所を作ってゆくという。

寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、大学院を中退し、家中心の生活を始めた優未(川床明日香)をそっと見守っていた。

一方、朋一(井上祐貴)は最高裁事務総局から家裁に異動を命じられる。突然の決定に憤慨する朋一に寅子は言葉をかけられない。朋一は若い裁判官達と勉強会を開いていて、そのことが政治家の耳に入り、「若手裁判官の作為的な行動」と受け取られていた。勉強会にでたメンバーはみな朋一と同じように左遷されていた。左遷は桂場の命で行われたのだが、桂場は桂場でなんとか司法の独立を守るために必死だったのだ。勉強会のことや少年法が緩いことなどを政治家に指摘され、特別調査委員会を開く話が進んでしまっていた。それを阻止するためにも、勉強会を開催できないようにしたのだった。

法制審議会少年法部会の委員となった寅子は、はじめから法改正ありきで議論を進めようとする部会にいらだつ。折に触れて多岐川(滝藤賢一)のことを思い出すのは、桂場(松山ケンイチ)も同じだった。

一方、航一は、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)の事務所を訪ね、美位子(石橋菜津美)の事件について聞く。美位子の裁判は一審では美位子に無罪の判決が下されたものの、二審の高裁では一転して尊属殺人としての実刑が科せられていて、轟たちはすぐに上告したのだった。最高裁で裁くかどうかを航一たちが調べている。よねは、すでに事件のあらましは知っているであろう航一に、自分の口で、美位子の事件を訴えた。

明律大学女子部の一同が久しぶりに寅子の家で顔を合わせる。涼子(桜井ユキ)は司法試験に挑戦していた。皆が学生時代を懐かしく思い出す。直明(三山凌輝)一家が近所に引っ越すことになり、猪爪家ではささやかなお祝いが開かれる。

少年法改正について様々な意見を集めていた寅子は、東京家裁の廊下で思いがけない人物に出くわす。新潟時代に「特別な人」に赤いブレスレットを渡しては、自分のいうことを聞かせていた美佐江(片岡凛)そっくりの少女から声をかけられた。調査官の音羽(円井わん)が調べていた少女だと知り、その少女が帰った後、思わず、音羽がブレスレットを受け取っていなかったかを確認せずにはいられなかった。その少女は同級生の少年を突き落とした疑いで調査を受けていた。寅子は調査官の音羽とともに、少女・美雪(片岡凜/二役)の審判を行う。最初は突き落としたことを否定していたが、手帳を取られたために取り返そうとしてやってしまったと告白した。美雪は不起訴をなった。

星家に顔を出した朋一は、航一と寅子に本心を打ち明ける。裁判官として理想に燃えていたが、叶わなかったことや妻に「自由にしてあげる」と言われたことなどだ。そして、朋一は裁判所を辞める。

一方、なかなか進まない美位子(石橋菜津美)の裁判に、轟(戸塚純貴)は時間がかかっているのは良い兆候だと美位子を励ます。よねは、美位子に自分たちの事務所にいるのはかまわないが、相談に来た人の不幸な話をきいて自分と比較したりはしないようにという。確かに美位子の生い立ちは辛いものがあるが、それは父親や法律がくそなだけで、美位子自身が弱いものでもかわいそうなものでもないと話した。

航一は美位子の裁判について桂場に最高裁で判断すべきだと意見する。しかし、桂場は少年の犯罪が増えている今の時期に道徳的な問題も含む尊属殺人について意見するのは時期尚早だと断る。それに対して「法」と「道徳」はわけるべきだといい、裁判すべきと真っ向から意見した航一だが、鼻血を出して倒れてしまう。そんな航一を桂場は介抱してくれた。駆けつけた寅子とも話をする。寅子は若い裁判官に与えた傷は裁判官たちに一生残ると桂場にしっかりと話す。これまでもずっとそうやって言いたいことを意見してきた二人のことを航一はちょっと嫉妬する気分で眺めていた。そして、桂場は尊属殺人を最高裁で扱うことに同意した。

家裁を訪ねてきた佐江子(辻沢杏子)。自分が美佐江の母親だと告げ、先生が助けてくれようとしたのにと、美佐江が死んだことを告げる。そして一冊のノートを寅子に渡す。そこには、美佐江は、新潟時代には自分は特別な存在で他人に何でもいうことを聞かせられたのに、東京にきたら全く変わってしまいただの人になってしまったと書かれていた。出産すればその事態もかわるかと思ったがそんなこともなかったと。そして、娘の美雪に「愛してあげられなくてごめんなさい」という言葉を残していた。さらに、寅子に宛てたと思われる「あの人を拒まなければ何が変わったのか?あの人は私を特別にしてくれたのだろうか?」という言葉が最後に書かれていた。美佐江を助けられそうで、あと一歩で助けられなかったことを寅子は思い出していた。

【最終週・第26週(2024/9/23-9/27)あらすじ】


■第125話(月)


寅子(伊藤沙莉)の名前を知る少女の祖母・佐江子(辻沢杏子)が寅子を訪ねてくる。佐江子は孫を助けてほしいと寅子にすがる。朋一(井上祐貴)は法律の世界から離れることを航一(岡田将生)と寅子に報告しに星家にやってくる。一方、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)は大法廷での弁論に向けて練習を開始する。

■第127話(火)


寅子(伊藤沙莉)は自分が審判を担当した少年たちが暮らしている施設にたびたび差し入れを届けていた。調査官の音羽(円井わん)と寅子はそれぞれ考え方の違いはあるものの、お互いのやり方について率直に話せる間柄になる。

■第128話(水)


最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)の事務所を訪ねる。一方で、少年法改正を議論する法制審議会少年法部会は結論が出ないまま平行線をたどっていた。寅子は久藤(沢村一樹)らと「愛」について語り合う。それは多岐川(滝藤賢一)の口癖だった。

■第129話(木)


優未(川床明日香)は寅子(伊藤沙莉)にやりたいこと、好きなことがたくさんあると話す。うれしい知らせをもらった寅子は花江(森田望智)の元に真っ先に報告に行く。ちょうど直治(今井悠貴)がアメリカから帰ってくるタイミングとなり、集まった猪爪家の面々。ひさしぶりににぎやかな食卓となる。寅子を祝うために、女子部のなつかしい面々も「笹竹」に集まってくれる。

■最終話・第130話(金)


さまざまな仕事を掛け持ちし、多忙な毎日を送る優未(川床明日香)。花江(森田望智)もひ孫に囲まれ平穏に暮らす。航一(岡田将生)のことはのどか(尾碕真花)、朋一(井上祐貴)、優未が三人で気にかけていた。寅子(伊藤沙莉)は皆の暮らしぶりを見守りながら、桂場(松山ケンイチ)と「法律とは何か」について語り合ってきたことを振り返る。

■スタッフ他


脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,岡田将生,土居志央梨,戸塚純貴,石橋菜津美,井上祐貴,片岡凜,辻沢杏子,円井わん,松山ケンイチ,他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式X(Twitter) @asadora_nhk
NHK朝ドラ「虎に翼」NHK-PRサイト

【2024年夏ドラマ紹介】【関連記事・各話のあらすじ】