関ヶ原敗軍の将・三成の悲劇「歴史秘話ヒストリア」―NHKオンデマンド

2010年07月29日17時30分暮らしと文化
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関ヶ原の戦いに破れた武将・石田三成の生涯に迫るNHK「歴史秘話ヒストリア みんなで幸せになろう!~決戦!関ヶ原 石田三成の一途な戦い~」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円。

関ヶ原敗軍の将・石田三成はクソ真面目な性格だったことが広く知られている。その人となりは「大一大万大吉」と記された石田家の家紋にも記されている。その精神はラグビーなどでよく用いられる“ワン・フォー・オール オール・フォー・ワン”にも通じる、つまりみんなでしあわせになろうという思いだった。そんな精神は三成の政治手法にも現れている。

琵琶湖のほとり、当時の交通の要衝・佐和山。三成は豊臣秀吉から厚い信頼を得て、この地を収めていた。佐和山城は関ヶ原の戦いのあと徳川方によって攻めほろばされたが、近年研究が進められ、当時の城の様子が解ってきた。と同時に、隣の彦根のひこにゃんに対抗して、「いしだみつにゃん」「しまさこにゃん」といったキャラクターを作り、三成を前面に立てたまちおこしが盛んに行われている。そんなブームに沸く現地の様子を紹介する。

東軍の徳川家康に対し、西軍の大将と思われがちな三成だが、実は三成の名は発起人の中に記されていない。そのカギは、三成の盟友・大谷吉継による三成への忠告にあった。吉継は三成の真面目な反面、人徳の無さを見抜いていたのだ。吉継の歯に衣着せぬアドバイスを素直に受け入れた三成だったが、結局、三成対家康の構図にいつの間にかすりかえられてしまっていった。そこには家康による巧妙なワナがあった。

西軍総勢8万2000、東軍7万5千。数の上でも陣構えでも優位にあったはずの三成側であったが、その結果は多くが知るところの通り。三成は、戦を前に西軍の足並みが揃わなかったことに一縷の不安を抱えていた。番組ではその気持の動きを分析する。

歴史秘話ヒストリア みんなで幸せになろう!~決戦!関ヶ原 石田三成の一途な戦い~ NHKオンデマンド