BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第8話-第9話:豫章王の婚礼~さらわれた王妃【ネタバレ】

16時35分 ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて9月30日放送の第8話と第9話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか


上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation

■第8話「豫章王の婚礼」

王ケンの婚礼に向けて、王藺の屋敷で祖先への離脱報告の儀式が行われる。しかし、王ケンは父の言葉を無視し、母にだけ礼をしてその場を去る。一方、蕭キは婚礼衣装の下に鎧を身に着け、緊張感を漂わせながら儀式に臨む。

豫章王府で王権と蕭キの婚礼の儀が厳かに執り行われる。王ケンは蕭キを見ようとせず、侍女に引かれながら式を終える。王ケンは寝室に案内され、蕭キが祝福を受ける中で、忽蘭からの侵攻の急報が届く。蕭キは王ケンに挨拶もせずに寧朔へ出発し、残された王ケンは屈辱感に苛まれる。謝罪に来た宋懐恩に対し、王ケンは蕭キの臆病さを非難し、彼が自ら責任を果たすべきだと強く訴える。さらには、蕭キへの怒りを込めてかんざしを抜き、冠を外して捨てる。

豫章王妃として南方の暉州に滞在する王ケンは、気ままに過ごし、蕭キからの手紙や贈り物には全く目を向けない。皇帝陵の第3皇子・子澹からの手紙も無視し続ける中、暉州の長官・呉謙の妻が灯籠祭りを開く。王ケンは祭りを楽しむが、突然空から何者かにさらわれてしまう。誘拐された王ケンは、死体を運ぶ荷車で城門の外に運び出され、隣には忽蘭の皇子・賀蘭箴がいる。

その頃、皇都では皇太子妃・宛如が皇帝を看病しているが、皇帝は意識が戻らず、王ケンの誘拐の知らせが皇后に届く。王ケンの兄・王夙は事態を知り、救出に向かおうとするが、父・王藺に止められ、妻・瑾若にも秘密にされる。王ケンの侍女・蘇錦児は、助けを求めて子澹の元へ向かう。

さらに、寧朔では蕭キのもとに皇太子の使者・除授が視察に訪れるとの知らせがあり、閲兵式が計画される。王ケンの誘拐を受け、部下たちは捜索を始めるべきか迷うが、蕭キはこの誘拐が忽蘭の仕業ではないと判断し、背後には王ケンを人質にする目的があると考える。※閲兵式:君主の使者により軍の視察。

■見どころ:美しい婚礼の儀式も描かれる。第1話の成人の儀の場面も美しかったが、婚礼の儀は厳かでまた違った厳粛な美しさだ。第3話の見どころで「中国の人たちにとって赤は縁起のいい色として好みむ」と紹介したとおり、婚礼衣装から新郎新婦があるく絨毯や屋敷内お調度品なども赤で統一されている。だが、少し暗めの赤が王ケンの沈んだ気持ちを表現しているようでもある。それにしても徹底的に新婦に無視される新郎・蕭キが気の毒でもある。王ケンはこの結婚が父親が仕組んだものとは知らずに、蕭キを恨んでいる。王ケンが真実を知り、蕭キに心を開くのはいつになるのか?

スケールの大きさも本作の見どころだが、にぎわう祭りの中からまさかの空からの誘拐とは驚かされる。そしていよいよ賀蘭箴(がらんしん)の登場だ。演じているのは「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」の第13皇子役で人気に火が付いたユアン・ホンだ。賀蘭箴のキャラクターとユアン・ホンについては【押さえておくべき5人】で詳しく紹介している。



上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation

■第9話「さらわれた王妃」

王ケンを誘拐した賀蘭箴は、蕭キに滅ぼされた六盤の者だと名乗る。王ケンは、自分を殺さずに連れ去ったことで、彼らが別の目的で自分を利用しようとしていると推測する。寧朔では、蕭キが部下の胡光烈と胡瑶に、暉州からの怪しい者を調べるよう命じる。一方、宋懐恩は、王ケンの誘拐が皇都に広まっているにも関わらず、皇太子がこの時期に閲兵式を命じたことを疑問視する。

王ケンの侍女・蘇錦児は、皇帝陵で第3皇子・馬子澹に助けを求める。禁足の身である子澹は衛兵を欺いて脱出し、王ケン救出のために暉州へ向かう。一方、皇后は皇帝に王ケンの誘拐を伝えるが、皇帝は正気を装い続けている。子澹が行方不明になったことを心配する皇后は、皇帝の側近・薜道安が不穏な動きをしているのに気付き、警告する。薜道安は皇帝が毒薬を飲んだふりをするのを手伝っていた。

皇帝は、子澹と王ケンのうち一方しか生かせないと述べ、王ケンを犠牲にするつもりだと明かす。王藺は皇后に、王ケンの誘拐者が寧朔に向かったとの情報を伝え、彼らの狙いが蕭キであることを推測する。皇后は、謝氏の除授が寧朔に食糧を届けたことを思い出し、不安を感じる。

桓公は第2皇子・馬子律に、誘拐事件が謝氏と六盤の共謀によるものだと語り、蕭キ打倒が成功するだろうと予想する。しかし、子律は成功後に除授が権力を握ることを懸念するが、桓公は王藺がいる限りそれはないと考える。

寧朔に到着した除授は、王ケンの誘拐について触れ、閲兵式を楽しみにしていると述べる。蕭キは、除授が半月前に皇都を出たと聞き、到着に時間がかかりすぎていることに疑念を持ち、懐恩に警戒を指示する。

一方、隠れ家では賀蘭箴が王ケンに気を惹かれつつ、突然吐血して倒れる。賀蘭箴の好意に怒った部下の小葉は王ケンに冷たく接し、賀蘭箴は気強い女性を求めて王ケンを襲おうとする。しかし、王ケンは自らの危険を示し、彼の母や姉妹が同じ目に遭う可能性を指摘して抵抗する。さらに、王ケンは自らの命を脅しに使い、賀蘭箴の計画を揺さぶる。

賀蘭箴は、王ケンを手に入れたいという思いを強め、杜盟に成功した際の王ケンの扱いについて相談するが、王氏の者を生かしておくわけにはいかないと拒絶される。

■見どころ:王ケンの誘拐でそれぞれの思惑が描かれる。蕭キと王藺は王ケン誘拐の目的が蕭キだと共通の認識を持つ。そしてこの誘拐劇を裏で糸を引いていたのが、正気を失ったふりをしている皇帝・馬曜(ばよう)と謝淵ということも判明した。

そんな中、王氏の世子・王夙(おうしゅく)と妻・桓宓(かんひつ)との壊れた夫婦生活も明らかに。桓宓は第3皇子・子律と恋仲だったが、農作物の豊かな土地を地盤にする桓一族と権力を盤石にしたい王藺の目論見で、桓宓を嫁に迎えたのだった。自分に心がないのを知る王夙は側室・朱顔ばかりを寵愛し、桓宓の方は口実を作って子律を密会を続けている。子律の政権奪取の狙いは愛しい桓宓を取り戻すためでもあった。



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 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
予告編

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