JAXA、「野口聡一宇宙飛行士ISS長期滞在ミッション報告会」の様子などをダイジェストビデオで公開

2010年09月01日12時12分暮らしと文化
視聴サイトへ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第111号」を公開、8月5日に東京・日比谷公会堂で開催された、「野口聡一宇宙飛行士ISS長期滞在ミッション報告会」の様子などを紹介した。
同宇宙飛行士は、2009年12月にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地からソユーズTMA-17宇宙船(21S)で打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)の第22次/第23次長期滞在クルーとして約5か月半滞在し、2010年6月にカザフスタン共和国へ着陸・帰還した。
同報告会は、テレビ東京アナウンサーの大江麻理子を司会に進められ、立川敬二JAXA理事長の挨拶に続き、大きな拍手と歓声に迎えられて野口宇宙飛行士がステージに登場。
最初に、同宇宙飛行士によるISS長期滞在ミッションの解説が行われた。ステージの大きなスクリーンに、野口宇宙飛行士が軌道上で行った作業の様子や、ISSから撮影した地球などの映像が映し出され、同宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船での打上げから、ISS長期滞在、地上への帰還までの様子を解説。
また、「きぼう」ロボットアームの子アーム取付け作業、食事や散髪、ISS長期滞在中に使用した個室の内部などISSでの生活の様子、宇宙から撮影した地球のさまざまな風景などを紹介した。
同宇宙飛行士によるミッションの解説が終わると、質疑応答の時間が設けられ、会場からだけでなく、ライブ中継を行ったWeb放送局にも数多くの質問が寄せられた。同宇宙飛行士は、その中から選ばれた質問に対して自らの経験に基づき、分かりやすい回答と解説を行った。
質疑応答の時間が終わると、「宇宙と触れ合う子供たち」と題し、同宇宙飛行士と5人のゲストによるトークショー第1部が行われた。
同宇宙飛行士が軌道上で行ったイベントに参加した子供たちをゲストに迎え、それぞれのイベントの内容や、イベントに向けた準備の様子などが紹介された。
引き続き、「人が見た宙・空からの地球」と題し、同宇宙飛行士と3人のゲストによるトークショー第2部が行われた。
同宇宙飛行士は、ISSに長期滞在した宇宙飛行士の視点から、宇宙飛行士が常駐するISSならではの利点を生かし、ISSに搭載された観測機器による地球観測や、人間の目と感覚による地球観測の可能性を語った。

ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第111号」