日本版「私の夫と結婚して」復讐の結婚式と佐藤健からの衝撃の別れ…“ラスボス”はあるのか?【第7話・第8話日韓徹底比較】

07月19日00時30分ドラマ
日本版・韓国版「私の夫と結婚して」Prime Videoで独占配信中

7月18日(金)、Prime Videoで日本版「私の夫と結婚して」第7話と第8話の配信がスタートした。配信初日から日本のTOP10で1位をキープしており、2025年7月中旬時点で「私の夫と結婚して」(日本版)はPrime Videoプラットフォーム内で最も視聴されているドラマとなっている。(ネタバレあり)



日本版「私の夫と結婚して」は、よく誤解されるような韓国版ドラマのリメイクではなく、原作WEB小説のプロットに基づいたオリジナル作品である。親友と夫の裏切りで命を落としたヒロインが10年前に戻り、運命を逆転させるための復讐劇という根幹は韓国版「내 남편과 결혼해줘」と同様だが、描き方は大きく異なる。

※参考:これまでの日韓比較
配信初日1位獲得!日本版はリメイクじゃない?韓国版との違いを徹底比較
第3話・第4話で日韓の“違い”がさらに鮮明に
日韓でここまで違う?第5話・第6話で佐藤健の過去エピ&小芝風花の“事故級ファッション”に衝撃

■キャスト( )韓国キャスト
神戸美紗役:小芝風花(パク・ミニョン)
鈴木亘役:佐藤健(ナ・イヌ)
平野友也役:横山裕(イ・イギョン)
江坂麗奈役:白石聖(ソン・ハユン)
住吉役:田畑智子(コン・ミンジョン)
未来役:黒崎レイナ(チェ・ギュリ)
田辺悠斗役:七五三掛龍也(イ・ギグァン)
課長役:清水伸(キム・ジュンヒ)
ある男役:津田寛治(チョン・ソギョン)
 ほか

最終回まで4話となった第7話と第8話のプロットは次の通り。韓国版を繰り返し視聴したファンなら、これが第10話第11話第12話あたりだと気づくはず。

私の夫と結婚して

■第7話
麗奈略奪婚→麗奈&友也結婚式→美沙と亘初キス→美沙の引っ越し→美沙の計画に気づく

■第8話
人間ドッグ→友也の借金発覚→麗奈の偽装妊娠&美沙の計画に気づく→友也が美沙に報復→身代わり(夫の浮気と胃がん)→亘からの別れ

私の夫と結婚して

第7話では、麗奈と友也の結婚式を舞台に復讐の一幕が展開し、主人公・美沙と亘の関係にも変化が訪れる。麗奈との結婚式で美沙が黒いドレスをまとい友人代表スピーチを敢行する描写は、韓国版での派手な白パンツスーツ×痛烈な一言に対する日本版オリジナルの演出である。韓国版と異なり、美沙は言葉を口パクで「私が捨ててゴミを拾ってくれてありがとう」を伝える形を選択し、静かな余韻を残した。

私の夫と結婚して
第8話では、冒頭約10分にわたって麗奈の幼少期や複雑な生い立ちに焦点を当て、日本版特有のキャラクター掘り下げが際立つ。先週(第5・6話)で明かされた亘が美沙の父と過去に接点があったことや、「身代わり」として住吉の苦難が強調される展開も、日本独自の構成である。韓国版では住吉にも亘のような存在や優しく裕福な両親がいる。

私の夫と結婚して

さらに人間ドックの結果が亘からのプレゼント扱いになり、物語の感情的な軸が韓国版よりも丁寧に描写されている。

クライマックスで、美沙の身代わりとして住吉が病に倒れ夫の浮気に苦しむ展開が重なる。

私の夫と

友也に襲われた美沙を亘が助けるが、腕っぷしはそれほど強くない。韓国版のジヒョクは柔道の猛者。

亘に助けられた美沙は自分が1回目の人生で死んだこと、それに住吉が巻き込まれていることを亘に明かす。しかし、亘は信じないふりをして、美沙に別れを告げる。韓国版でジヒョクが死を覚悟してジウォンと決別したエピソードを、冷静な亘が静かに受け止める対比になっている。

最大の違いは「ラスボス」の存在である。韓国版は結婚式後にBOA演じる元婚約者が登場し、復讐劇が新展開を迎えたが、日本版はこの「ラスボス」を今のところ登場させていない。

私の夫と結婚して

このまま麗奈・友也・美沙の三角関係とその周縁人物の心理に深みを与え、安易な悪役投入に頼らずドラマのリアリズムを強調していくのか?視聴者の間では「麗奈が本当のラスボスなのでは?」という声も増えてきた。それとも、第8話エンディングで亘が出向いた空港でまさかのラスボスが登場するのか?

韓国版では復讐劇のテンポの速さと派手な演出、徹底した悪役造形が魅力だが、日本版は感情の綾と人間ドラマに重きを置く。美沙と麗奈の過去や家庭環境、心理の変化に寄り添う脚本が特徴と言える。

残り2話で、復讐劇にどんな決着がつくのか。麗奈の反撃はどこまで及ぶのか、日本版独自の終幕が目前に迫る。

最終章の第9話と第10話(最終回)は、25日(金)Prime Videoにて全世界240以上の国と地域に独占配信される。

なお、韓国版のラスボス「オ・ユラ役」のBoAは、9月から日本でのライブツアー『BoA LIVE TOUR 2025(仮)』の開催を予定していたが、膝の手術を受けることになり、15日に中止を発表したばかりだ。

作品ページ

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