【最終回ネタバレ】「キム部長の物語」元職場に戻ったリュ・スンリョンとミョン・セビンの夫婦愛で描かれるハッピーエンド【第11話第12話】

Netflixで独占配信中の、リュ・スンリョン主演のJTBC新週末ドラマ「ソウルの持ち家で大企業に勤めるキム部長の物語」（以下、キム部長物語）クライマックスとなる第11話と第12話（最終回）がJTBCにて11月29日と30日に放送された。

第11話と第12話では、生活を立て直すために洗車業者として第二の人生を歩み始めたナクス（リュ・スンリョン）が、本当に大切なものが何なのかに気づき過去の自分と和解し前向きな人生を歩み始め、勇気と愛に溢れたクライマックスが描かれた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう（ネタバレあり）。

●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマはこちら】

「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」（以下、「キム部長の物語」）の原作はソン・ヒグによるベストセラー小説で、韓国のサラリーマンの日常と葛藤をリアルに描いたヒューマンドラマだ。

■キャスト
キム・ナクス役：リュ・スンリョン
パク・ハジン役：ミョン・セビン
キム・スギョム役：チャ・ガンユン
ペク・ジョンテ役：ユ・スンモク
　ほか

■第11話「Bプラス」あらすじ

職を失い、退職金も騙し取られ、運転代行で何とか収入を得るも不安を拭い去れないナクス（リュ・スンリョン）。妻ハジン（ミョン・セビン）は夫に黙って家を売りに出すが、家にいたナクスにすぐ気づかれ妨害されてしまう。ナクスは仕事中に起こした事故のせいで運転代行の仕事にも陰りが見え始めた。再び兄チャンス（コ・チャンソク）のカーセンターを訪れたナクスは、これまで会社との往復にしか使ってこなかった車を手放す前に丹念に洗う。そんな弟を見てチャンスも黙って彼を見守り、彼のプライドを傷つけないように仕事を与え、ナクスもカーセンターで一時的に働く決心を固める。

その頃、会社ではト・ジヌ（イ・シンギ）が独裁的に営業チームを仕切り始め、ナクスの元部下で透明人間扱いされたソング（チョン・スンウォン）らは怒りをぶつける。そんな雰囲気を見たペク常務（ユ・スンモク）も下剋上を危惧してナクスと連絡を取ろうとするが、ナクスは頑なに電話を取ろうとしない。

家の前までお仕掛けてきたペク常務を冷たくあしらうのはナクスだけではなかった。ハジンにもしっかりと噛みつかれながらもナクスを連れ出したペク専務は、ジヌの狡猾なやり方を愚痴りいいポストを餌に助けを求める。猛反対するハジンだが、突然仕事を解雇されトラブルに。ナクスもまた、突然ソングらに弱音を吐かれ、仕事でもミス、ハジンがオフィスで揉めているところを目撃してペク常務の頼みを聞き入れることを決意するが、ハジンと大喧嘩になってしまう。

酔っ払ってプライドばかりを大事にしてきた過去の自分と向き合ったナクスは、実は家族を守っているつもりで家族に守れれていたことに気づき、褒美もなく突っ走ってきた過去の自分と和解し、家族の元へ走る。家に帰ったナクスはすぐにハジンを抱きしめ謝罪。翌朝、ハジンの連絡ミスで来てしまった内見者にも、気さくに話しかけ、家族を自慢したナクスの気持ちは明らかに昨日よりも軽くなっていた。

ナクスはペク常務の誘いを断り、カーセンターで専属の洗車士として働き続ける。曰く付きのテナントはスギョム（チャ・ガンユン）が事業のためのオフィスとして使うことに。そしてナクスはこれまでの半生を象徴する我が家を手放し、一家で引っ越しを果たす。心も新たにスタートを切ったナクスだが、突然カーセンターにジヌが現れる…。

■見どころ

退職金を詐欺に遭ったことが明るみになり、家族の信頼関係が揺らいでしまったナクス一家。今回は追い打ちをかけるようにナクスが運転代行の職を追われ、ハジンも宅建士として働く事務所を不当に解雇されるなど災難が続く。第11話では度々ナクスがかつての仕事一筋だった自分「キム部長」と対話する場面が描かれ、自分が守ろうと思っていた存在が、実は自分の背中を押してくれていたことに気づき、最後に残ったプライドの象徴である我が家を手放す大きな決断を下した。ハジンと大喧嘩した後、もう一人の自分との対話で大事なものに気づいたナクスが家でハジンに抱きつき、ハジンも何も言わずにそれを受け入れるシーンは夫婦の愛を感じる名場面の一つだ。

不器用ながらもコンプレックスを抱いていた兄との関係も回復し、一緒に働き始めたナクスの前に宿敵ジヌが現れたことで、最終回でナクスがどんな人生を選択するのかに注目が集まり、今回の韓国での視聴率は全国5.6％でこれまでの最高記録を更新した。（ニールセンコリア調べ）（【11月 29日視聴率TOP10】）

●今夜、リュ・スンリョンが拒めない甘い誘惑に直面する　「キム部長の物語」EP11予告先行公開

■第12話（最終回）「にわか雨」あらすじ

画像：JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中偶然を装ってやって来たジヌの腹の中を見抜いたナクス。自分の車を磨かせようとナクスを見下すジヌ。チャンスがそれを見抜き助け舟を出したがナクスの心はざわつく。

ある日、本社で社用車専用の洗車業者を募集していることを知ったナクスは、その好条件に惹かれるが、体面との間で揺れ動いてしまう。恐る恐るハジンに相談すると、彼女はナクスのしたいようにすればいいと背中を押す。ナクスは自分のせいで転職先でもクビになった元同期テファン（イ・ソファン）をパートナーに、仕事に応募する決心を固めた。テファンは元部下の足元で車を洗うことに猛反対し、テナントで稼ごうとするが、既に詐欺に遭っていたナクスに現実を見せつけられ、結局はオファーを受けることに。面接当日を迎え、実技で見事な技術と、運転手のこだわりを把握している元社員の強みを活かして無事に選定を受けた。チャンスは弟を信じて就職祝いに社用車をプレゼント。郊外でカーセンターをしていることを卑下した兄をナクスも不器用に勇気づける。

実際に働き始めると、理不尽な扱いを受け、それだけでなくペク常務と鉢合わせし、彼が自分と同じようにスパニック発作を起こす姿を目撃してしまう。ペク常務は裏でずる賢く動くジヌに心を乱される。ジヌは役員発表を前に、ナクスに恥をかかせようとソングを駐車場に向かわせる。ジヌの仕打ちに怒るソングだが、ナクスは全く意に介さない。そして迎えた役員発表。昇進確定と見られていたジヌの表情が固まる。

スギョムとハンナ（イ・ジニ）も大量に抱えていた衣類の在庫を売りさばき、喜びを分かち合うがハンナは父に呼ばれてアメリカに帰ってしまう。経験不足を補うために面接を受けようとするスギョムだが、ナクスからもう色々な経験を積んでいるじゃないかと、これまでとは真逆の言葉で背中を押され、空港に急ぐと出国直前のハンナに気持ちを伝えて抱きしめた。

ジヌは役員昇進に失敗した。やけ酒して運転代行にもきつく当たるジヌに絡まれたナクスは、結局ジヌを乗せて帰ることに。ナクスはかつて嫉妬を抱いていたジヌの裕福な暮らしにも事情があることを知る。なぜ落ちたのかを真剣に相談してくるジヌに、視点を変えて何のために必死に生きてきたのかを大事にすべきだと人生の先輩として助言。ジヌは密かに負けを認めた。

本社ではジヌもペク常務も昇進も左遷もされず、共存関係が続くが、ジヌが丸くなったお陰でチームの雰囲気は幾分良くなった。スギョムは事業と学業を両立し、ナクスは元職場の専属契約は解除されてしまったものの、チャンスのカーセンターに戻り、共同経営者として洗車事業を本格化。ハジンと過ごす時間も多くなり、これまでの大変だった出来事を笑う前向きなハジンと初心に返ってデートを楽しむ。ある日仕事中ににわか雨に降られたナクスは休憩し目を閉じると、これまでに会社や家庭で感じてきた重みのある言葉たちを思い出すが、その表情は安らぎに満ちていた。

■見どころ

モラハラ体質で会社や家庭で疎まれながらも仕事一筋で出世を目指してきた主人公ナクスが、左遷・退職・詐欺被害・パニック障害・再就職…と様々な苦難を経て進んできたストーリーの最終話では、ナクスが会社に復帰する提案を断り、洗車業者としてのセカンドライフを選びながらもプライドを捨てて元職場で働き始める心の成長が描かれた。

終盤になって本性を現したずる賢い出世敵ジヌの嫌味な態度にも動じず、最後は出世につまずいたジヌに先輩としての助言を下し、自分自身やストレスとの向き合い方を見つけたナクスの穏やかな表情で膜を閉じる。作品を通してナクスが色々なものを失いながらも大切なものに気づく過程が描かれ、人生何があってもやり直せる、というメッセージがナクスと同じ中年層だけでなくあらゆる年代層に勇気を与えてくれる。

また、本作で注目したいのがナクスとハジンの夫婦愛だ。作中で描かれたスギョムとハンナの若々しい恋の芽生えも美しいが、ナクスとハジンの長く連れ添ったからこそ感じる心配や怒りがリアルに描かれ、ラストでこれまでの苦難を笑い話にしてデートを楽しむ二人の夫婦の絆が微笑ましくもあり、なぜか涙を誘う。

全員がそれぞれの人生を前向きに生きるハッピーエンドで視聴率は、7.6％でこれまでの最高記録を更新し有終の美を飾った。（ニールセンコリア調べ）（【11月 23日視聴率TOP10】）

なお、12月6日からのtvN土日ドラマは、パク・ソジュン、7年ぶりラブコメ「明日はきっと」（경도를 기다리며）を放送する。

◇ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 | オフィシャル予告編 | Netflix

◇Netflix
◇JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」

【作品詳細】【関連・各話のあらすじ】