ウンソンは、店で父親の友達と偶然再会し、ピョンジュンが生命保険に入っていたことを知らされ、ウヌと自分が受け取るはずの保険金が、ソンヒに全額支払われたことを知る。葬式の当日のことを思い出したウンソンは、ソンヒのあまりにもひどい仕打ちに吐き気まで…。　　　【PR】DVD情報

【第19話見どころ】
ファンは5時に打ち合わせに行く約束をしていたウンソンが、約束もすっぽかし夜中まで家に戻らないことが気になってしかたがない。素直に彼女の心配を表現できないファンの戸惑いが、19話の前半で、うまく描かれている。ピョ執事にウンソンの帰宅を確認するときにも、素直にその名前が出せない。ウンソンのことを何も知らないファンは、ライバル、ジュンセに彼女の居場所を聞くしかなかった。ジュンセとも会っていないことを確認したファンに出来ることは、深夜のバス停で待つことだけ。
何台もバスをやり過ごした後、バスの中にやっとウンソンの姿を見つけたファンは、「今何時だと思っているのかッ！何処に行っていたッ！約束はッ！携帯何故受けないッ！心配かけるなツ！」と、“ッ！”の連続口撃。
驚くウンソンが「なぜ、アナタが私の心配をするの？」のひと言に、「オレが心配しちゃいけないのかッ！」、ドラマはここでOSTが・・・・。最高の場面だ。ここで、使われているのは、3.愛に狂って（チソン）。
ちなみに6月のファンミーティングで、このファンの最後の台詞がクイズに出題された。ナビコンのレポート“●「イ」－クイズで答える「華麗なる遺産」 の③”で確認しよう。
ファンの態度に戸惑うウンソン。自分の気持ちを抑えることの出来ないファン。そんな二人を、ジュンセが車の中から見ていた。

さて、ウンソンへまっしぐらとなったファンだが、今回、彼の成長ぶりには目を見張るものがある。
①ウンソンに待ちぼうけを食わされても、きちんと一人でその後の仕事をこなしている。
②ウンソンを心配して深夜までバス停で迎え、きちんと叱る。もっとも言っていることは大人気ない？
他にもある。翌日、二人で教会の掃除を手伝った後の、ファンの大人の配慮だ。掃除を終え、先に外に出たファンはベンチで一人海苔巻きをほおばっている。そんなファンに「私だってお腹すいているのに！」と怒るウンソン。なんと、ファンはウンソンにもお弁当を用意していたのだ。しかも、自分は安い海苔巻きでウンソンには、高価な日本のにぎり寿司！
他にもウンソンの食事を心配したり…と、ドラマのいたるところで“大人になったファン”が見られるのでチェックしてみよう。“恋”は人を大人にさせるものようだ。

バス停の意味深なお迎えがあった同じ頃、偶然の電話から母ソンヒがウヌを捨てたことを知ったスンミが、ウヌが居たという地方で事態を確認し帰宅した。スンミと娘を待っていたソンヒとの演技がことの重大さを物語っている。互いの寝室をのぞくシーンに注目しよう。

さあ、今回はいろいろなことが露呈する回だ。翌日、ウンソンとスンミの話を電話でしていたヘリは、たまたま居合わせたジュンセに電話の内容を聞かれ、スンミとウンソンの関係をすべて話してしまう。
事実を知ったジュンセは、ファンに警告する。その言い分がなかなかイケてるので紹介しよう。
　ジュンセ：ウンソンを深夜までバス停で待ってくれてありがとう。
　　　　　　　今後は、ウンソンの心配も好きになることもするな。
　ファン：なんでオレがウンソンを好きになったらダメなのか！
　ジュンセ：お前はウンソンを傷つける。ウンソンは“俺”の好きな女性だ。
まあ、日本語に直訳すればこんなところだが、最後の“俺”というところは、オリジナルでは“ヒョン（兄）”と言っており、そこには年長者としての圧力もチラホラ見え隠れする。どうやら、“恋”は、優しい男も強く積極的な男に変身させるようだ。

二人が言い争っているころ、ウンソンも義母ソンヒと言い争っていた。ウンソンは、保険金をだまし取ったことをせめたてるのだが、ソンヒはピョンジュンの借金の返済にあてたと逆ギレ。
怒ったウンソンは、ここで宣誓布告する！「義母のおかげでスクチャの遺産相続人になれたから、ちっぽけな遺産なんてアナタに上げる。その代わりスンミが結婚出来なくなっても知らないわよッ！」。怒るのはもっともだが、こんな脅しに尻尾を巻くソンヒではない。後の報復が怖い。

そら見たことかという作戦にソンヒが出た。あとに引けなくなったソンヒが、スンミと2人でファンの家に乗り込み、ウンソンとの関係を打ち明けた。もちろん、最小限の事実に最大限の嘘を上乗せして…。さあ、ソンヒ母娘はいったい何を話したのか？ウンソンはどうなったのか？気になる話の内容は10日夕方7時、BSフジの放送で確認されたい。

さて最後に筆者オススメシーンを2つばかり紹介しよう。
まずは大人の純愛カップルに進展があったのでこちらから。ファンの母ヨンランとピョ執事だ。一人洗濯物を前にしているヨンランの元にあきれ顔のピョ執事がやってくる。どうやら、洗濯物をたたむのが面倒になったヨンランが洗濯物を隠してしまったようだ。そんなヨンランがかわいくて仕方がないピョ執事がヨンランをからかう。この後始まるウンソン最大のピンチの前のほのぼのとするシーンだ。

もうひとつは心が痛むシーン。どうもスクチャの様子がおかしい。物忘れで片付けられないエピソードがある。“車の鍵”のくだりだ。なにやら、スクチャの身に異変が起こりそうな嫌な予感が…。


【気になるドラマのワンシーン】

■食事シーン
韓国ドラマには食事をするシーンが実にたくさん登場する。恋人や家族と喧嘩をした後、腹いせに食べるのは大体が“大きなボールに作る真っ赤なピビンバ”。若い恋人同士が痴話げんかしながら食べるのが“ラーメン”。こちらではたいていが鍋から直接食べ、取り皿代わりの鍋の蓋を取り合うという場面がついてくる。「コーヒーショップ1号店」では、ウンチャン（ユン・ウネ）に鍋の蓋を譲るコン・ユの大人の笑顔にノックアウトされた方も多いはず。“鍋の蓋”で胸キュンするなんて日本のドラマではありえないが、これをやらせるのが韓ドラの凄いところ。
韓国では、今も“医食同源”の言葉どおりに食生活をとても大切にしており、人と会ったときの挨拶には必ず「ご飯食べた？」のひと言がつく。

日本でもビールなどのアルコールを頼むと“お通し”として小皿に一品がついてくることが多いが、韓国のそれは半端じゃない。アルコールを頼まなくても、キムチやナムルなど白いご飯だけ頼めば事足りてしまうほどのおかずがついてくる。ほとんどが無料というから驚く。しかも、キムチのお代わりも自由！ところが、今年は韓国でも酷暑のあおりで野菜不足が続き、白菜が手に入らなくなったそうだ。そこで、最近ではキムチのお代わりが有料になってしまったという悲しいニュースも聞こえる。素敵な食文化に変化がないことを切実に願う筆者だ。
韓国の“医食同源”の文化については、歴史ドラマ「チャングムの誓い」が参考になるだろう。

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