[チャングムの魅力]女官時代①の見どころ

特集 韓ドラここが知りたい チャングムの魅力
前回のチャングムの見習い時代に続き、今回は、いよいよチャングムが料理の腕を存分に披露する女官時代に突入。

【女官時代①】(第6話~第28話あたりのネタバレあり)

この時代の一番の見どころは、なんと言ってもまさに“医食同源”の素晴らしい料理の数々だろう。日本では、これまで韓国料理といえば焼肉&キムチ一辺倒だったが、チャングムのお陰で一気にレパートリーが増えた。日本では2006年ペ・ヨンジュンプロデュースの料理店「高矢禮(ゴシレ)」が開店し、韓国の一流ホテルでも「チャングムの誓い」メニューなるものが登場した。(高矢禮は2014年全店閉店)
ドラマの中ではもちろん登場人物が料理をするのだが、あの海賊の持つ刀のような包丁で繰り出す神業のような手さばきは驚きの一言!もちろん、アップはプロの料理人が担当するのだろうが、人物の映りこむ画面では出演者が実際に料理をしている。韓国女性は料理が上手と聞いたことがあるが、チャングム役のイ・ヨンエの腕前はどうだろう?
彼女は、かつてSMAPの番組「スマスマ」に出演した際に、次のようなコメントを残している。料理をするかという質問に対して「しますよ。休みの日には母を手伝ってキムチを漬けたり、『チャングム』に出演する時には、韓国の人間国宝の宮廷料理人から10日間程教えを受けました」。この一言から、誰もが認める努力家の彼女のこと、料理の腕前も相当のものと見た。

さて、チャングムはその“聡明で無謀な性格”が災いして何度か宮を追放される。まずライバル、グミョンの失敗を助けるため内緒で宮中を抜け出した罪。辛うじて本当の追放は免れるが、菜園付の女官に格下げさせられる。ここに送られるのはいわゆる窓際族で、見捨てられた者たちの溜まり場だ。チャングムはここでやる気のない官僚チョン・ウンベクと知り合う。始めはチャングムを快く思わないチョンだったが、徐々に彼女の素晴らしさを認め、後には再び医官として宮廷に返り咲く。

“転んでも只では起きない”チャングム自身、この菜園で多くのことを学び、医食同源の思いをますます強くする。そして、チャングムはこれまで誰も成功しなかった薬草の栽培に成功するのだ。これがきっかけで無事水刺間に戻ってきたチャングムは、女官になる最終試験に間に合う。親友ヨンセンたちのお陰で、何とか合格に持ち込めそうなところを、今度は料理試験の材料の小麦粉を盗まれてしまう。万事休す!運悪く、当時は厳しい財政難で女官の数をこれまでの3分の1に減らせとの達しが出たばかり。落第すれば即刻宮廷追放だ。

しかし、ここでもチャングムを認める人物が登場する。大妃(皇太后=王の母)が登場しチャングムの料理を絶賛する。この大妃はチェ一族のチェ尚宮を寵愛しているが、なかなか公正な人物。チャングムの機転と知識を認め、落第は免れる。しかし、味方ではない。この後ドラマのラストまで、チャングムの進退に関わる度に再々登場するので憶えておこう!

さて、めでたく女官となったチャングムは、早速動き出す。まずは、母の料理日誌を見つけることだ。母ミョンイは、自分の料理日誌を退膳間に隠していたのだ。この日誌探しがまたまた事件を呼ぶ。チェ一族は過去に9代王の母・仁粋大妃(表朝鮮王朝系図参照)に毒を盛る場面をミョンイに見られたが、今度は王妃の胎児を女に変える呪いをかけていた。この事件にチャングムが巻き込まれたのだ。
他にも、王子が手足の麻痺で倒れてしまい、チャングム育ての親ドックおじさんに嫌疑がかけられたり、チャングムの味覚が失われたり、チャングムがハン尚宮に見放されたり、疫病が蔓延したりと次から次へと事件がおきる。

こういった事件への処し方で、チャングムの人となりや、料理に取り組む姿勢などが明確になってくる。ここで実に多くの人に出会うことになる。そして、当初反発していた人々からも徐々に信頼を得て心を通わせていくのだ。
次回は、チャングムの師弟愛と恋慕を、ハン尚宮、ヨンセン、チョン尚宮、ミン・ジョンホ、そして、ライバルながらお互いを認め合うグミョンとの心の交流を通して調べてみよう。

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kandoratop【作品詳細】【「チャングムの誓い]を2倍楽しむ】
  • 韓国
  • 監督:イ・ビョンフン
  • イ・ヨンエ、チ・ジニ
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