【統一新羅・渤海と高麗時代】 俳優チェ・スジョンが演じた英雄たち

特集 韓ドラここが知りたい ドラマで知る歴史
今回はドラマ『海神』『大祚栄』『太祖王建』の背景となった時代。
詳しい史実については【『韓ドラ』ここが知りたい!】ページの年表を参考に。ここでは、俳優、チェ・スジョンが演じたドラマを中心に時代を検証。

【統一新羅時代】(676~918年)※(新羅:前57-935)
高句麗、百済、新羅の3つの大国が微妙なバランスを保った三国時代も、7世紀半ばには新羅が中国の唐の力を借りて高句麗と百済を滅ぼし、統一新羅が誕生する。古代国家の政治体系も完成し、仏教・儒教の宗教と文化が最高に輝いた時代でもあった。この時代、東アジアの海上貿易を牛耳った英雄チャンボゴがいた。この彼の生涯を描いたドラマが『海神(ヘシン)』だ。

韓国ドラマは女性ファンが多いと言われているが、太平洋の大海原や中国の壮大な自然を舞台にした壮烈な戦闘シーンは男性もうならせた極上の骨太の作品だ。主役のチャンボゴはドラマ「初恋」でペ・ヨンジュンの兄役を演じたチェ・スジョンが演じ、敵役のヨンムンを「朱蒙」のソン・イルグクが演じた。この時代には日本との交易も盛んでドラマの中でも日本の話題が出てくる。

【渤海時代】(698~926年)
一方、新羅に滅ぼされた高句麗の遊民たちは北上し、中国東北地方に渤海(ぼっかい)という国を建国する。渤海の初代テジョヨン王は農民出身でありながら軍功を立てて遂には王にまでなった英雄だ。この英雄を描いたドラマが『大祚栄』。

『大祚栄』は、テジョヨンを通して、後三国(新羅、後百済、後高句麗)の英雄たちが覇権を争った、高麗の三韓統一までのストーリーを描いている。このドラマは、昨年大好評のうちに最終回を終えたばかりで、これも主役は『海神』のチェ・スジョン。

【高麗時代】(918~1392年)
繁栄を誇った新羅もやがて衰退し、高句麗の流れを汲む高麗に併合される。始祖ワンゴンが建国した高麗は、高麗青磁や金属活字などの技術が発達した輝かしい時代でもあるが、同時に、朝鮮半島だけを領土と認めてしまった悲しい時代でもあった。以降、古朝鮮時代の大陸(中国東北地方の一部)は隣国となってしまう。現在、韓国をKOREAと呼ぶのはこの高麗からきている。

この高麗の始祖ワンゴンを描いた『太祖王建』は何と全200話の大河ドラマ。主役はまたまたチェ・スジョンだ。既にお気づきだろうが、何と彼は新羅の海の英雄、渤海の王、高麗の王とこの時代の英雄を一人で演じる大活躍だ!恐るべしチェ・スジョン!

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以下、「海神」
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キャスト: チェ・スジョン、チェ・シラ、ソン・イルグク、スエ、キム・フンス、キム・アジュン
監督/演出:カン・イルス/カン・ビョンテク、脚本:チョン・ジンオク