「統一新羅・渤海」豆知識

特集 韓ドラここが知りたい ドラマで知る歴史
統一新羅・渤海時代の文化や風習など、[韓ドラここが知りたい!]の各ページで補足したい事柄を箇条書きで解説しています。

※随時更新します。

◆1 儒教
儒教とは、孔子を始祖とする思考・信仰の体系で、紀元前の中国で興った。その後、東アジア各国で2000年以上に渡って強い影響力を持つ。基本は、五常(仁、義、礼、智、信)という徳性を拡充することで、五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)関係を維持するという教え。平たく言えば、「親や先生、年長者を敬い、行儀良くしなさい」という、現代でも日本や韓国など東アジアで教育される道徳の原型と考えていいだろう。統一新羅は、百済や高句麗と同じく仏教を重んじながらも、儒教を取り入れたのは、律令制を確立するためでもあったと言われている。
日本では、学問として取り入れられたこの儒教が、朝鮮半島では、宗教・道徳として取り入れられ、後の朝鮮王朝の政治派閥となった党派の基本となるのだ。

◆2 律令制
律令制とは、古代中国から理想とされてきた王土王民または、王土王臣の考えの下、「土地と人民は王の支配に服属する」という理念を具現化しようとする体制。

◆3 骨品制
新羅の血統に基づいた身分制度で、これによって貴族を序列化、固定化することによって、王権による支配の安定と永続とを図った制度。実際に、国の要職につけるのは、王族の真骨だけで、貴族の最高位の六頭品も、要職にはつけなかった。結局、この制度に不満を持った貴族や地方の豪族の不満が募り、王朝の滅亡につながる。
・王族:聖骨(両親共に王族)、真骨(両親のいずれかが王族)
・貴族:六頭品、五頭品、四頭品
・平民
この下に、奴婢が存在した。

◆4 比叡山、チャン・ボゴ(張保皐)の碑
海洋王、チャン・ボゴの碑は、比叡山延暦寺(えんりゃくじ)にある。延暦寺は、滋賀県大津市坂本本町にある、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院。おみくじ発祥の地としても有名。
  • 不明

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