「善徳女王」見どころ⑧覇道の道へ!トンマン王女誕生[25~29話]

特集 韓ドラここが知りたい 2倍シリーズ
[韓ドラここが知りたい!]
[善徳女王]メニューへ
【PR】DVD情報

以下文中の登場人物は BSフジ[人物相関図]のページで、用語については「新羅王国」豆知識を参考に。

姉のチョンミョン王女の死に強い責任を感じたトンマンは、女性としてユシンと共に歩く“人の道”ではなく、王女となってミシル政権下の理不尽な新羅を、民が安心して暮らせる神国として立て直す“覇道の道”を選んだ。
ここからがトンマンの凄いところだ。敵であるミシルの手法をそのまま利用することを思いついたのだ。つまり、かつてミシルが雨乞いで示したシャーマン的な事象を起こして、ミシルの神権を奪い、民を味方につけようとしたのだ。
まずトンマンは、200年前の予言「御出出生、聖骨男尽」「開陽者帰天、日有食之、開陽者立、新天到来」という続きを作り、トンマンの新羅の王女としての正当性を実証することを第一の目標にした。つまり、民に、「双子が生まれたら男子の跡継ぎが生まれない。王女が亡くなった後日食が起きて、その後、双子の妹が新羅を救う」と信じ込ませようというのだ。

さあ、覇道の道への第一歩を進むトンマンが、鬼が島の桃太郎よろしくお供に選んだのは、いたずらっ子のピダムと花郎のアルチョンだった。
死を覚悟のアルチョン死を覚悟のアルチョンチョンミョン王女の死の真相を知っているアルチョンは、郎粧決意で王女殺害の真相究明を王に訴えた。しかし、ミシルに脅された王は、王女の死が事故死であると発表してしまう。これに失望したアルチョンが自決をしようとした場面にトンマンが現れ、自分が王女となって花郎の長となるので自分に従えという。ついこの前までは自分の不出来な部下だった郎徒にこんなことを言われたのだ。しかしトンマンはすでに王女だった。ここでの台詞がこれだ!「死ぬ勇気があるのなら、その勇気で生きるのだ。生きて生きて恥じも絶望も耐え抜き、死のうとするその気持ちさえ耐え抜くのだ!」。今、生きるのが辛いと悩んでる方にぜひ聞いてもらいたい、25話に登場する台詞だ。

二人のお供を連れたトンマンは、ミシルの懐刀であるウォルチョン大師を拉致し、味方に引き入れようとしたが、大師は、新羅によって滅ぼされた伽耶国(任那)の残党たちの秘密結社・復耶会に捕らわ最後のF4-ウォルヤ登場最後のF4-ウォルヤ登場れていた。
この復耶会こそは、今後のユシンの運命の鍵を握る力強い味方であり、元凶となる集団なので、しっかりマークしておこう。そして、お待たせ♪ここで会の真のボス、ウォルヤ(チュ・サンウク)の登場。最後の“善徳F4”のお出ましだ。26話でつい史上最強のF4が勢ぞろいするのでお見逃しなく!

人の道か、覇道の道か…人の道か、覇道の道か…ところでユシンだが、24話以降、トンマンを一人の女性として幸せにしようと、“王女になる”という到底なし得ないトンマンの決意を覆そうと、涙ながらに訴えるのだがトンマンは聞き入れない。これだけでも1本の作品が作れそうなくらい、感動の連続だ。
言うことを訊かないトンマンに、危険分子の復耶会の問題、まさに四面楚歌のユシンは、いつも考え事をする秘密の場所で岩に向かってただただ木刀を振り下ろした。もちろん、答えは出ない…しかし、その時奇跡が起きた。これまで何千、何万回と無心に木刀を振り下ろした巨岩が、ユシンの最後の一振りで砕けたのだ。ユシンの武術もこの基礎基本の素振りで上達したのだから、この岩を侮ってはいけない。何事もコツコツと諦めずに努力し続けることで、道は開けると言うことを身をもって教えてくれた。受験生にも見てもらいたい。

ユシンの決意ユシンの決意話を戻して、トンマンたちは大師を取り戻すため復耶会に乗り込むが、アジトは腕に覚えのある兵(つわもの)ぞろい、如何にアルチョンとピダムが強いと言っても多勢に無勢では敵わない。万事休すという場面で、声を上げたのはユシン、その人だった。
ユシンは一人復耶会に乗り込み、隙あらば新羅に一矢報いようと考えている危険分子たちを味方につけようとしていた。ちょうど、そこにトンマンたちが乗り込んだ最後の抱擁最後の抱擁のだ。26話最後のユシンの台詞「このお方が私の目的そのものだ。私が選んだ王だ!」。ユシンの愛が忠誠に変わった瞬間だ。
そして、善徳F4が一斉に跪(ひざまず)く…26話のラストだ。身震いするほどカッコいい!身震いはこの後嗚咽に変わる。27話の冒頭、ユシンがトンマンへの愛を断ち切り、忠臣として、愛しい女の将棋の駒となる決意を口にする。その台詞をここで紹介するのはやめておこう。ティッシュを横において、是非とも自分の目と耳で確かめていただきたい。

イケメンF4と復耶会を味方に引き入れたトンマンは、次の一手に駒を進めた。大師を説得して日食の日を割り出したのだ。もっとも大師を説き伏せるのは簡単ではなかった。大師は、トンマンも所詮は自分の知識を利用して、トンマンが神権を手にしようと格物しているだけだと協力を拒んだのだ。では、どうやって大師を納得させたのかは、次の機会で紹介しよう。

ところで復耶会だが、ここのアジトを探し出せたのはピダムのお手柄。ミシル一派が血眼になっても探せなかった秘密の場所を、ピダムはある暗号を解読することで突き止めたのだ。この暗号がドラマ最後で大きな意味を持ってくるので目に焼き付けておこう。
もうひとつこのアジトだが、韓ドラファンには見覚えがあるのでは?京畿道のソウルに程近い九里市にある「高句麗鍛冶屋村」。そう、あの「太王四神記」のオープンセットだ。ひと目で気づいた方は韓国史劇上級者だ。

キツネと狸の化かしあいキツネと狸の化かしあい日食の日が分かったトンマンは、これを使ってミシルを罠にハメる。仕掛け人となったのはピダムとユシン。ピダムにとっては母であるミシルとの対決だ。もっとも二人はまだこのことを知らないが、ミシルが右の眉を大きく吊り上げると、ピダムは右の口角をキュッと引き上げる。実に似ている。
トンマンは、ピダムの機転と度胸を、ユシンの嘘をつけない気質を上手く利用し、みごとミシルを手玉に取った。トンマンが仕組んだとおりに、日食のタイミングに合わせて民の前に“トンマン王女”が誕生した。

トンマンはミシルとの初戦をみごと勝利で飾った。同時に、トンマンがユシンを将棋の駒として使った瞬間だ。もう、後戻りできない、トンマンの覇道の道が始まった。

今回紹介した25話~29話は、ドラマが大きく転換する場面。ドラマの重要どころを回想シーンを巧みに織り交ぜて、視聴者に「あー、そうだったのか!」と納得させる場面が随所に現れる。脚本の素晴らしさに脱帽だ。
また、ここでは意表をつく殺陣もたくさん観られる。ユシンと戦う復耶会の“エグザイル戦法”、ピダムを捕らえた“あや取り戦法”など思わず真似たくなるアクションが満載。アクションについては、別でまとめてて紹介するのでお楽しみに。ちなみに2つの戦法の名前は、筆者がかってにつけたもの、あしからず。

[韓ドラここが知りたい!TOPへ][「善徳女王」を2倍楽しむ]メニューへ

  ※ BSフジ「善徳女王」番組サイト
  ※ 「善徳女王」公式サイト
  ※ ナビコンで配信中の「善徳女王」を検索する

★本サイトで掲載されている記事、写真については無断使用・無断複製を禁止いたします。
_________________________________
(c) MBC 2009 All Rights Reserved.(c) MBC 2009 All Rights Reserved.【PR】DVD情報
「善徳女王」DVD-BOX1~5 発売中
以降、順次発売予定(全8BOX)
発売元:フジテレビ映像企画部/ポニーキャニオン
詳しくは、「善徳女王」DVD-BOXのコーナーで紹介。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  • 紹介したページには上の※印から移動できます

(c) MBC 2009 All Rights Reserved.
2009年MBC作品全62話
キャスト:イ・ヨウォン(トンマン)、コ・ヒョンジョン(ミシル)、パク・イェジョン(チョンミョン)、オム・テウン(ユシン)
演出:パク・ホンギュン、キム・グンホン/脚本:キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン