「この世を足元に跪かせてやる!」韓国三大悪女、チョン・ナジョンの野望と宿命を全150話で綴った大河ドラマ。
『女人天下』は両班(ヤンバン=貴族階級)の娘として育つも、妾の娘と蔑まれた主人公チョン・ナジョンが、生まれついての美貌と知恵で多くの男を手玉に取り、遂には国を動かすまでの巨大な権力を掴んでいくというドラマで、韓国SBSが2001年から2002年にかけて放送した。
このドラマ、韓国版の大奥とNHKの大河ドラマを足したような超ビッグな大作!何が凄いって、まずは、全編150話という度肝を抜かれる長編、200人をゆうに超す登場人物、準備期間に1年、ソウル(景福宮)、京畿道(民俗村)、全羅道(慶基殿)と全国に渡った撮影、12回以上に及んだ台本の書き直し、どれをとってもこれまでの韓国の歴史ドラマの常識を覆すものばかりで、現在の韓国超大型時代劇ブームの火付け役となった作品だ。
この作品の主人公チョン・ナジョンは韓国史上の「三大悪女」という、嬉しくない番付を持つ人物。他のふたりは、チャン・ノスク、チャン・ヒビンという女傑で、この3人、そんじょそこらの悪女じゃない!皆「美しい」のだ。だから、「三大妖女」という最高級?の汚名までつけられている、悪女の中の悪女達だ。
今作品で、チョン・ナンジョンを演じたカン・スヨンは、1971年に子役タレントとしてデビューし、これまで数々の名作に出演している実力派女優。その経歴も輝かしく、「ベニス映画祭」、「モスクワ映画祭」、「ヴェネチア映画祭」など数々の女優賞を受賞している。「ヴェネチア映画祭」といえば、2007年に『シークレット・サンシャイン』でチョン・ドヨンが受賞しているが、それより20年も前に、彼女は映画『シバジ』で受賞している。もちろん、アジアではじめての快挙だ!韓国では、誰もが認める「国民的俳優」で、まさにこの大作にふさわしい主役だ。
150話と聞くと、少々しりごみしてしまいそうだが、この作品は、「大奥」を超えた熾烈な女の戦いや、天下をゆるがした陰謀や罠で、見るものを飽きさせず、最後まで楽しめる。ナジョンほどの根性は無理でも、この大作を最後まで観れば相当の根性がつくこと、間違いない!
仰天!全150話の韓国版大奥『女人天下』って?
キャスト: チョン・ナンジョン(カン・スヨン)、文定(ムンジョン)王后(チョン・インファ)、キルサン(パク・サンミン)、ヌングム(キム・ジョンウン)
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