海からのおいしい贈り物全40話

神話や伝統芸能、祭りにしばしば登場する、日本を代表する高級魚・それがマダイです。今日、養殖の普及で四季を通じ手に入りやすくなったマダイを、水産科学と海洋環境の観点から紹介します。マダイの人工種苗と稚魚育成の技術は、豊後水道を望む大分県漁業公社を舞台に取材し、漁業者の海洋環境向上への努力と独自の技術開発の一端を紹介します。今後の課題は未知のウイルスの登場に対する準備と海洋環境の回復です。
  • 松田康博さん (社)大分県漁業公社 上浦事業場、浦安春夫さん 愛媛県・浦安水産
  • 再生時間 : 14分
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日本各地の試験研究機関では、枯渇傾向にある水産資源を復活させるために、現在注目を集めているのが、水深300m以下の深海から採取した水を利用する「海洋深層水」です。「海洋深層水」の特徴は、年間でも変わらない「低温安定性」、有害な細菌や汚染物質をほとんど含まない「清浄性」、そして植物プランクトンの生育に必要な「栄養塩類の豊富な事」です。どのように養殖業に活用されているのでしょうか。
  • 林 清志 富山県水産試験場・課長 富山県水産試験場 栽培・深層水課
  • 再生時間 : 14分
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水産資源の減少が叫ばれる中、育てる漁業の研究が各地で進められていますが、魚を増やす前に「魚が生きて行ける環境をつくろう」との試みが始まっています。番組では、首都の海である東京湾・相模湾を舞台にアマモの増殖に取り組んでいる、神奈川県水産総合研究所を訪ね、陸上から再び海に還った特異な種子植物、アマモの生態と、海中における繁殖状況、更にはアマモの増殖研究の今後の課題を紹介します。
  • 工藤孝浩 主任研究員 神奈川県水産総合研究所
  • 再生時間 : 14分
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ガザミはワタリガにとも呼ばれる温帯域を代表する食用ガ二。近年主産地の静岡県(浜名湖)でも漁獲が減り、人工種苗生産技術の改良と放流事業、追跡調査が展開されてきました。番組ではガザミ種苗研究のトップに立つ浜岡温水利用研究センターを訪ね、ガザミ種苗の育成技術とガザミの初期成長過程を顕微鏡映像・水中撮影により描きます。プランクトン段階の幼生がいかに成体と異なっているかを紹介します。
  • 堀内敏明 静岡県漁業協同組合連合会 温水利用研究センター 所長、山梨 靖行 静岡県漁業協同組合連合会 温水利用研究センター 研究員
  • 再生時間 : 14分
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フグ毒のテトロドトキシンは、フグが作り出しているのではなく、その生成の出発点は海洋細菌で、この細菌を土台にした食物連鎖と生物濃縮の頂点にフグが存在している事が解明されました。養殖段階でエサとなる有毒生物から隔離し、毒を蓄積する危険性を排除することで無毒フグをになります。番組では、日本一の養殖フグ生産量を誇る長崎県漁業公社を訪ね人工種苗の育成技術を紹介し、無毒フグが誕生する水産システムを描きます。
  • 宮副正英 長崎県漁業公社 生産課主任、大塚信英 長崎県漁業公社  管理部長、荒川修 長崎大学水産学部 教授、錦戸睦雄 ㈱小川水産  専務取締役、小川明秀 ㈱小川水産 代表取締役
  • 再生時間 : 14分
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食卓で最も馴染みの深い貝類と言えばアサリですが、近年その漁獲が減っています。番組では、潮干狩りで有名な千葉県の水産総合研究センターのアサリの人工種苗育成技術の開発現場を紹介します。顕微鏡撮影を駆使して、アサリの浮遊幼生・プランクトン段階のトロコフォアや底生生活の前段階D型幼生の生態を追い、アサリの人工種苗採卵実験や今後の大量養殖技術へ向けたシステム開発、地元漁業者の水産科学への期待も紹介します。
  • 小林 豊 千葉県水産総合研究センター東京湾漁業研究所のり・貝類研究室 研究員、鈴木芳郎 鈴音水産・鈴音丸 船主
  • 再生時間 : 14分
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日本は世界のマグロ資源の40%を消費し、家庭で利用する食材の内、魚貝類では金額№1です。マグロ類の中で最も高価で資源の枯渇が心配されているクロマグロ。近畿大学水産研究所は30年以上の研究の末、世界で初めてクロマグロの完全養殖技術を完成させました。番組では同大の研究成果を水中・顕微鏡撮影、担当教授の話を織り交ぜながら紹介し、完全養殖の先にあるクロマグロの資源復活と食卓への安定供給への夢を伝えます。
  • 熊井英水 近畿大学大学院農学研究科 教授、澤田好史 近畿大学水産研究所 助教授
  • 再生時間 : 14分
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日本のイセエビ研究の中心地の一つ、三重県科学技術振興センター・水産研究部は75年目にして世界初のイセエビ完全飼育を成し遂げました。受精卵の人工孵化・フィロゾーマ幼生の飼育・プエルルス幼生への変態・稚エビ飼育・親イセエビの飼育・・・番組は顕微鏡撮影と水中撮影を駆使し、イセエビのライフサイクルと大規模養殖への課題を描きます。そして、海洋生物の謎に挑みながら資源と食卓を守る水産科学の可能性を紹介します。
  • 松田浩一 三重県科学技術振興センター 主任研究員 三重県科学技術振興センター水産研究部
  • 再生時間 : 14分
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ウナギは淡水域で捕獲され、養殖も淡水で行なわれていますが、産卵と初期成長期は海水域です。その回遊ルート・産卵ポイント・幼生仔魚期の生態は未解明で、世界中の水産学者が謎の解明に取り組んできました。番組では世界の先頭を走っている日本のウナギの研究について水産総合研究センター・養殖研究所を訪ね人工孵化・育成・親ウナギの飼育の様子を紹介します。
  • 田中秀樹 繁殖研究グループ長 (独)水産総合研究センター・養殖研究所
  • 再生時間 : 14分
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マルスダレガイ科の二枚貝、ハマグリはかつてアサリと並ぶポピュラーな食材でしたが、近年干潟の減少や海洋環境の悪化により急激に減少し、各県の水産試験場ではハマグリの研究を行なうにも資源がありません。大分県の浅海研究所では県内漁獲量の多くを産出する守江湾に注目し、本格的な調査を開始しています。番組では研究所のハマグリ生息調査を柱に、生物多様性溢れる守江湾の様々な生物を水中撮影を駆使して描きます。
  • 井本有治・大分県水産試験場浅海研究所 主幹研究員 大分県農林水産研究センター、西原繁朝さん 日本カブトガニを守る会、綿末しのぶさん 環境省環境カウンセラー
  • 再生時間 : 14分
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