未来を創る科学者達全72話

燃料電池の分野で注目される研究者・山梨大学大学院教授の内田裕之さん。その研究内容と、人柄に迫る番組です。燃料電池は、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーとして期待が高い一方で、発電効率やコストの面から、実用化にはまだ課題があります。内田さんは、燃料電池に用いる電極と触媒を中心に研究。高効率・低コスト化を実現し、実用化へのはずみをつけようとしています。内田さんの燃料電池研究には、これまで従事してきたさまざまな分野での経験が生かされています。鳥取大学での固体酸化物の研究、大阪大学での半導体の超微粒子の研究など。ここで得た成果を活用し、新たな発想で燃料電池の開発に取り組んでいるのです。好奇心旺盛で、新しいことに積極的に取り組む内田さんならではの、研究生活を紹介します。
  • 内田裕之さん 山梨大学大学院(クリーンエネルギー研究センター) 教授インタビューほか、研究室での研究活動や学生たちとのやりとりの様子を紹介
  • 再生時間 : 29分
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時速311km。世界最速の電気自動車「KAZ」の開発者・清水浩さん(慶應義塾大学教授)を取り上げます。清水さんの電気自動車のポイントは、「インホイールモーター」という仕組み。それぞれのタイヤ(ホイール)にモーターを取り付けて直接タイヤに動力を伝え、力のロスを少なくしたのです。既存の自動車のエンジンを置き換えるのではなく、根本的に仕組みを変える、ここにポイントがありました。8輪自動車KAZ、幅の狭い2人乗りのルシオールなど、これまでの開発に、清水さんの豊かな発想が見て取れます。幼いころから好きだった自動車をテーマに、環境問題に取り組む清水浩さん。その開発の足跡をたどるとともに、未来の自動車社会に抱く夢に迫ります。
  • 清水浩さん 慶應義塾大学教授
  • 再生時間 : 29分
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日本科学未来館「触れる地球」は、球体に映し出された地球の映像をユーザーが手で動かすことができる、ユニークな展示。雲の動きやエルニーニョの様子などがほぼリアルタイムに映し出されます。発案者・竹村真一さん(東北芸術工科大学 教授)の活動と、その思想に迫る番組です。竹村さんの専門分野は、文化人類学。世界中の国や地域でフィールドワークを行ううちに、文化や背景の違う目から見れば、同じ風景を見ても違った情報を感じ取ることができると気づきます。竹村さんがメディアを「世界を見る窓」ととらえ、研究することになったきっかけです。その後のインターネット上のプロジェクト「呼吸する地球」や、携帯電話を用いた観光ナビシステム、そして「触れる地球」。こうした中に、竹村さんの考える「メディアと人とのかかわりのあり方」を探ります。
  • 竹村真一さん 東北芸術工科大学 教授、株式会社プロジェクトタオス 教授、
  • 再生時間 : 29分
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杉田昭栄さん(宇都宮大学 教授)の現在の研究テーマは、近年、人間に与える害が問題視されるカラスの脳。世界でも珍しい研究です。記憶をつかさどる部位が大きく発達する反面、においを感じる部位が未発達のカラス。解剖から発見したカラスの性質を、杉田さんは専門の解剖学の手法だけでなく、数々の実験も取り入れて研究します。カラスを始め動物の脳にこだわる杉田さんのルーツは幼年時代にあります。岩手の農家に生まれ、家畜の世話など動物に囲まれる生活を送ったことで、動物の脳研究への道が開かれました。アメリカ留学時代、「研究の成果は社会に還元されるべき」という姿勢を学んだ杉田さんは、研究だけでなく、カラス対策商品メーカーからの相談にも、積極的に答えます。動物の心を知り、動物と共存する社会を作る、そんな夢を描いて研究を続ける杉田さんを追いました。
  • 杉田昭栄さん 宇都宮大学農学部 生物生産科学科動物生産学講座 教授
  • 再生時間 : 29分
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機械のメカニズムを研究する機構学を車椅子開発に応用する宮城政雄さん(芝浦工大 教授)。機械の仕組みを生かした車椅子作りへのこだわりに迫ります。小さいころ、鉄道模型からメカニズムの面白さに取り付かれた宮城さんは、機構学の道に進みます。自動車の研究、とりわけ、ハンドルやブレーキなど、人と機械の直接かかわる部分に力を入れ、やがて、人の手が直接触れ、人の体の一部として機能する車椅子研究の世界に飛び込みます。宮城さんは、コンピューターと比べて壊れにくい機構にこだわり、取り付け方の電動ユニットや変速機構の開発など、ユーザーが使いやすい仕組みの開発に取り組みます。作業療法士との密接な情報交換など、あくまで使う人の身になって考える、宮城さんの研究姿勢に迫ります。
  • 宮城政雄さん 芝浦工大システム工学部機械制御システム学科 教授
  • 再生時間 : 29分
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科学技術のさまざまな分野において最先端を行く科学者たちと、その研究を紹介します。国内外の遺跡から採取した古人骨のミトコンドリアDNAを詳しく解析し、人類の起源に迫る研究を続ける篠田さん。近年は縄文人の起源について定説を破る研究成果を生み出し、注目されています。佐賀県で、たった一人でミトコンドリアDNA解析を続け、世界第一線の研究ができるのもインターネット時代のたまものともいえます。
  • 篠田謙一 佐賀医科大学解剖学講座 助教授、緒方智美(ナレーター)、
  • 再生時間 : 29分
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科学技術のさまざまな分野において最先端を行く科学者たちと、その研究を紹介します。阿形さんの研究対象は、「切っても切ってもプラナリア」といわれるほど驚異的な再生能力をもつ水生小動物のプラナリア。古くから研究されてきましたが、その能力の基本システムを分子細胞レベルで解析することは阿形さんが切り開いてきたもの。再生医療への応用など期待が高まっている研究です。番組では、サッカー少年クラブの指導者の顔ももつ阿形さんの科学者像を追います。
  • 阿形清和 理化学研究所 神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター、窪田等(ナレーター) ㈱シグマセブン、
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科学技術のさまざまな分野において最先端を行く科学者たちと、その研究を紹介します。現在、情報技術を活用した教育が急速に広がる中で、人が理解することや学習するメカニズムを研究する認知科学・学習科学に注目が集まっています。三宅さんはこの分野の先頭ランナーです。番組では、学生たちを巻き込んで、未来の教室の実験を進める三宅さんの研究実践を追います。
  • 三宅なほみ 中京大学情報科学部認知科学科、三宅芳雄 中京大学情報科学部認知科学科、白水始 中京大学情報科学部認知科学科、波多野誼余夫 放送大学、中村啓子 俳協、
  • 再生時間 : 29分
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科学技術のさまざまな分野において最先端を行く科学者たちと、その研究を紹介します。21世紀の国際問題の重要課題である水資源問題。新しい学問である水文学とは、地球規模での水循環と水収支を扱います。沖さんはこの分野で日本を代表する若手研究者です。番組では、沖さんの定点観測地であるタイに同行取材し、グローバルな研究の模様を伝えます。
  • 沖 大幹さん 東京大学 生産技術研究所、安形 康さん 東京大学 生産技術研究所、宮崎 真さん 東京大学 生産技術研究所、芳村 圭さん 東京大学 生産技術研究所、中村 啓子さん(ナレーター) (株)俳協、
  • 再生時間 : 29分
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科学技術のさまざまな分野において最先端を行く科学者たちと、その研究を紹介します。丸山さんは地球46億年の歴史を総合的に解読する「全地球史解読計画」や「全地球ダイナミクス」プロジェクトの中心人物の一人です。番組では、丸山研の四国別子山中三波川変成帯への岩石採取調査に同行取材を行い、フィールドワークが欠かせない地学研究の臨場感とスケールの大きさを描きます。
  • 丸山茂徳  東京工業大学 大学院理工学研究科、岡田晋(ナレーター) 俳協、
  • 再生時間 : 29分
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