夢を語る研究者たち全4話
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透過型電子顕微鏡(TEM)で原子を観察する末永和知さん(産業技術総合研究所)。TEMで原子1個1個の挙動を観察する技術を持つ末永さんの研究を発展させたきっかけは、飯島澄男さん(産業技術総合研究所)とフランスで出会いです。ICORP事業のもと、世界最高の分解能を持つ走査型透過電子顕微鏡(STEM)を完成させ、今では、TEMとSTEMの2つの顕微鏡を操り、これからのナノテクノロジーの開発に大きく貢献することが期待されています。
この番組は、科学技術振興機構が実施した研究プロジェクトの研究者を対象に、その研究内容と将来の夢について紹介する番組です。人は自然の中に隠された様々な秘密に挑戦し、一つひとつそのなぞを解き明かしてきました。 そして、今も新たな秘密の解明に挑戦する人たちがいます。今回の研究者は北九州市立大学教授の櫻井和朗さん。櫻井さんは、新たな発見で歴史に1ページを付け加えました。 キノコが作り出す物質が示す、不思議な現象を発見したのです。その発見は、私たちの暮らしを大きく変える、可能性を秘めていました。その発見とは?そして可能性、夢は?櫻井さんが自ら研究を振り返り、夢を語ります。
北海道大学助教授、竹内繁樹さんは光子1個を取り出し制御する研究を行っています。光は「波であり粒である」と考えられており、光の最小単位は光子と呼ばれています。竹内さんはJSTさきがけ研究員も兼務し、高い確率で光子一個を取り出す装置を開発しました。こうして取り出された一個の光子は、次世代の情報化技術を支えるものとして期待されています。竹内さんはこの重ね合わせを使い、光子1個によるコンピュータを開発し、量子コンピュータの可能性を実証しました。現在複数の光子を制御する素子を開発しており、量子コンピュータ実現に向けて研究が進められています。
私たち人間や動物、植物、といった生物は、たんぱく質でできています。そのたんぱく質のATP(アデノシン三リン酸)という物質が大きく関わっています。そしてそのATPの合成や分解をする際に、たんぱく質の分子がモーターのように回転しているということがわかってきました。回転する分子1つを撮影する技術”1分子イメージング”という技術が、生命の神秘を解き明かす手段として大きく期待されています。学習院大学助教授西坂崇之さんは、科学技術振興機構の「さきがけ研究」の支援を得て、生体分子モーターの研究をしています。西坂さん独自の装置による1分子イメージングが、たんぱく質の可能性を開こうとしています。
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