出動!子供科学博士全52話

今回調査にあたってくれたのは谷美有紀博士。東京都文京区に住む中学1年生だ。そして与えられたテーマは「顔の科学」。顔の科学とは一体どんなものなのだろう?研究の第一人者東京大学工学部教授の原島博先生を訪ね、その研究を体験させていただくことにした。谷博士は人の表情をそっくり真似る表情シミュレーターを体験。谷博士が笑うと画面に映る顔も笑う。表情は44の基本パターンの組合せで作られている。コンピューターが谷博士の「顔色」を読み取り、即座に対応するしくみになっているのだ。さらに膨大な顔のデータから導いた「職業別平均顔」の合成画像を見せていただく。銀行員、プロレスラー、職業を持つ雰囲気が顔には明らかに出ることが分かる。原島先生の研究によって今まで感覚的にしか分からなかった人の表情や顔色を科学的な尺度で測定できるようになった。人とコミュニケーションをする上で表情は時に言語以上の意味を持つ。原島先生の顔の研究は今や人類学や解剖学まで範疇を広げ今後益々拡大していくという。
  • 谷美有紀 子供科学博士、原島博 東京大学工学部電子情報工学科教授、山村紳一郎 サイエンスナビゲーター、
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今回調査をしてくれたのは岸本光樹(こうじゅ)博士。大阪府,東大阪市に住む中学3年生だ。岸本はかせに与えられたテーマは「再生木材」。紙を加工し、原料の木材に戻してしまうという研究である。一般に紙は再生紙としてリサイクルされる。しかし現実には古紙のうち、再利用されるのは2割に過ぎない。このような無駄をなくす為に、紙をもっと有効に再利用できる手段として開発されたのが「再生木材」なのだ。岸本博士は再生木材の研究の第一人者三重大学教授の船岡正光先生を訪ね、再生木材の実験を間近かに見せていただいた。出来た再生木材は色も手触りも「木」そのもの・・・。しかも好きな形に作ることが出来るので切ったり削ったりする手間が省ける優れものなのだ。そして再生木材も最大の利点は繰り返しリサイクルできることにある。古紙の再利用だけでなく森林資源の保護にも役立つと、大きな期待が寄せられている。
  • 岸本 光樹 子供科学博士、船岡 正光 三重大学生物資源学部教授、高杉 強 サイエンスナビゲーター、
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今回調査をしてくれたのは菊地里紗博士。秋田県本庄市に住む小学校4年生だ。菊地博士に与えられたテーマは「時速300kmで走行可能な高性能電気自動車」である。慶応大学環境情報学部の清水浩教授は電気自動車の常識を打ち破る、最高速度時速300キロという高性能電気自動車「KAZ」を開発した。KAZとは慶応大学のKと「アドバンス(進歩)」のA、そして廃棄物を出さない「ゼロエミッション」のZの頭文字をとったものだ。菊地博士とサイエンスナビゲーターの山村紳一郎さんは清水先生を訪ねて川崎にやってきた。そこへ2人を迎えに清水先生がKAZで現れた。KAZは8人乗りの大型乗用車だ。試乗してみると速いだけでなく乗り心地も快適なKAZに菊地博士も山村さんも大満足。KAZの高性能の秘密の一つに車輪の中にモーターを収めていることがあげられる。KAZのタイヤは8つもある。最高速度300キロを達成できたのも8輪駆動にしていることが効果を発揮しているのだ。しかも高速で走れるということは、それだけ丈夫で安全な車体であることの証でもある。技術的にはいつでも量産可能というKAZ。清水先生の夢は電気自動車を広く普及させること。さらに優れた電気自動車を開発するために清水先生の研究はさらに続く。
  • 菊地里紗(リポーター) 子供科学博士、清水浩 慶應義塾大学環境情報学部教授、山村紳一郎 サイエンスナビゲーター、
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今回調査をしてくれたのは菊池政晴博士。愛媛県に住む中学校3年生だ。菊池博士に与えられたテーマは「キノコによるダイオキシン分解」。環境汚染の原因物質の一つダイオキシンは、人間が作り出した化学物質の中でも、最も毒性の高い部類に入る。この厄介な物質を、キノコ(白色腐朽菌)に分解させようという研究が進んでいる。愛媛大学農学部の橘燦郎教授は、長年この分野の研究をされてきた。そもそもキノコが何故自然には存在しないダイオキシンを分解できるのだろう?菊池博士はサイエンスナビゲーターの高杉強さんと愛媛大学を訪れ、その秘密に迫ることにした。白色腐朽菌は、木を腐らせる際に、酵素を出して木に含まれる「リグニン」という物質を分解する。実は、ダイオキシンはこのリグニンと構造が似ているのだ。そのため、同じ酵素でダイオキシンを分解出来るのである。現在、橘教授は、キノコを使ったダイオキシンによる土壌汚染対策の研究を進めている。より早く、より効果的に、より安価に行えることが当面の目標だそうだ。
  • 菊地政晴 子供科学博士、橘燦郎 愛媛大学農学部応用生命化学教授、高杉強 サイエンスナビゲーター、
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2002年、全国から13人の子供科学博士が選ばれました。文部科学省で子供科学博士の任命式が行われ、任命状とバッジが授与されました。今年度第一回目は、愛媛県に住む小学校六年生、安藤渓博士。調査のテーマは、「光触媒」。これを使うと、汚れがつかなくなるといいます。その秘密は、酸化チタン。まずは原理について、東京大学の藤嶋先生にお話を伺います。次に神奈川県科学技術アカデミーの宮本主任に実験で、汚れが落ちる仕組みについて解説を頂きます。酸化チタンを使うと、驚くほど汚れが落ちる!
  • 安藤渓 小学校六年生、藤嶋昭 東京大学工学部大学院工学系研究科教授、宮本等 神奈川県科学技術アカデミー研究事業課主任、山村紳一郎 サイエンスナビゲーター、
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美しい声でさえずる鳥たち。そのさえずりは、なわばりの主張や求愛のときに歌われる。ペットとしてかわいがられるジュウシマツもさえずる鳥である。そのジュウシマツのさえずりにはある秘密が隠されていた。ジュウシマツのさえずりに隠された秘密を探るため、子供科学博士の楠彩子さんと高杉強さんが千葉大学の岡ノ谷一夫助教授を訪ねる。岡ノ谷助教授はジュウシマツの声をコンピューターで解析し、その中にある規則性「文法」があることを発見した人だ。ジュウシマツのさえずりの解析とその秘密を聞きながら、ジュウシマツのさえずりの中の文法から人間の言葉の起源までを探ってしまう研究をリポートする。
  • 楠彩子 子供科学博士、岡ノ谷 一夫 千葉大学文学部認知情報科学講座助教授、高杉強 サイエンスナビゲーター、
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今回、調査をしてくれたのは、松本英紀博士。山口県に住む、中学校3年生です。松本博士に与えられたテーマは、「病院で働く人間型ロボット」。人間型ロボットが、今までの産業用ロボットとどのように違う働きをするのか?人間のかたちをしていることの良い点はなにかを調査しに行ってもらいました。松本博士が訪れたのは、茨城県つくば市にある産業技術総合研究所。産業に役立つ研究の最前線です。松本博士と松本博士をサポートしてくれるサイエンスプロデューサーの杉木優子さんを、出迎えてくれたのは、人間型ロボットとこのロボットの開発をしている日立製作所の竹内郁夫さん。ロボットは、「ようこそ!」と手を振り、歓迎してくれました。このロボットは、パソコンの画面上でロボットにして欲しい動作を、簡単に組み立てることができます。つまり、ロボットの専門家ではない、患者さんや看護婦さんでも簡単に操作できるように開発されているのです。ロボットを操作し、動かしてみることで、松本博士が、人間型ロボットの将来について調査しました。
  • 松本英紀 子供科学博士、横井一仁 (独)産業技術総合研究所知能システム部門ヒューマノイド研究グループ主任研究員、竹内郁雄 (株)日立製作所機械研究所主任研究員、杉木優子 サイエンスナビゲーター、
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今回、調査をしてくれたのは、宮崎綾子博士。佐賀県に住む中学校3年生です。宮崎博士に与えられたテーマは、納豆の糸からできた「納豆樹脂」。宮崎博士が、まず始めに目にした納豆樹脂は、納豆樹脂を使ってできたプラスチック容器。なぜ納豆の糸が樹脂になるのか、どんな特徴をもった樹脂なのか、謎に満ちた納豆樹脂を研究している九州大学大学院の原敏夫先生を、サイエンスライターの山村紳一郎さんと訪ねました。宮崎博士は、原先生が、納豆樹脂を開発した当初に行なっていた実験を再現してみました。実験を通してネバネバとした糸からどのようにして樹脂が作られていくのかを体験し、さらに、納豆樹脂の利用方法や実際に製品になっているもの調査しました。
  • 宮崎 綾子 子供科学博士、原 敏夫 九州大学大学院農学研究院助教授、山村 紳一郎 サイエンスナビゲーター、
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今回のテーマは、「パワーアシストスーツ」。調査してくれたのは、井之上陽央博士。兵庫県に住む中学校1年生です。「パワーアシストスーツ」は、寝たきりの患者さんを抱き上げたり、抱き下ろしたりするときに介護者の力をサポートすることを目的として開発されました。「パワーアシストスーツ」を着用すると、例えば、寝たきりの人の体重が50キロだとすると、介護者はまるで25キロの人を抱き上げているように感じられるのです。そのパワーの源は、空気の力を利用しています。その力を生み出す装置は、血圧計の部品なのです。また、構造物がすべて背面にあるので、ごつごつした感じがなく、人のぬくもりの伝わるやさしい介護ができるようになっています。井之上博士は、「パワーアシストスーツ」について調査するため、神奈川県厚木市にある神奈川工科大学、福祉システム工学科の山本圭治郎教授を訪ねました。
  • 井之上陽央 子供科学博士、山本圭治郎 神奈川工科大学 福祉システム工学科 大学院機械工学専攻 教授 工学博士、津久居泰恵 神奈川工科大学 福祉システム工学科 卒業研究生4年生、高杉 強 サイエンスナビゲーター、
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今回のテーマは、「災害予測研究」。調査してくれたのは、加納慧士博士。愛知県に住む小学校4年生です。「災害予測研究」は洪水や土砂崩れ、地震、津波、雪崩などの自然災害から私たちの生活や命を守るための研究です。今回はこれらの自然災害のうち、「洪水」と「土砂災害」の予測研究を調査しました。  「災害予測」というのは、災害がいつ、どこで、どのような時に起こるかを災害が起こる前に知ることです。 予測するための主な研究方法は、これまでに実際に災害があったいくつもの場所を訪ね、その場所で災害が起こった原因を調査することです。地滑りや土砂崩れなどの大雨によって起こる土砂災害については、これに加えて人工的に土砂崩れを起こす方法もあります。人工的に災害を起こすことで、どれぐらいの雨が降れば、どれぐらいの規模で、どのような土砂崩れが起こるかなどの、自然災害のメカニズムを知ることができるのです。加納博士は、茨城県つくば市にある独立行政法人防災科学技術研究所の防災研究部門統括主任研究員の中根和郎さんと、主任研究員の井口隆さんを訪ねました。
  • 加納 慧士 子供科学博士、中根 和郎 独立行政法人防災科学技術研究所、井口 隆 独立行政法人防災科学技術研究所、北沢 善一 財団法人つくば科学万博記念財団、
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