宮S(予告編・動画)

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一人娘として生まれ、皇位に上った女皇帝は30代前半でありながら未婚。跡継ぎが危ぶまれる状況で、現皇太子が急に世を去ると、皇位継承者の座が空席になるという緊急事態が発生する。これに乗じて、現在実権を握っている皇室の保守派たちが妙な動きを見せはじめ、皇室は秘密裡のうちに皇太子を新たに捜そうと奔走。ついには宮中の外に暮らしていたイ・フーを捜し出す。イ・フーは自分に皇族の血が流れていることなど露知らず、中華料理店のバイトで生計を立てている青年。皇帝なんて考えたこともないイ・フーが、思いがけず宮中に入ることになり、皇太子のレッスンを受けるところから、「宮S」の話が始まる。 これ以後、イ・フーと、王族の本家が強力にプッシュする完全無欠の皇太子候補イ・ジュンの周囲で、王位継勝を賭けた闘争と陰謀の幕が切って落とされる。 この話はコミュニケーションをめぐる物語だ。男と女、友達同士、親と子、君主と臣下、師と弟子などなど…韓国が女帝の立憲君主国という設定の、新たなフュージョンファンタジー歴史ものである本作では、人の間のコミュニケーション、またその不在の結果をより深く描きだす。平凡な小市民の主人公を入宮させ、違う目の高さから始まるコミュニケーションの、共感の場を探そうとする。この世の中に「完全な平行線」が存在しなかったら、いつかはやってくるだろう「交差点」への希望を伝えることが、このドラマの新しく、親しみのあるゴールだ。この物語は、われわれが忘れてしまった純粋さを描いたおとぎ話である。皆が平等で幸せなユートピア。その幻想が崩壊してだいぶ経つ。しかし、誰にでも「あの時は本当に幸せだった」と語ることのできる思い出がある。21世紀の時を19世紀的な空間に載せたこの作品は、この時代を生きる私たちが忘れてしまった純粋さを探す旅行となるだろう。これは、私たちの忘れてしまった「ノブレス・オブリージュ(社会のあるべき姿)」を映し出す物語だ。復権された皇室初の「女皇の時代」から端を発するストーリーは、今日の社会が求めるリーダーシップと正義、その地位に到逹した人々に課せられる「ノブレス・オブリージュ」を具体的に考える機会となる。女皇は一国の君主として「手本となるには?」と悩み、自己満足ではない真の意味での「模範」を実践していく。自分の行く末はおろか、家族を養うことすらままならなかった世間知らずの青年は、皇太子として生まれかわる「成長の痛み」を経験し、特権には責任が伴い、一つを得るために別な一つを捨てねばならないときがあるということを身をもって学ぶ。彼らは、完成型というより多くの試行錯誤と試みを繰り返す未完成のリーダーたちであり、目標に向かって走る、私たちのもうひとつの姿である。「ノブレス・オブリージュ」とは、ある特権階級に限った義務ではなく、誰にでも与えられるものであり、ともに守るべき共同の責任であることを再認識するのが、このドラマの最終ゴールなのだ。
  • 韓国
    2007年
  • 監督:Hwang In-Roi/脚本:Lee Jae-soon
  • イ・フー(永城公)-セブン(チェ・ドンウク)、ヤン・スニ-ホ・イジェ、イ・ジュン(文成公)-カン・ドゥ、シン・セリョン-パク・シネ
  • 再生時間 : 60分
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  • 無料

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