中華英雄全40話
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英雄を助けるため、鬼僕と生奴は警察に侵入しようとするが、金太保にその狙いを阻まれる。しかも逆に警官隊に追われ、鬼僕をかばった姫絲が撃たれてしまう。追い詰められた潔瑜は姫絲の治療を慕西に託し、英雄を助けるため修羅を頼る。英雄を救うために、彼と離れるように要求する修羅、しかし潔瑜はたとえ死んでも英雄と自分は決して離れる事はないのだと宣言するのだった。
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薬半仙によって一命を取り留めた姫絲だったが、姫絲は慕西を訴えようとする。それは鬼僕への苛立ちの所為だと考えた周囲は、鬼僕と姫絲を和解させようとするのだった。一方、太保の動きに不審を持った修羅は、太保が英雄を陥れたことに気づく。すべては修羅のためだと弁明する太保だったが、修羅は自分を騙した太保を許すことができない。そして修羅は太保に敵であると宣言するのだった。
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ついに結ばれた鬼僕と姫絲、そんな二人を心から祝う英雄たち。その頃、薬半仙の誕生日食事に誘われた慕西は、まだ父と和解する決心が付かず悩んでいた。そしてまた修羅も苦悩の中にいた。太保と決別し、英雄たちに和解を求めようとした矢先、潔瑜が日本の忍者に襲われ、英雄たちに疑われたからだ。お互いのままならない想いを共感する慕西と修羅。しかしそんな慕西の身にも太保の罠が迫っていた。
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慕西は細菌に侵され、左足を切断する危機にあった。しかし薬半仙は薬局を荒らし、放火したのは慕西の仕業だと思い込んでしまう。薬半仙に責められ絶望する慕西、親子和解の時はまたも遠のいてしまうのか。一方、東北で駱の警護についた英雄は、東北一の殺し屋と異名をとる“血饅頭”が羅漢である事を知り衝撃を受けていた。金のために殺しを厭わない羅漢に、英雄は誇りを取り戻せと説得するのだったが…。
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慕西を捜し狂奔する薬半仙は、修羅の言葉に導かれついに慕西の元へたどり着く。しかし治療を受けようとしない慕西に、薬は慕西の母が死んだ時の真相を語り、心から謝罪する。和解し語り合う親子、そして親子を引き裂くすべての陰謀が明らかになるのだった。その頃、羅漢を強引に説得した英雄は、駱に託された密書を胸にようやく上海への帰路についていた。
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英雄を牢獄から救いだしたのは、太保の父、金龍頭だった。彼は息子の陰謀と数々の悪行を知り、陰から英雄たちを援助していたのだ。親として子を善に導いて欲しいと英雄に諭された龍頭は、太保に会い悔い改めるように説得する。その言葉を受け入れた太保は、英雄たちを前に数々の悪行を謝罪し、すべての非合法な活動から足を洗うと誓うのだった。一方、慕西はようやく和解した薬から、修羅との交際を反対され困惑していた。
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太保は贖罪として、英雄たちを苦しめた銭無義の居場所を伝える。しかし銭無義は逃走し逆に千均を襲うのだった。その頃、英雄と羅漢は重大な陰謀を嗅ぎ当てていた。その疑惑の先に現れたのは日本人の“井上”、井上は中国の軍閥と手を組みある企みをしていたのだ。そして井上はその手段として太保の埠頭を使おうとしていた。太保その事実を英雄に告げ、井上の企みを潰そうと持ちかける。
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井上の陰謀を暴くべく埠頭へ向かう英雄たち。しかし英雄と別れた金龍頭が何者かに襲われ、その現場には英雄の赤剣が残っていた。赤剣に塗られた毒により意識の無くなった金龍頭。太保は英雄が自分を裏切り、父を殺そうとしたのだと警察に訴える。混乱する千均たちをよそに、太保は確実に英雄を追い詰めていく。そう、すべては太保の仕掛けた罠だったのだ。
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英雄を排除するために父と甥までも罠にかける太保、その恐るべき獣性に気づき、命をかけて息子を改心させようとする金龍頭。しかしその想いは太保に届く事はなかった、父の最期の言葉でさえも太保を変える事はできなかったのだ。父の仇として英雄を追う太保、もはやその狂気を止めることは誰にも出来ない。太保は英雄のみならず、甥の千均までその手にかけようとするのだった。
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金龍頭の遺書に託された願い、それは太保と千均、そして英雄たちが手を取り合って生きることだった。しかしそれは無残な結果に終わり、孫の千均は伯父太保への復讐に燃えていた。そんな千均を英雄は羅漢の弟子にする。英雄は千均と羅漢が互いに良い影響をし合うと考えたのだ。一方、手の自由を失った慕西は医者としての未来に絶望していた。そんな慕西を修羅は医者でなくとも人は救えるのだと諭すのだった。
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