7月9日、TBS系でドラマ特別企画「金子みすゞ物語～みんなちがって、みんないい～」を放送、現代でも高い人気を誇る童謡詩人・金子みすゞを上戸彩が演じる。26歳という若さで世を去った金子みすゞことテルの瑞々しい感性と数奇な運命が再びドラマ化される。

同局は2001年に同じく金子を主人公としたドラマ「明るいほうへ明るいほうへ」を松たか子主演で制作したが、今回はプロデューサーの石井ふく子を始めほぼ同じスタッフでキャスティングを一新したものとなっている。金子みすゞの人生を描く上で重要になってくるのが、その複雑な姻戚関係だ。テルは3歳の時に父を亡くし、弟・正祐は生まれてまもなく母の妹のところへ養子に出されていた。ところがその後母の妹が亡くなり、その夫・上山松蔵はテルの母を後妻に迎えた。つまり養子に出た弟とテルは実の姉弟でありながら連れ子同士として対面することになる。この複雑な人間関係が、後々テルを追い詰めるきっかけともなってしまう。
2001年版のドラマが評価の高いものだっただけに、今回のドラマも大きな期待が寄せられている。今作で正祐を演じるのは今井翼。2001年版ではV6・三宅健が演じており、後輩が受け継いだ役柄となっている。その他キャストにはテルの夫・桐原稲彦に松村雄基、松蔵に西郷輝彦、母・ミチに高島礼子など豪華顔ぶれが並ぶ。また、今回はナレーターとして有名な奈良岡朋子がテルの祖母・金子ウメ役で女優として出演しているのもみどころだ。顔を出す機会の少ない名優だけに是非とも注目したい。ドラマはテルの生まれ育った山口県長門市でロケが行われ、豊かな自然がテルの作る作品に大きな影響を与えたことが感じられる。自然や日常を深い愛情を持って観察するテルの人柄、強い感受性故に苦しんできた人生などを上戸がどう演じるのかにも期待したい。

ドラマ特別企画「金子みすゞ物語～みんなちがって、みんないい～」は9日（月）よる9時から放送。予告動画はドラマ公式サイトで視聴出来る。


ドラマ特別企画「金子みすゞ物語～みんなちがって、みんないい～」|TBSテレビ

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