7月24日、フジテレビ系のドラマ「息もできない夏」は第3話を放送、玲（武井咲）は区役所に現れない葉子（木村佳乃）を待ち続けるが一向に連絡が取れないでいた。ようやく出た葉子の携帯電話を受けたのは警察官だった。葉子の携帯電話は区役所に向かうバス内で発見され、行方不明の状態だった。呆然とする玲に追い討ちをかけるように、祖母の香緒里（浅田美代子）は葉子への不満と隠されていた過去を語りだす。妹の麻央（小芝風花）にも不穏な空気を隠し通すのは限界だった。

■第2話あらすじ
玲が救急搬送される現場に居合わせた樹山（江口洋介は玲の知り合いとして同行することになってしまう。病院に葉子が駆けつけるが玲は葉子を拒絶する。失意のうちに病室を出る葉子に、樹山は説教めいて母親が変わらなければと語りかける。樹山が区役所の職員だと知ると、葉子はあなた方が何をしてくれたというのだと怒りをぶつけて去っていった。その頃、玲の勤め先の洋菓子店「パティスリー・シャルロット」では玲が欠勤したことをみんなが案じていた。朝、一度出勤したものの取り乱して飛び出した玲を見ていた西川（清水一希）はその事を誰にも言えずにいた。
その頃夏目（北大路欣也）は不動産事務所の張り紙で物件を探していた。そこへ鮎川（要潤）が現れ、夏目に声を掛けた。物陰に移った夏目は鮎川に大枚を握らせ、二度と自分の前に姿を現すなと言い切った。金を受け取った鮎川は頭を下げて立ち去るが、不敵な笑みを浮かべていた。入院の翌日、玲はすぐさま退院した。携帯には職場からの着信履歴が大量に残っていた。葉子は病院の受付で自費で清算すると、11万円近い額を請求されたが黙って支払った。麻央も交えて三人での病院からの帰り道は重い空気が流れていた。仕事に向かうために葉子と別れると、麻央は葉子とケンカしたのではと玲に問い質すが、玲はそれをはぐらかした。
その夜西川が玲の自宅を訪ね、朝会った事は内緒にしたことや明日はちゃんと出勤するように励ましの言葉を伝えて去っていった。翌朝玲はいつものように一番に出勤した。同僚たちも次々と出勤してくる中、玲をライバル視する井川（原幹恵）は厳しい口調で玲の無断欠勤を問い詰めた。店長の安倍川（橋本麗香）は優しく玲に欠勤理由を尋ねるが、玲は怪我をしたと言う以外は何も語らなかった。安倍川は徐々にいらいらしはじめるが、早く正社員のための書類を提出するように促す。住民票がまだ取れていない事を知ると、明日必ず区役所に行くように言いつける。玲ははい、と答えるしかなかった。
一方、樹山は葉子を訪ねていた。戸籍を作る制度が玲が生まれた当時とは変わっており、知られたくないことを隠すこともできると葉子に知らせた。葉子はそこで始めて、前の夫に玲が生まれた事を知られたくないという地黄を打ち明けた。戸籍を作るためには前夫の戸籍に一度入れる形を取らなければならないが、その後転籍をして所在を辿られることはないと樹山は説得する。夜、玲はアップルパイのハンドルネームで無戸籍についての掲示板に相談を投降すると、母子手帳などの書類と母親の申述書などがあれば戸籍が取得できるとアドバイスを受けた。その翌日、出勤した玲は昼休みに区役所に行くように安倍川に言われて職場を出るが、行く当てもなくベンチで時間を潰して戻ってきた。書類も揃えず何も語らない玲に安倍川はとうとう激怒して店を辞めても構わないと言い捨てる。玲は何とかしますと言って店を飛び出し、自宅へ急いで戻った。
自宅へ戻った玲は葉子のタンスの引き出しを開けて中身をひっくり返して母子手帳を探そうとしていた。在宅していた葉子が慌てて声を掛けると、玲は涙ながらに店を辞めなくてはならないから自分で戸籍を作りに行くと必要書類を捜し続けた。そこで玲はある写真に目を留めた。それを葉子は必死で隠そうとし、玲と押し問答になる。真実を隠さないで欲しいと訴える玲に、葉子は写真を隠すのを止めた。それは葉子が虐待を受けていた際の証拠写真だった。18歳で結婚したこと、夫から激しいDVを受けてシェルターに逃げたことなどを葉子は語り始めた。シェルターで玲の父親と出会い玲を身ごもるが、出したと言っていた離婚届は提出されていなかったと語るうちに葉子は過呼吸を起こしてしまう。ずっと追われていて玲の存在を隠そうとしていたが、もう逃げずに戸籍を作ろうと必死の様子で葉子は玲に謝罪し、母子手帳を渡す。その様子を見た玲も葉子に謝り、二人は和解する。
その後職場に戻った玲は自分には戸籍が無い事を打ち明け、店に迷惑を掛けるからと辞めることを告げた。しかし安倍川はこれから戸籍を作るという玲に辞める必要はないと引きとめ、本部にも掛け合うから働き続けるように説得した。西川もそれを支持し、玲は無事に働き続けることになった。玲は樹山を訪ね、戸籍取得に向けて母子で動き出した事を打ち明けて礼を述べた。自分の焼いたアップルパイをお礼に渡そうとする玲だったが、樹山は規則だからと受け取らず買い取る事を申し出た。1800円ですと答える玲に、樹山は明るく笑うのだった。樹山はアップルパイを持って帰宅すると、片岡亜沙美（霧島れいか）はそれを怪しんだ。アップルパイの作り主を自分が担当していること、その手続きのために2時から出掛ける事を樹山は告げた。
その頃、夏目はパティスリー・シャルロットに3度目の足を運んでいた。いつもアップルパイを2切れ買う夏目に笑顔で接する玲に、夏目は近くに越してきたことを語った。家具もない殺風景なワンルームに戻った夏目は、写真の前にアップルパイを一切れ添え、これが孫の作ったアップルパイだと語りかけるのだった。パティスリー・シャルトットには亜沙美が入店していた。周囲をうかがう亜沙美は、これから区役所に行くようにと安倍川に声をかけられている玲を見つける。2時に区役所で葉子と待ち合わせていた玲は、未だに現れない葉子を案じて電話を掛けるのだったが、一向に通じなかった。その頃葉子は区役所へ向かうバスの中で前夫の鮎川の姿を見つけ、怯えるしかなかった。そしてバスには葉子の携帯だけが残され、葉子はどこかへ消えていた。

「息もできない夏」第3話は24日（火）よる9時から放送。予告動画はドラマ公式サイトで視聴出来る。フジテレビオンデマンドでは過去放送分を配信中、毎週木曜午後4時から最新話を追加配信。


息もできない夏｜フジテレビ
息もできない夏｜フジテレビオンデマンド

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