日本宇宙少年団、金星探査機「あかつき」の金星到着を7日朝8時からライブ放送

2010年12月03日18時00分暮らしと文化
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金星探査機「あかつき」(PLANET-C)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供

日本宇宙少年団は、金星探査機「あかつき」(PLANET-C)が12月7日に金星を周回する軌道に入る模様を同日8時から10時まで宇宙教育テレビで生中継する。
あかつきは、火星探査機「のぞみ」(PLANET-B)に続く日本による惑星探査計画で、金星の大気の謎を解明することが目的。
金星は、その大きさや太陽からの距離が地球に近い惑星と考えられていることから「地球の兄弟星」と言われている。
ところが、実際には、高温の二酸化炭素に包まれて硫酸の雲が浮かぶ、地球とは全く異なる環境にある。その原因が分かれば、地球の誕生や気候変動を解明する手がかりが得られる。
あかつきは、金星表面からの距離300kmから8万kmまで変化する楕円軌道に投入される。この距離の違いを利用して、金星全体の気象現象や地表面を広い範囲で調べたり、金星から宇宙空間へと逃げ出す大気の観測や雲のクローズアップ撮影を行う。
また、金星表面には毎秒100mにも達する「スーパーローテーション」と呼ばれる暴風が吹き荒れており、これまでこの自転速度の60倍にも及ぶ風速が発生する原因は気象学的にも理由がつかず、金星最大の謎とされてきた。
あかつきでは、雲の下の大気や地表の様子までを赤外線による観測を行ってその謎の解明に迫る。また、これまで確証のつかめなかった金星での雷の放電現象や、火山活動の有無なども調査する。
生中継では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙教育センターの菊池優太、日本宇宙少年団の小定弘和が出演し、分かりやすく解説する。

日本宇宙少年団「『あかつき』金星到着ライブ放送」
宇宙航空研究開発機構「あかつき特設サイト」プロモーションムービー